西のつぶやき

日々考える事

県議会ほぼ終了(正式には6月30日です。)

2008-06-27 11:24:32 | Weblog
6/27
 19日間の6月議会がほぼ終了した。
 今回は蒲島知事の最初の議会とあって、マニュフェストに基づく知事の所見を伺う代表質問が相次いだ後、一般質問ではそれぞれの地域が抱える問題等への質問に重点がうつっていった。
 ベテラン議員はウイットに富んだ味のある挨拶から入っていく場合が多い。傍聴に初めて臨んだ方はふざけているのではないかと思う方もあるかもしれないが、あの議場に詰めている者にしかわからない独特なものだと思う。まあ中には言いすぎの場合もあるようだが・・・

 また、初めての質問をする議員もいる。今回は高木議員、船田議員だった。年上ではあるが緊張感がありありと感じられた。
 壇上に立ち、議員に向かって質問内容を読み上げていく作業は、ベテランでも何度やっても緊張するものだと思う。
 しかし、そのことで県民の期待に応えられる政治がなされるのだから、当然真剣に取り組まなければならない。
 自分もこの任期中にあと4回質問のチャンスがある。今年は12月に予定されているので、それまでしっかり質問を練っていきたいと思う。

 一般質問が終了すると、委員会活動が行われる。本年、私は新幹線及び高速体系道路特別委員会と総務常任委員会に属している。

 新幹線では、駅前整備の進捗状況(県と市の進み方のずれ)が問題となった。さらに、新幹線開通によって利用度が減ると恐れがある、熊本阿蘇空港へのアクセス改善についての進捗状況にも議論が集中した。
 また、在来線の駅舎整備について、建設事業費の試算が当初5憶6千万円であったものが、いつの間にか30憶円程度に膨らんでいることが判明。執行部はまだ、発注前であり今後詰めていく問題と回答したが、財政が厳しい中、支出が増えることの抵抗感もさることながら、なぜ事業費が簡単に5倍もなってしまうことが不思議である。1割程度であれば、物価上昇等の考慮もあるが、ちょっと普通では考えられない。
 自分が家を建てる場合1000万円で見積もってもらったのが、実はいろいろ機能をアップしたら5000万円の見積もりになりましたと言われれば、腹をたてるのは当り前だろう。安ければいいというものでもないが、いいものをつくるために検討をした結果、事業費がアップしました。というのでは説明にならないだろう。税金、自分のお金でないから、経費アップにその実感がなくなるのだろうか。
 事前に委員会でチェックをできたことはよかったと思う。

 総務委員会では財政再建に向けての取り組みが議論される中で、知事と執行部の関係がとりだたされた。
 特に荒瀬ダムの撤去の凍結発言について、知事が企業局だけの意見を聞き、他部局長には事前相談がなかったことについて、何のための庁議なのかという質問があった。
 いろいろ執行部からも話は出たが、どうも知事と執行部の間がしっくりいってないのではないかと感じた。
 私のほうからは、職員のメンタルサポートの実態を質問し、相談件数が19年度で1400件、5年前の7倍近くになったという実態を報告してもらった。そのことについて知事は知っているのかと質問したが、十分伝わっていないということであった。
 そのことを受けて、「実は今年だけでも職員が5人なくなっている。死因はいろいろあるが、懸命に県政を支えてきた故人の葬儀に、その社長でもある知事の出席がないことが残念である。熊本市では市長、市長代理が弔辞を読み上げるようになっている。知事が忙しいのは分かっているものの、弔電だけでは非常に味気ない。知事代理、知事の弔辞があってもいいと思う。そのことが職員と知事の信頼関係を強めていく一因となるのでは」、と発言させてもらった。

 知事のリーダーシップは今必要である。有識者会議や第三者の意見も取り入れながらの決断を県民は求めている。しかし、その知事の県政運営を支える職員との信頼、また、チェック機能をもつ議会に対する尊厳はどうなのか。ここをおろそかにすると知事が孤立してしまうのではないかと危惧をしている。
 夢の実現はひとりだけではできない。

