気楽な気持ちで映画を観に行ったら、ずがーんとハマってしまいました!
映像、音楽、美術、セリフの美しさ、そして、役者さんたちの熱量・・・!
そそくさと原作である漫画を読み始め、やっとのこと最新刊54巻まで到達いたしました!
なんて楽しい時間だったことでしょう^^ そして、戦争や生き死に、人間とは・・・じっくり考えた日々でした
キングダムの世界は紀元前です 私たちが生きるこの時代は2000年代、
人が殺し合う世界は今も変わらず、略奪、強姦、餓死、虐殺もまたつねに起こり続けています
人の性なのか、これほどの時代が流れてもやっていることがたいして変わらない・・・
でも、それを変えようと、よりよい世界をつくろうと足掻くのもまた人の性なのだろうと思います
ヘルマンヘッセの「シッダールタ」という、ひとりの求道者の姿を描いた小説の中に、
彼の顔が幾重にも変わり、殺す人、殺される人、生き残る人、愛し合う人、また生まれゆく・・・
幾百、幾千の様々な人たちの顔に移り変わり、また彼に戻ってゆくというシーンがあり、
ずっと心に留まっていたこの部分、この小説が、キングダムを読んだ後に自然と氷解してゆきました
「すべての現象、すべての悩み、すべての快楽、すべての善と悪、すべてがいっしょになったのが世界だった」
キングダムの漫画の中で、人の本質は光だという描写があり、
時代や立場や状況次第でいくらでも変えられてしまう正義、正しさのようなもの、敵だとか味方だとか
そうではなく、「私が信じる最善の道」 「そのためにできることをする」
そのことだけが、人が生きている瞬間にできることなのかなぁと思いました
大きな大局の中で、私たちは光であり影であり、向かい合う人々は私そのもので、
私そのものも集合的な存在の中の一部なのだとしたら・・・
バカ熱い、魂の入った物語、音楽、映画、小説、漫画、
すべてを産み出すクリエイターの方々に、心からの感謝をささげます!!
☆お写真は映画のパンフレットより頂きました