空色レールウェイ

空は続く、どこまでも

「リダクテッド 真実の価値」

2009年01月27日 | 映画


「リダクテッド 真実の価値」を観てきました。
以下、ネタバレが含まれています。

【あらすじ】
2006年イラクで実際に起こった衝撃の事件。
米兵による14歳の少女レイプおよび彼女を含む家族4人惨殺事件。

この事件の前後を、ブライアン・デ・パルマ監督が製作した、フィクショナル・ドキュメンタリー。
その日その時、イラクでは何があったのか・・・


「信じるな、自分の目でみろ」

"リダクテッド"とは、「編集済み」という意味。
都合の悪い情報が削除された文書や映像を指すんだそうです。

先日「映画を観て初めて吐きそうになった」と書きましたが、それはこの映画のことを指しています。
これから感想を書きますが、そこにもグロテスクな表現も出てきます。
苦手な方は止めてくださいね

この映画、上にも書きましたが実際に起きた事件を元にしています。
前後はあくまでフィクションですがとてもリアリティーがありました

まず、イラクにおける米兵の心身負担の大きさ・・・
絶えず爆弾やテロの危険にさらされていました。

酷暑のなか重い装備を背負い、検問・・・車がやって来くると、緊張が張り詰めます。
指示に従わなかった車には武力行使・・・
2年間で検問所で殺害した2000人の内実際に敵だったのは60人だそうです。
ある日指示を無視して突っ込んできた車に武力行使・・・乗っていたのは妊婦さんでした。
その後、病院に運ばれましたが亡くなりました・・・
その処置をしているシーンも生々しく映し出され、目を閉じました・・・

看板に「止まれ!」みたいなことが書いてあるのですが、
そもそも字を読むことを学んでいない方もいるそうです。

またある日、曹長は瓦礫に近づき仕掛けてあった爆弾で死を遂げます・・・
その爆弾を仕掛けるシーンが、動画投稿サイトでの映像として劇中に出ていました。
昨日なかったところに今日は爆弾がある恐怖・・・

爆弾を仕掛けた敵を捜索するという名目で、何の罪も無い家族を襲撃、父親を逮捕します。

そして・・・
その家族の中にいた少女に目を付け、今度はレイプ目的で家族を襲撃・・・
祖父、母親、妹、そして少女全員を惨殺します・・・
断末魔の叫び声と、銃声がどんどん気分を悪くしました・・・

今度は米兵が報復を受けます。
街中で拉致され、首を切られた遺体が発見されます。
そして正に首を切るシーンがこれも動画投稿サイトのような映像で劇中に・・・
首にナイフが当てられた瞬間、目を閉じました・・・
でも、両耳から聞こえてきました・・・その音が・・・
もう吐く寸前でしたね・・・

エンドロールにイラク民間人の被害者の写真が次々に映し出されたんですが、
本編でもすでにやられていたので、その写真を2~3枚観ただけで再び目を閉じました・・・
きつかったです・・・

確かに、イラクにおける米兵のキツさは伝わりました。
報復の螺旋も終わりがない気がして怖かったです。
だけどそれを、ああいう形で発散されてはたまりません・・・
モラルが崩壊するその前に、しっかりとケアしてほしかったです・・・
そしてあの事件の真相をリダクテッドせず、しっかりと反省してほしいです。

そして、派遣されていた場所は異なるでしょうけど、自衛隊の方々も派遣されていたんですよね。
イラクがどんな場所かも知らずにニュースを見ていましたが、本当にお疲れ様でした。
皆さん無事で本当に良かったです

思わず目を背けた、「目を背けてはならない映画」。
皆さんも是非

最後に、公式サイト「リダクテッド 真実の価値 公式サイト」貼り付けておきます・・・予告編が観られます

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