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9月20日に、市民会館で立野ダムの反対のシンポジゥム」が開催された。
私もダムによらない治水を考える県議の会の一員として参加している。
立野ダムは熊本市民の方にはあまり知られていないが、熊本市の洪水を防ぐ目的で建設予定をしているダムだ。
すでに基礎工事等も進んでいるし、熊本市、県知事等流域市町村首長もオーケーを出している。
来年度も38億円近くの予算が付いている。
しかし、このダムが本当に熊本市の治水に効果的なのかは、まったく疑問である。
いろいろ検証した結果、洪水時の水量調整は10センチ~30センチ程度と言われている。
また、穴開きダムなので、魚も登ることができ環境にも優しいと国交省は言っているが、全くの見当違い。
一遍5メートル四方の穴が3か所開いているが、水面より高く魚が行き来できることもできないし、洪水時には土砂、岩石、流木が詰まることは明白で、そのことにより二次的災害が起こることが想定されている。
また、完成後試験湛水を半年間するために、北向谷の原生林(国の指定を受けている貴重な自然公園)が水没することになる。
さらに、このダム建設予定地は、柱状摂理構造で大変もろく(そのことが熊本市の貴重な地下水が浸透する地域となっている)、ダムの基礎部分には不適当なので、これから10年かけてコンクリートで1キロメートル四方を固めるという。
こんな人工的な構造物ができようとしている中で、明日は、阿蘇のジオパークの認定審査があるという。これで認められたらジオパーク認定審査会の審査員の審査内容を疑ってしまう。
まあ、いずれにしても、これから何百億円もかけてつくるダムではない。ちなみに県も現時点で300億円ぐらい負担しなければならない。
それよりも、河川改修で十分治水可能なのに、なぜ首長はそれに目を向けようとしないのか。巨大な公共事業の利権がそこには存在している、もしくは一度決めたら引き返せない国交省の古い体制がまだ生き残っているからなのだろう。
しかし、私たちは自然をできるだけ大事にし、経費がかからない選択を選ぶ賢い選択を訴え続けていきたいと思う。
シンポジゥムにあった、白川の自然は後世の子供たちに絶対残していきたい。宮崎駿のジブリの世界がそこにはまだ残っている。
9月20日に、市民会館で立野ダムの反対のシンポジゥム」が開催された。
私もダムによらない治水を考える県議の会の一員として参加している。
立野ダムは熊本市民の方にはあまり知られていないが、熊本市の洪水を防ぐ目的で建設予定をしているダムだ。
すでに基礎工事等も進んでいるし、熊本市、県知事等流域市町村首長もオーケーを出している。
来年度も38億円近くの予算が付いている。
しかし、このダムが本当に熊本市の治水に効果的なのかは、まったく疑問である。
いろいろ検証した結果、洪水時の水量調整は10センチ~30センチ程度と言われている。
また、穴開きダムなので、魚も登ることができ環境にも優しいと国交省は言っているが、全くの見当違い。
一遍5メートル四方の穴が3か所開いているが、水面より高く魚が行き来できることもできないし、洪水時には土砂、岩石、流木が詰まることは明白で、そのことにより二次的災害が起こることが想定されている。
また、完成後試験湛水を半年間するために、北向谷の原生林(国の指定を受けている貴重な自然公園)が水没することになる。
さらに、このダム建設予定地は、柱状摂理構造で大変もろく(そのことが熊本市の貴重な地下水が浸透する地域となっている)、ダムの基礎部分には不適当なので、これから10年かけてコンクリートで1キロメートル四方を固めるという。
こんな人工的な構造物ができようとしている中で、明日は、阿蘇のジオパークの認定審査があるという。これで認められたらジオパーク認定審査会の審査員の審査内容を疑ってしまう。
まあ、いずれにしても、これから何百億円もかけてつくるダムではない。ちなみに県も現時点で300億円ぐらい負担しなければならない。
それよりも、河川改修で十分治水可能なのに、なぜ首長はそれに目を向けようとしないのか。巨大な公共事業の利権がそこには存在している、もしくは一度決めたら引き返せない国交省の古い体制がまだ生き残っているからなのだろう。
しかし、私たちは自然をできるだけ大事にし、経費がかからない選択を選ぶ賢い選択を訴え続けていきたいと思う。
シンポジゥムにあった、白川の自然は後世の子供たちに絶対残していきたい。宮崎駿のジブリの世界がそこにはまだ残っている。