6月議会始まる。本日代表質問終了。

2008-06-18 22:06:27 | Weblog
6/18
 6月議会が始まった。今日は代表質問2日目。
 通常では6月議会は代表質問はないが、今回は蒲島新知事の最初の議会のため実施される。しかも、無所属改革クラブが新たな会派となったので代表質問者は4人となる。
 まるまる2日、知事に対する代表質問が行われた。質問内容は、いずれも知事の県政に対する意気込み、財政改革、川辺川対策、水俣病対策が中心であった。
 ただ、今回イレギュラーだったのは、荒瀬ダム撤去の凍結宣言を議会直前に記者発表したことであった。
 発表に至るまでのプロセス、なぜ撤去凍結なのか、その真意を各質問者が問いただしたが、すっきりする答弁は得られなかった。
 確かに、7年前の潮谷知事の決断時と比べて状況変化があったのは事実であるが、いきなり今の発電事業を継続したほうがいいと判断するまでの論拠は非常に薄いと思われる。
 また、議会制民主主義の中で、議会でも撤去方針に向けての了解が議論形成されていたものを、知事の判断でいきなりひっくり返されるようなことでは、たまったものではない。
 これから、地元住民への理解も進めていくというが、非常に難しいと思う。何故ならば、荒瀬ダム撤去を待ち望む住民がたいへん多いという実態があるからだ。
 これから知事に対する(すでに行動は起っているが)住民、団体運動が起ってくるる。そういう県民の気持ちを理解した上で、知事は判断してほしいと思う。
 財政難のうえでの発言であったと理解できるが、企業局の判断による工法や積算だけではなく、もっと安価に撤収できる方法もあると思う。
 場合によっては、撤収作業を先送りして、当面現状のままでもいいのではないかと思う。

 また、今回の質問において知事のマニュフェストに対するチェックが非常に厳しかった。一部については、知事も実現性の困難さを認めた。この点は本当に正直な蒲島知事の性格が見えていいと思う。
 しかし、マニュフェスとは公約である。4年間の中で実施すると訴えた選挙戦の気持ちをしっかり持って頑張ってほしい。
 話が少しそれるが、今キムタクの「チェンジ」という政治ドラマが放映されている。今の国政を意識した構成になっているが、総理大臣になった若き主人公が、素直な気持ちで、国民の目線で政治を行い、老獪な政治家やエリートの高級官僚を次第に巻き込んでいく痛快ストーリである。物語の端々に出てくる「政治を目指した初心」という言葉が胸にしみる。
 自分もまだ政治家1年目だが、本当に選挙期間中に訴えてきた初心の気持ちを持ち続けて政治を司りたい。
 そんなことを頭に浮かべながら、質問に答える蒲島知事、質問者、そして議席に座っている自分がいる。
 県民の期待にこたえる県政運営をきちんとすることが自分たちに与えられた使命である。
 

岩手・宮城内陸地震。日頃の対応は十分か。

2008-06-15 12:18:49 | Weblog
6/15
 昨日また、大地震が発生した。中国四川省で起こった地震があまりにも強烈であったため、被害の大きさをあまり感じない自分がいる、感覚が麻痺してしまっている自分が怖い。

 そんななかではあるが、今回の報道や原因分析等見ていると、いろいろ考えさせられることがある。
 まず、発生した地点が、予想外といえる地点であったこと。300年内には発生するという予想は立っていたとはいえ、今起こるとはほとんど誰も予想していなかったこと。

 次に、地震発生予想システムが、今回は作動したものの、S波発生まで4~5秒程度しかなく、対応が間に合わなかったこと。仮に一分あったとしても何ができるのかということもあるのだが・・・

