西のつぶやき

日々考える事

川辺川清流日本一

2011-07-31 20:47:21 | Weblog
7/31
 先日川辺川の清流日本一の記事が載っていた。これまでも日本中清流はいたるところにあった。四万十川もそうだった。しかし、今回の調査で連続で清流と評価されたのは、熊本県の川辺川とわずかな川であった。この記事を見て私は本当にうれしかった。

 川辺川と言えば、ダム問題で50数年間揺れた川である。今のところ蒲島知事の英断で事業はストップしている。球磨川は熊本県の宝ということ、そして治水をダムによらない方向で検討することでなんとかしのいでいる。(私はそう思っている。)

 今回の清流川辺川の記事にもっと県民は歓喜すべきだと思うが、あまりにも当たり前のように感じているのではないか。本当はダム反対闘争を通じた素晴らしい結果だということをもっと県民に評価してもらいたいと思う。

 そうでなければ、またいつの日かダム推進派がいろんな理由をつけて、ダム建設を推進しようと思われるからだ。この問題は原子力発電問題と全くおんなじだと思う。そこにお金が動くからだ。経済復興のためにはお金の流れを作っていくことは必要だ。アメリカでも経済対策のために、ニューディール政策でアスワンハイダムを建設し雇用と公共事業で経済を活性化させた。公共事業は経済対策でこれまでも需要な役割を果たしてきたのは事実である。しかし、一方では自然を破壊してきたのも事実だと思う。

 公共事業と似ているが、原子力発電も、オール電化や電気自動車などの新しい生活スタイルを提案して、そのために必要な電源開発のために低コスト、低炭素を売りにどんどん進めてきた。その裏には巨額の金が流れ政財界・マスコミを巻き込んで推進を進めてきた。原子力発電は原子力爆弾を受けた日本人にはタブーのイメージがあるが、それを払拭するために、原発の受け入れ自治体には多額の交付金か流れるようになった。そのシステムを作ったのは自民党の中曽根さんと田中さん。事故がなく、経済上昇時代は歓迎された案件だが、福島の事例が出た以上、この流れにはストップが当然かかる。

 だから、電力会社そして、関係自体の長等はその流れを止めるベく原発の必要性を出させる「やらせ」をさせることになる。先日のブログでも書いたように、本当に原発の電力が必要かといえばノーだとデータが出ている。日本人は基本的に賢い。15%の節電も本年すでに達している。電力がなくなればそれに対応した技術開発、ライフスタイルの変化をしていく。なぜなら、これまでも自然と共生をしてきたからだ。いつ何が起こるか分からない自然と対峙し、共生をしてきた日本人にとって、電力がなくなる生活をクリアする対応は簡単なことだ。第二次世界大戦の食糧不足にも対応できた日本人なのである。
 
 ここで困るのは、電力会社、そこから献金をもらっていた各種団体、関係議員、交付金をもらっていた自治体、さらには電力会社に勤めていた労働者だろう。
政府の悩みはそこにあるのだろうが、放射能汚染を克服できないようでは原発推進は、ストップすべきである。

 話をもどすが、ダムも確実に環境を破壊する。下流の荒瀬ダムがそうであったように、流れない水は異臭を放ち、水害の常襲地帯となっていたが、撤去が決まったのち、貯水をやめたら、とたんに自然が回復し、八代海も豊饒の海になりつつある報告がされている。
 
 やはり、何が何でも川辺川ダムの建設は止めなければならない。そのためには治水の代替案を蒲島知事が早く出さなければならない。そして、住民の同意を取り付けなければならない。後世の子孫が川辺川の清流をいつまでも享受できる環境を残すことが私たちの世代でしなければならない使命だと私は思う。
 

消防団通常点検競技大会優勝

2011-07-25 21:43:45 | Weblog
7/25

 昨日、第1回の熊本市消防団通常点検競技大会が実施された。これまでは、躁法大会が2年おきに実施されていたが、1昨年から通常点検の大会にも取り組むことになり、今年が第1回目の大会となった。

 旧城南町、植木町消防団も参加することになったため、激しい戦いとなったが、私の属する10方面隊(旧北部町)が見事優勝した。これも日頃の訓練のたまものだろう。
 もちろん私は選手ではないが、分団長として、選手のサポートをしてきた。団員も1か月の訓練をよく耐えたと思う。

