西京極 紫の館

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アイアムアヒーロー  監督/佐藤 信介

2016年05月12日 14時39分16秒 | 西京極シネマ
【出演】
 大泉 洋
 有村 架純
 長澤 まさみ

【ストーリー】
漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄。そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウイルスに感染して襲い掛かってくる。慌てて趣味の射撃で所持する散弾銃を手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。出会った女子高生・早狩比呂美と逃げるが、彼女は歯のない赤ん坊のZQNにかまれて半分ZQN半分人間という状態に。比呂美を連れてショッピングモールに逃げ込んだ英雄は、そこで藪という勝気な看護師と顔を合わせる。

【西京極の評価】
佐藤信介という監督は原作の端折り方が巧い『GANTZ』しかり『図書館戦争』しかり。そしてキャスティングにも恵まれている(まさか監督本人が全部オファーしている訳ではあるまい)。今作も未完の原作を巧く2時間枠の脚本に収め、主演の大泉洋の好演にも恵まれた。もちろん幸運だけではなく演出のキモを解っている監督なのだと思う。銃社会のアメリカならいざしらず、日本を舞台にしたリアリティあるゾンビ映画を創るのは至難の技だ。品川ヒロシ監督の『Zアイランド』は良く出来てはいたが設定自体にリアリティはなかった。だが本作にはそれがある。銃を持ってるのに撃たない主人公。その銃が火を噴いた瞬間、ヒーローが誕生する。唯一残念なのは原作が未完ゆえ、結末が「そこで終わるんかいっ!」と言いたくなるところ。仕方ないんでコロリ隊長編も創ってください、佐藤監督!

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆★
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像    ☆☆☆☆☆
 音楽/音響 ☆☆☆☆★

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