松沢まり「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」2巻読了。
うおおおおこりゃ面白い!
っていうか面白くなってきた。
やっぱり松沢まりの作品っていうのは単純なサービスラブコメじゃ物足りなくて
女性作家ならではの心情描写も楽しみにしてる訳で
その観点だと
個人的には大満足な新刊でした。サービス要員の日和まで感情移入出来る作りになってて
こりゃ案外化けるんじゃね?的なワクワク感がありつつも
美月が更に素直になってて
こんだけ可愛けりゃそりゃ堪らんよなあ、っていう妹キャラにもなりつつありますね。
1話1話のラブコメとしての完成度が非常に高くて
どの話を読んでも満足、みたいな。
こういう繊細な絵柄で、大胆なサービスに挑むその心意気が素晴らしいですよね。
だからこそキャラの掘り下げの割合の高さが嬉しかったかなあ、と。そんな出色の2巻目でした。
主人公の美月は日和の願いを叶える代用品であると同時に、
ある意味ライバルでもあるのかな、と。
幼い頃大好きだったお兄ちゃん
そんな夕哉の元にいつでも居れる妹、って事で嫉妬も混じっての憑依だったのかなあ・・・とか
個人的にはそんな事も思ったんですけど
だとしたら
これって結構切ない話でもあるよな、とかそっちからのアプローチも十分ありな気はして来た。
そもそも丁寧な描写がお気に入りの松沢まりの作品ですから
結構良い感じに展開するんじゃないかとは思うけど
そういったサービスとシリアスの割合が面白い作品ではありますよね。
邪道だけど、真っ当でもある、みたいな。
そんな日和のラブラブ妹プレイは読んでるこっちが悶絶するくらいの破壊力がありましたとさ。
いやはや正面から堂々と可愛さに取り組んでるその姿勢には脱帽ですわい。
女性作家特有の線の細い絵柄なのでそこまでいやらしさないのもまた素敵なコミック。
ユキ姉さんの手際の良さだったり、
夕哉の頼れる兄貴っぷりだったり
その他のキャラの印象も上がった感覚で
とっても満足の行く、ある種鉄板と形容してもいいくらいの内容でしたね。本格的に好きになってきたかも!
いやあしかし美月も夕哉も意識しちゃってからに
非常にニヤニヤ出来る一冊でもありましたね。ユキ姉も好きなんですけど。
やっぱり女性作家の描くラブコメが好きなんだな、って
個人的に再確認。
ある意味身を削って書いてますよね、この漫画。
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