 優勝は別として、日頃から地域住民の安全安心のために、消防団員が頑張っていることをもっと市民には理解してもらいたい。私も議員という立場は別として、こうやって日頃から訓練をして地域のために頑張れることを誇りと思う。

 ただし、議員と消防団活動が必ずしも両立しないところはある。体はひとつ。時間がない場合もあり、活動に支障がある場合もよくあるが、できる限り頑張りたい。

 東北大震災でも消防団員が最後の最後まで避難誘導に頑張り、命を失った。郷土愛に燃えた消防団員に心から敬意を表したい。若いうちから地域活動に参加して郷土愛をはぐくむ活動にもっと若者に参加してもらいたい。団員の減少が本当に悩みとなっている。

原子力発電所問題について

2011-07-21 22:59:13 | Weblog
7/21
 今日また、関西電力管内での節電問題がクローズアップされた。
 この夏を乗り切るために10%以上の節電を国民に求めるというものである。

 確かに、原子力発電所が定期検診に入り、そして、ストレステストを合格しなければ発電できなくなってしまうから、電力は確実に減るのである。
 しかし、電力の供給が本当に足らないのか、それは、はっきりしないのである。

 先日原子力資料情報室の代表 山口幸夫工学博士の講演を聴く機会があった。その中で電力は2006年あたりがピークで、その後需要は減少しているとのこと。さらにLEDをはじめ省エネ家電が出てきている、人口も減少していることから、どんどん需要は減ってきている。さらに大工場の自家発電や太陽光発電等を供給量に参入すると、すでに原子力発電を0にしても十分足りているデータが存在しているということに、大変驚いた。実際現時点でも54原子力発電所の半分は発電をしていない。

 じゃ今の節電要望は何なのか。うがった見方をすれば、原子力発電がなければ、経済も生活にも大変な支障が起こりますよという危機感をあおるだけのものでしかないということになる。

 実際、春ごろ、東京管内では計画停電をしなければならないと言っていたが、結果的にはほとんど計画停電は起きなかった。国民が意識して節電するだけで、最悪の事態は避けられる程度であったということが分かる。

 もちろんこれから夏場を迎え、電力の最需要期を迎える。極端な節電による空調温度の上昇は避けなければならない。人の命は大事なのだ。電力は節約しすぎてはいけない、必要なものはしっかり確保をしなければならない。

 また、一方では、電力を使わなければ、電力会社は損をするのである。特に原子力発電は制御できないから、夜間は特に使用をしてもらわないと困るのである。制御できない発電、それが原子力発電の最大のネックである。オール電化を進める一方で電力の需給バランスのコントロールができなくなる恐れがあることは、大変問題なのだ。

 山口幸夫の話に戻ると、原子力発電の最大のネックは、発電が終了しても、放射能汚染の問題が10万年単位で残ることだ、汚染水も完全に浄化する技術がないという。原子力推進者も、いつの日か技術が発達してその問題が解決されるだろうという甘い見通しのまま推進をし続けていることを認めている。

 科学者も原子力発電には力を入れたが、放射能除去にはまったく力を入れていない。儲からないことには研究費は出ないのである。じゃ原子力発電所はどうなるのか。発電が終わった後その周辺は最低でも1万年ぐらいは、放射能汚染におびえながら暮らさなければならないということ。

 そして、1万年の間には、東日本と同程度の地震が起こり、放射能漏れが必ず起きるだろうということ。結局周辺には人も動物も住めなくなるということ。それが日本各地54か所あるということだ。

 フィンランドは放射能の廃棄物を地下1万メートルに埋設したらしいが、今問題となっているのは、1万年後の人類、もしくは人類もどき、さらには地球を訪れた宇宙人に対して、そこをお宝として掘り上げないようにメッセージをどうしようかということらしい。今の言語が伝わるとはとても思えないからだ。

 それくらいの危機感をもって原子力発電に対応している。しかし、日本はどうだろう。一時的には住民を避難させたが、一刻でも早い復旧をして住めるように努力をしているが、本当に住めるのだろうか。一部の人は、すでに見切りをつけて、九州に移住している人もいるという。

 セシウム汚染藁を摂取したことで、福島の肉牛が問題となっているが、問題はもっと根深いと思う。これから様々な問題が必ず起こる。原子力発電の放射能問題は本当に真剣に考えていないと、人類は、原子力を利用できたと思っても実は、原子力によって滅ぼされているのかもしれない。

