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19日間の6月議会がほぼ終了した。
今回は蒲島知事の最初の議会とあって、マニュフェストに基づく知事の所見を伺う代表質問が相次いだ後、一般質問ではそれぞれの地域が抱える問題等への質問に重点がうつっていった。
ベテラン議員はウイットに富んだ味のある挨拶から入っていく場合が多い。傍聴に初めて臨んだ方はふざけているのではないかと思う方もあるかもしれないが、あの議場に詰めている者にしかわからない独特なものだと思う。まあ中には言いすぎの場合もあるようだが・・・
また、初めての質問をする議員もいる。今回は高木議員、船田議員だった。年上ではあるが緊張感がありありと感じられた。
壇上に立ち、議員に向かって質問内容を読み上げていく作業は、ベテランでも何度やっても緊張するものだと思う。
しかし、そのことで県民の期待に応えられる政治がなされるのだから、当然真剣に取り組まなければならない。
自分もこの任期中にあと4回質問のチャンスがある。今年は12月に予定されているので、それまでしっかり質問を練っていきたいと思う。
一般質問が終了すると、委員会活動が行われる。本年、私は新幹線及び高速体系道路特別委員会と総務常任委員会に属している。
新幹線では、駅前整備の進捗状況(県と市の進み方のずれ)が問題となった。さらに、新幹線開通によって利用度が減ると恐れがある、熊本阿蘇空港へのアクセス改善についての進捗状況にも議論が集中した。
また、在来線の駅舎整備について、建設事業費の試算が当初5憶6千万円であったものが、いつの間にか30憶円程度に膨らんでいることが判明。執行部はまだ、発注前であり今後詰めていく問題と回答したが、財政が厳しい中、支出が増えることの抵抗感もさることながら、なぜ事業費が簡単に5倍もなってしまうことが不思議である。1割程度であれば、物価上昇等の考慮もあるが、ちょっと普通では考えられない。
自分が家を建てる場合1000万円で見積もってもらったのが、実はいろいろ機能をアップしたら5000万円の見積もりになりましたと言われれば、腹をたてるのは当り前だろう。安ければいいというものでもないが、いいものをつくるために検討をした結果、事業費がアップしました。というのでは説明にならないだろう。税金、自分のお金でないから、経費アップにその実感がなくなるのだろうか。
事前に委員会でチェックをできたことはよかったと思う。
総務委員会では財政再建に向けての取り組みが議論される中で、知事と執行部の関係がとりだたされた。
特に荒瀬ダムの撤去の凍結発言について、知事が企業局だけの意見を聞き、他部局長には事前相談がなかったことについて、何のための庁議なのかという質問があった。
いろいろ執行部からも話は出たが、どうも知事と執行部の間がしっくりいってないのではないかと感じた。
私のほうからは、職員のメンタルサポートの実態を質問し、相談件数が19年度で1400件、5年前の7倍近くになったという実態を報告してもらった。そのことについて知事は知っているのかと質問したが、十分伝わっていないということであった。
そのことを受けて、「実は今年だけでも職員が5人なくなっている。死因はいろいろあるが、懸命に県政を支えてきた故人の葬儀に、その社長でもある知事の出席がないことが残念である。熊本市では市長、市長代理が弔辞を読み上げるようになっている。知事が忙しいのは分かっているものの、弔電だけでは非常に味気ない。知事代理、知事の弔辞があってもいいと思う。そのことが職員と知事の信頼関係を強めていく一因となるのでは」、と発言させてもらった。
知事のリーダーシップは今必要である。有識者会議や第三者の意見も取り入れながらの決断を県民は求めている。しかし、その知事の県政運営を支える職員との信頼、また、チェック機能をもつ議会に対する尊厳はどうなのか。ここをおろそかにすると知事が孤立してしまうのではないかと危惧をしている。
夢の実現はひとりだけではできない。
19日間の6月議会がほぼ終了した。
今回は蒲島知事の最初の議会とあって、マニュフェストに基づく知事の所見を伺う代表質問が相次いだ後、一般質問ではそれぞれの地域が抱える問題等への質問に重点がうつっていった。
ベテラン議員はウイットに富んだ味のある挨拶から入っていく場合が多い。傍聴に初めて臨んだ方はふざけているのではないかと思う方もあるかもしれないが、あの議場に詰めている者にしかわからない独特なものだと思う。まあ中には言いすぎの場合もあるようだが・・・
また、初めての質問をする議員もいる。今回は高木議員、船田議員だった。年上ではあるが緊張感がありありと感じられた。
壇上に立ち、議員に向かって質問内容を読み上げていく作業は、ベテランでも何度やっても緊張するものだと思う。
しかし、そのことで県民の期待に応えられる政治がなされるのだから、当然真剣に取り組まなければならない。
自分もこの任期中にあと4回質問のチャンスがある。今年は12月に予定されているので、それまでしっかり質問を練っていきたいと思う。
一般質問が終了すると、委員会活動が行われる。本年、私は新幹線及び高速体系道路特別委員会と総務常任委員会に属している。
新幹線では、駅前整備の進捗状況(県と市の進み方のずれ)が問題となった。さらに、新幹線開通によって利用度が減ると恐れがある、熊本阿蘇空港へのアクセス改善についての進捗状況にも議論が集中した。
また、在来線の駅舎整備について、建設事業費の試算が当初5憶6千万円であったものが、いつの間にか30憶円程度に膨らんでいることが判明。執行部はまだ、発注前であり今後詰めていく問題と回答したが、財政が厳しい中、支出が増えることの抵抗感もさることながら、なぜ事業費が簡単に5倍もなってしまうことが不思議である。1割程度であれば、物価上昇等の考慮もあるが、ちょっと普通では考えられない。
自分が家を建てる場合1000万円で見積もってもらったのが、実はいろいろ機能をアップしたら5000万円の見積もりになりましたと言われれば、腹をたてるのは当り前だろう。安ければいいというものでもないが、いいものをつくるために検討をした結果、事業費がアップしました。というのでは説明にならないだろう。税金、自分のお金でないから、経費アップにその実感がなくなるのだろうか。
事前に委員会でチェックをできたことはよかったと思う。
総務委員会では財政再建に向けての取り組みが議論される中で、知事と執行部の関係がとりだたされた。
特に荒瀬ダムの撤去の凍結発言について、知事が企業局だけの意見を聞き、他部局長には事前相談がなかったことについて、何のための庁議なのかという質問があった。
いろいろ執行部からも話は出たが、どうも知事と執行部の間がしっくりいってないのではないかと感じた。
私のほうからは、職員のメンタルサポートの実態を質問し、相談件数が19年度で1400件、5年前の7倍近くになったという実態を報告してもらった。そのことについて知事は知っているのかと質問したが、十分伝わっていないということであった。
そのことを受けて、「実は今年だけでも職員が5人なくなっている。死因はいろいろあるが、懸命に県政を支えてきた故人の葬儀に、その社長でもある知事の出席がないことが残念である。熊本市では市長、市長代理が弔辞を読み上げるようになっている。知事が忙しいのは分かっているものの、弔電だけでは非常に味気ない。知事代理、知事の弔辞があってもいいと思う。そのことが職員と知事の信頼関係を強めていく一因となるのでは」、と発言させてもらった。
知事のリーダーシップは今必要である。有識者会議や第三者の意見も取り入れながらの決断を県民は求めている。しかし、その知事の県政運営を支える職員との信頼、また、チェック機能をもつ議会に対する尊厳はどうなのか。ここをおろそかにすると知事が孤立してしまうのではないかと危惧をしている。
夢の実現はひとりだけではできない。