 そして、発生後の対応として、道路、電話などライフラインが断たれると、現場で何があっているのか状況がわからなくなること。そして、救済でもっとも初動的に力を発生するのがヘリコプターであること。

 中国四川省の地震の場合もまったく同様な感じだと思う。

 また、余談になるのかもしれないが、地震がおこるとダムは大変厄介なものになるということ。岩手でもダムの破損が生じて、緊急放流をしなければならなくなった。おそらく補修費も相当になるだろう。
 また、四川省の場合は土砂堆積により自然の力でダムが出来上がり、いま、その河川水の排出対策に一所懸命になっていること。

 自然の力を人間の力でコントロールすることがいかに困難かということを考えさせられる。

 今回の事例を教訓として、他地域も学ばなければならない。私たちの熊本県で、もし大地震が発生した場合、被害を最小に、救済を早急にできるのか再度検証する必要があるだろう。
 行政では、避難先やライフラインの確保、被害救済対策方法などまずやらなければならないことについては各自治体で指針を定めている。また、一斉訓練等も実施している。

 ただ、いろんな問題点はある。私も議会質問も検討したが(まだ行っていない)、今日の大規模災害で問題となっているのは、高齢者や障がい者の情報が個人情報保護法の関係で十分把握されていないため、二次災害がおこりやすいこと。
 避難先での、障がい者用のトイレ、風呂が不足すること。また、共同生活になじめないで、体育館など避難場所で避難できず、車で寝泊りをして、死に至る例も出て来ていること。
 さらに、お年寄や一人暮らしをしている人の中には、身内のように、精神のよりどころとしてペットを飼っている人が増えているが、避難先ではペットの持ち込みは嫌がれること、またペットの被害により飼い主までダメージを受けてしまうなど、陰に隠れて見えない案件が一旦災害が発生すると大問題となっており、その対策はあまり進んでいないことがある。
 
 地震や災害は来ないことが一番であるが、いつ発生しても、適切に対応できるよう細心の配慮、日ごろの訓練、意識を高めていくことが大事である。

 

秋葉原通り魔事件

2008-06-10 08:30:18 | Weblog
6/10
 日曜日に本当に悲惨な事件がまた(あえて、またと言わせてもらう)起ってしまった。
 月曜日のニュースとしては、本当なら「全日本男子バレーチームがオリンピック行きを決めた」という、うれしい記事が紙面の一面を飾るところであっただろう。

 しかも、犯行理由があまりにも自分勝手で、「殺す相手は誰でもよかった」など被害者およびその家族からすれば理不尽としか言いようがない動機。加害者が鬼か悪魔に見えるだろう。本当にご家族の気持ちを察するに忍びない。

 ただ、報道が連日繰り返し繰り返しテレビから流れてくるのを見るとさすがにうんざりする。また、少し考えさせられる点があると思う。

 まず、あまりにもニュースに取り上げるため、だんだん事件に対して感覚がまひしてくるような気がする。日常茶飯事のような感覚になってくるのがこわい。
 また、犯行理由を知りたがるのはだれしもであるが、今回の場合は、社会に対する憎悪、自分が負け組であるという劣等感。日頃は全く普通の人間でまじめに働いていた、派遣社員、等々が報道されてくると、「あれ、この人は私と同じじゃないか、私もむしゃくしゃしたときはこんなことできるのでは」なんて思う人がでて来るような気がする。いわゆる模倣犯、愉快犯が続く引き金となる報道していると思う。

 さらに加害者の生い立ちまで徹底的に報道してあばいてしまう。誰だって生まれた時から犯罪者はいない。そんな純粋な時期の過去までさかのぼり、写真やビデオを放映して、現在の被害者と比較してしまう手法は、少し辟易してしまう。

