超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

快楽天 2014年9月号 感想

2014-07-31 20:58:36 | 快楽天















もうすっかり夏ですね。表紙は西安。めちゃくちゃ可愛い。















◆Blush Kiss/なぱた

いやーなんでしょう、読んでてこっ恥ずかしくなるくらい初々しいですね(笑
正に思春期そのものって印象の作品で最後まで気分良く読めました
こういうラブラブかつ思い遣りの深い作劇を描くのがこの方は本当に上手いな、と
ちょっと子供っぽい髪型と雰囲気、でも行為に関しては興味がないって訳でもない心情
そして献身的な発言にグッと来たりとオーソドックスでありながら深く満足出来る仕上がりは流石ですね
ある意味理想の後輩です(笑



◆デビュウ/西安

表紙にも描かれてるみさちゃんがとにかく可愛いですね
何が可愛いって積極的なアプローチも勿論グッと来ること確実なんですが
そのいかにも遊んでそうな風貌と言動なのに実は一途キャラっていうバランスが絶妙で可愛いです
でもそこから割と子供っぽい純粋さも覗かせたりして当初の印象から良い意味でスライドしていきましたね
それにしてもこの方は美少女を描かせても絶品ですな。熟女もイイですけど。

あと、美少女に花飾りは本当によく似合う。



◆群青/きい

これは痛いなあ・・・
登場人物の胸を軋みを想像するだけで落ち込んで来る。
複雑な恋愛模様の末、って感じだけに続編で「救い」を求めたい気持ちもあるけど
これはこれで終わったとしてもそれはそれである種の趣なのかもしれないですね。
あまりにダーク過ぎて実用性としては過去作品に劣りますけど、
(というかほぼ無理)
作品性としては適度に痛みが味になってて凄く良かったと思います
個人的にはこういう歪んだ青春テイストは好物ですし(笑 五味ちゃんの気持ちを想像するだけで泣ける。



◆つぐみのススメ。/江口ジョーズ

最近江口ジョーズさんの絵柄って可愛い上にパッと見で判別付くな~と感じ始めました
それからバックナンバーを読み返して独特のテイストの作品にプチハマり中です
なんでしょう、ちょっと目が小さめなのが逆に目立つのかな
中くらいの大きさというか・・・
それとちょっと気弱でおしとやかで内心助平な黒髪女子を描くのが本当に上手いですね(笑
おしとやかで品があるのに男性自身に興味津津っていうギャップが兎角最高でした

しかし下着の染みや汗の掻き方、官能への渇望など画力と表現力はどんどん上がってますね
過去作もそうですがちょっとふくよかで肉付きが良く描かれてるのも個人的にはツボです
現実でも少し肉付きがいい方が個人的に好みなので(笑)。
最後の艶めかしい表情でものを舐めるカットが素晴らしいと思います。




◆恋するぺペロンチーノ/ぴかお

誰でも「ぺペロンチーノ」と聞けば、
ぺろぺろちんち・・・って想起しますよね(断言)
少なくとも私はしますのでその意味でも共感出来た読切です
それを女性が言っちゃう、しかも指摘されたら恥ずかしがるってのが最高でした(笑

毎回思うんですがこの方の紅潮顔と太眉は絶品ですね
そしてダジャレネタから最後はダジャレを言わずに純愛で締めたのもロマンがあって良かったと思います
それまでがそれまでだっただけに本音を告げた事で一気にラブラブモードに切り替わってたのが見事。
ちょっとおかしなところもあるけど基本的には健気でウブで可愛い子だな、と>五十嵐さん
後オチが面白い(笑



◆田舎はする事が無い/いーむす・アキ

こんな田舎なら今すぐにでも(略
・・・にしても複数の男がグラマーを囲んで慰みものに~って内容なのに
凌辱感ゼロなら背徳感もゼロ、むしろコミカルでほのぼのしてるのは作家の味でしょうか
なんかもういーむす・アキワールド全開って感じの作品でした
天然寮母とか好きなら是非。

冒頭のアイス舐めながらいじってるシーンも良かったです。夏の暑さと官能の相性は抜群だと思う。



◆時間を止めるっす!/40010試作型

これまた良いキャラだな(笑
純粋に他人の言う事を信じ過ぎる無防備な女の子。
こういうちょっとおバカで、でも慕ってくれるタイプの子もある種理想ですよね
しかもタイムストップウォッチ(嘘)で一番最初にすることが異性へのエッチないたずらって・・・
お前は男子かと(笑

まあ、良かったですけどね!