 少なくとも広島、長崎の原子爆弾をはじめ、スリーマイル島事件、チェルノブイリ事件でも人類は多くの命を失っている。

素晴らしいナデシコジャパン

2011-07-18 09:12:07 | Weblog
7/18
 今朝は、女子サッカー世界一で目覚めのいい朝だ。
 ドイツ戦で勝ったあたりから、優勝するのではと言われていたが、本当に優勝してしまった。決勝戦の経過は決して楽な展開ではなく、2度も先制されながら、追いつき、最後にはPK戦で勝利。

 最近の日本の大震災による閉塞感の中で、国民に歓喜の感を与える素晴らしい成果だと思う。スポーツはやはりいい。国境を越えて、対戦国がフェア―プレで全力で戦う姿は、買っても負けても、観衆に感激を与える。

 また、今回、サッカーという激しいスポーツに関わらず、日本女性が優勝したことも大きな意味がある。しかもアメリカのように身体能力も体格も一枚も上手のチームに対して、日本人のかわいらしい?チームでも勝ったことは快挙である。やはり、信念をもって事にあたれば可能性は無限大ということだろう。
 日本の女性の強さがまた一歩示されたようだ。ニュース解説者が政治家も半分女性にすればいいのではと言っていたが、それもありかもしれない。大帝国イギリスをはじめ、世界各国で女性の首相がどんどんでてきているから、日本でもそうなる日が来るかもしれない。

 生物学的にいうと、環境が危機化すると動物は雌化するという。雄に比べて雌のほうが生存する力が強いかららしい。日本男子も草食系とかソース顔とかニューハーフがどんどん社会進出するなどその兆候も出てきている気がする。危機的政治状況だから、女性首相が生まれてくる可能性は十分ある。日本男子も政治家もナデシコジャパンに負けないように奮起せよ。

 話は変わるが、強いチームには愛称がついて回る。「ナデシコジャパン」という呼称もいい。かつてはバレーボールで「東洋の魔女」というネーミングもあったが、勝ち上がるチームには人を引き付ける愛称が欠かせないと思う。ハンカチ王子なんて言うのもあったなー

 次はどんな相性が国民を歓喜させるのだろう。・・
 

復興・原発対応について

2011-07-09 22:41:17 | Weblog
7/9
 最近の国会は以前にもまして、あいた口がふさがらない状態だ。松本復興大臣の発言そして辞任、玄海原子力原発所の再開承認機運ができた矢先の菅首相によるストレステストの実施発言によるごたごた。そして、九州電力のメール問題。

 政府の対応のちぐはぐさが際立っている。地震も津波も放射能漏れ事故も想定外、広域的被害、これまでに直面したこともない大惨事に間違いはないが、対応について、こうも司令塔がぐらついては、支援するものもされるものもどうしようもないと思う。

 自分も県職員時代の経験から言わせてもらえば、上司の指示に従って部下は懸命にこたえる努力をする。しかし、頑張っている最中にげたをはずすような上司がいると、たまらない。やってられない状態になる。

 逆に上司にとっても、一生懸命頑張っても部下の不祥事ですべてが飛んでしまうこともある。退職する上司が『大過なく職務を全うすることができました』という言葉は、私は若いうちは社交辞令と思っていたが、年齢を重ねると本当に本音の言葉だということに気付かされたのを覚えている。

 事に当たっては、チームワーク、信頼ということが最も大事だと思う。そういう意味では今の菅首相は、与党からも野党からも国民からも信頼を失っていると思う。菅首相がやろうとしていることは間違ってはいないと思うのだが、信頼を得ていないことが、今のごたごたに繋がっていると思う。

 ただ、そんな悠長なことを言っている暇はない。被災にあっている方の一日でも早い平穏な日々を取り戻すこと、原子力発電放射能漏れの終息を実現すること。そして、電力の供給不足を解決することだ。

 九州北部地方も例年より10日以上も早く梅雨明けした。今日も早速暑い日となった。省エネの意識しすぎで、熱中症による死亡者が激増しないことを心から願う。お年寄りの方は特に気をつけてもらいたい。空調は重要だ。県庁や公務職場もあんまり省エネを意識しすぎて、健康被害や効率が落ちることは避けてもらいたい。

 こういうところも本来は国がきちんと指針を示すべきだと思うが、今のごたごたの中ではそんな余裕はないだろうな。・・