 報道の非難はこれくらいにして、このような暗い事件が起こる社会背景もやはり問題である。
 「負け組」、これは近年のキーワード、小泉首相も「努力したものとそうでないものとの格差がでるのは当たり前である」という発言したが、努力しても報われない弱者はたくさんいる。昔の政治は社会格差をなくそうということに努力をしていたのに、今はそれがまったく感じられない。今回の後期高齢者医療制度も同じだ。民主党等野党の指摘や国民の怒りに、ようやく低所得者の負担について9割免除のケースも検討するようにはなってきているが、そもそも制度がおかしいことを認めようとしない。低所得者への負担が増大している制度を作って、なかなか改めようとしない政府。
 「派遣社員」・・ 非正規職員化を助長しており、企業だけが賃金抑制のために儲かり、人間を道具扱いにする労働制度。日本がこれまで実施してきた、生涯一会社のために勤務していくという、労働精神を駆逐し、年功序列制度の給与体系を破壊してしまった。
 このことにより、どんなに頑張っても這いあがれないワーキングプアーという労働者群をつくってしまった。

 やはり、政治が間違っているのだと思う。国民が税金を納めるのは、教育、医療、労働、治安、国土保全なとなど、どの世代でもどの地域でも安心して、日本人として暮らせるためのセーフティネットを国に構築してほしいからである。

 もう一度日本を立て直すために、格差のない社会をめざし、税金を無駄に使わないような行政を構築し、私腹を肥やすような政治家を排除していかなければならない。
 今回の事件背景のひとつとして社会制度のかかわりが大きいと思う。そんなことを考えさせられた事件である。
 

県PTA総会、曽我会日本PTAへ

2008-06-08 09:00:00 | Weblog
6/7
 本日県のPTA総会が開催された。毎年実施されているが、今回は少し大きな意味合いを持っていた。
 それは、曽我会長の4選である。原則3年程度が県PTA会長の任期であるが、今回曽我会長が日本PTA会長の候補であるため、規則の一部改正を経て、4選を承認した。
 日本PTA会長に選出されれば熊本県からはたぶん初めてであろう。この国を動かすことも十分可能である日本PTA会長候補を熊本県から押し上げることを理事全員で協力した。
 「肥後の引き倒し」という悪い言葉が熊本にはあるが、今回、みんなで支えて押し上げる結果となったので、個人的には良かったと思っている。

 曽我会長が県Pで実施してきて全国的な動きとしたことの一つに、(もちろん各理事、単P会長等の協力のもとにではあるが)携帯電話のフィルタリング機能を18歳未満の子供の携帯にある意味、強制させることになったことがある。
 子供の携帯電話は、親の知らないところで犯罪の温床の一因となっている。もちろんフィルタリングは親の許可があればはずすことはできるが、親がしっかり理解していないと、せっかくの取り組みも水泡と期してしまう。

 たばこの未成年喫煙防止のために導入した「タスポ」であったのに、理解できない親が子供にタスポカードを渡して煙草を購入させていた事実も出てきたが、やはり親も時代にしっかりついていくように勉強をしなければならない。学校任せではすべては解決しないのである。
 そのためにPTA活動がある。仕事が忙しいからと言って、参加拒否をする親も多くなってきたが、子供たちのため、ひいては自分たちのためにしなければならないと思う。
 このことをさぼっていると必ず自分に返ってくる。親殺し、子殺し事件はその典型的なものだと思う。

 少し話が脱線したが、PTA行事もマンネリ化はいけない、日々問題は変化している。学校教育、校内暴力、不幸の手紙、いじめ、シカト、携帯掲示板、少子化による学校再編統合などなど本当に多くの問題が移り変わっている。

 日本の将来のためにも、教育に対する政府、親、教育関係者、子どもたちのそれぞれの関係をしっかりしたいかなければならない。そんな思いを曽我会長は私たち理事に訴え、日本PTAの場に飛び出していくことになる。私はそんな会長をしっかり支えていきたい。

 ※別に個人的に利害関係があるわけでなく、是々非々の判断で私の思いを書かせていただいたことご了承ください。