◆なきむしペイント/FLOWERCHILD

この間も書きましたが「責めリズム」は凄く良かったです
上半期の快楽天でも実用性の高い上位の作品でした

その時も感じてましたがこの方はムチムチでお尻が大きい女性を毎回描いていますね
今回もちょっと女々しいけど一途で可愛いムチムチの女の子が主人公で良かったかな、と
どことなく少女漫画からの影響を感じさせる作劇もギャップがあって素敵です
そしてこの方の描くおっぱいとおしりは本当に柔らかそう。
迫力がありますね。画風は繊細なのに!

ラブラブな成年漫画は本当に読んでて気持ちが良いですね。実用だけが目的じゃないんです。



◆誘惑睡眠/みちきんぐ

なんて純粋すぎる男なんだ・・・!
っていうかみちきんぐさん女性のが攻めるパターンのが多いですね
その中でも今回は最たるものでここまで純粋だと逆にアリかなあ、っていう(笑
でもたまにはこういう昭和脳の恋愛もいいのかもしれない。

しかし優奈さんのボディは悩まし過ぎだな。これを我慢するのは至難の業だったろうに。ある意味漢だ。
あと妹もさり気に可愛いですよね。小悪魔的な表情で過去作の紫音さん思い出した。






















今回も凄く良かったです!
全体的に先輩・後輩ものが目立ってたかな?
小川ひだりの久々の登場も個人的に嬉しかったですね
そして40010試作型の作品の二人は後々カップルになりそうだと思いました(笑
そういう風に想像をして楽しむ余地があるのも成年漫画の魅力の一つかなと
感じた次第であります。

次号は20周年ですね
久々に村田さんが表紙を飾るみたいで楽しみです
その頃はまだ未成年だったので当然読んではいなかったんですが
それでも原点に触れる機会があるっていうのはイイですね
メンツも豪華なので期待しています。

それと上半期のまとめ的な(?)記事も書いたのでよかったら是非。
【特集】快楽天 2014年上半期ベストヒロイン10選~クズインから純情まで







【市原から甲子園へ!】祝・東海大望洋優勝

2014-07-26 15:54:12 | 雑記
今日、夏の甲子園千葉県予選は決勝を観にマリンへ行って来ました。


私は市原市在住なんですが、
まさか市原から夏の甲子園へ行く高校が出てくるとは・・・って感じでとても嬉しいです
高校野球は僅差の方が基本的に面白いと思ってますが、今日ばかりは市民として誇らしい気持ちでした
去年から母親の母校木更津総合がきっかけで高校野球に注目するようになったばかりなんですが
そこからいきなり自分が住んでいる市から出場校が出るとは思ってもなかったです
ただ実績から言えば「ようやく」という感じではあるんでしょうけどね。

ここ3年夏は内房の高校が甲子園に出場
そしてW杯ではドイツ優勝で袖ヶ浦の東京ドイツ村が値引き
TVではちょくちょく内房の市がピックアップされてたり何気に存在感あります
(昨日も笑神さまで五井の小湊鉄道が出てました)
今日の試合でも市原中の子が出て活躍してたのが良かったですね(笑
8月はいち市原市民としても応援しようと思ってます
おめでとうございました!

地元の駅で号外を配ってましたが、こういうのをきっかけに市原が盛り上がれば良いですね。


大差での優勝でしたが、結果を分けたのは多分前日の試合内容だったと思います
望洋は5回コールドで大勝、一方専松はエース登板以降無得点に沈み若干スッキリしない勝ち方でした
それと5回コールドで早々と終わった望洋に対し9回まで力投を続けた専松では
疲労度合も違っていたと思われます
要するに「勢い」という点で圧倒的に望洋に分が生じてた気がしました
でもそんな風に惜しくも負けてしまった高校の新チームを秋に観るのも今から楽しみです。
国分のまさかの大物食いがあったり全体的に楽しめた大会でした。お疲れさまでした。




【特集】快楽天 2014年上半期ベストヒロイン10選~クズインから純情まで

2014-07-21 21:42:34 | 快楽天(特集)
















自己満足100%の記事です。ちなみに初めて取り上げる作品もあります。
雑誌掲載順から順不同でお送りいたします。あくまで個人的な選出ってことで!

















①ひとみ(HITOMI/きい) 3月号掲載

姉と彼氏の行為を何度も覗き見た上に自慰までしちゃう恐るべき女の子
でも見た目はすごくおしとやかで真面目そうなのがいい味出してますね
逆にリアルというか・・・
素朴な絵柄と泣きそうな表情がその背徳感を更に引き立てています。こういう子凄い好きだな。
もじもじしつつも欲望に忠実なところが見てて可愛らしいなあ、と思うのです。



②りん(姉のともだち/locon) 3月号掲載

上半期の思春期大賞。
成年漫画の何が好きかって性愛も含めた思春期模様をじっくり楽しめるところなんですね
自身から卑猥な話題をふっかけておいていざ迫られると慌てまくる純情さが素晴らしかった(笑
10代ならではのちょっと滑稽な背伸びはホント微笑ましいな、と。
それとミニスカ至高。

名前で呼び合うシーンとか、
冒頭の些細なやりとりみたいな細かいシーンも含めて大好きな作品
キャラの表情がコロコロ変わっていくちょっとしたドラマチックさも見どころです。
りんちゃんは意地悪な目配せも純情乙女っぷりも両方可愛かったですね。
最後に手を繋いでるカットにもほっこりさせられました。



③伊藤ちゃん(クズシアイ/ひげなむち) 4月号掲載

伊藤ちゃんは最高ですね!(挨拶)
この作品は正直に書くと上半期で多分一番お世話になったと思います
あのクソ生意気で庶民を見下しまくってた伊藤ちゃんの堕ちていく姿にはめっぽう興奮させてもらいました
また、性格自体は一向にクズなのにも関わらず何故か「可愛い」と思っちゃうんですよね
桜井さんに見せた純粋な憎悪の感情の表現とかゾクゾクしながら読んでました
感動も個人的に好きですけど、
こういう人間の醜い感情を描いた作品も私には必要だと改めて思った作品であり感じさせてくれたヒロインです。
そしておかっぱでムチムチで素朴というどストライクのキャラデザも素晴らしかった。



④司(責めリズム/FLOWERCHILD) 4月号掲載

リアルタイムの感想では取り上げてなかったんですが、
後から考えるとすげー好みのヒロインだったなあ、と個人的に再評価
吹奏楽部なのにグラビアかと思うぐらいのムッチムチボディに丁寧語キャラ
そして簡単に騙され気持ち良さに我を忘れる天然っぷりが何より最高だと思いました
純情なんだか大胆なんだかよく分からない絶妙なバランスが実に楽しいしオリジナリティあります
作画もホントよくて極限まで柔らかそうに描かれたおっぱいは終始眼福でありました
気持ち良さに溺れつつも初めて見る男根に恥じらう姿とか分かってますね(笑



⑤柊理奈(いじめてあげる/mogg) 5月号掲載

この子は思い入れありますねー
小悪魔的な目配せで男を手玉に取ってたと思いきや
その裏には切実な想いがあって・・・という構成に思いっきり感情移入した作品です
まず冒頭のあっかんべーからして絶妙な可愛さを放ってて最高ですね
その後の官能的な戯れのカットの数々は大分お世話になりました
いちいちやることがセクシーなんだよなあ、、、(笑
キャミソール姿で玄関まで出てくるお茶目さとか正直堪らなかったですねー

ただ、前半が小悪魔だった分後半でホントにしゅうじくんの事が好きなんだな、って
そう感じられるカットが効果的に働いてたのが流石だと思いました
散々からかっていても本心では大好きな男の子
その本音がしっかりと伝わって来る作劇で一気にmoggさんのファンになった記念すべき作品
勿論その前から「いいな」とは感じてましたが決定打がこれでした。

そんで最後の表情がまた絶品ですね。キャラデザ的にも上半期ベストクラス。



⑥なゆた(といがーる/きい) 5月号掲載

前半のめちゃくちゃ素朴で微笑ましいやりとりにニヤニヤしまくってたら
後半でそれとは真逆の濃厚な行為の描写がガッツリと展開されてて度肝抜かれた作品
でもその落差と言うかギャップが相当個性的でたまらなかったです
基本的にラブラブな作品ですが
冒頭のやりとりできっちり二人の距離感だったり通じ合ってる部分、要はバックボーンを描いてるからこそ
自然に濃厚でラブラブな行為描写を堪能出来る節があってその構成力も個人的には凄いと思いました

それとなゆたは物凄い美少女って訳でもないんですけど
そういう素朴で良い意味で地味な女の子がいざ最中になると
途端に物凄く可愛くセクシーに見える・・・っていう生々しさも素敵な作品でした
もっとも私はなゆたのキャラデザも素朴な部分も含めて大好きなんですが(笑

そしてなゆたの最後の台詞は絶品中の絶品。単行本化したら即買いします。



⑦紫音(主従とらいあんぐる/みちきんぐ) 5月号掲載

ここまで毒舌が過ぎると逆に振り切れてて「アリ」だなあ・・・と感じさせてくれたヒロイン
主人公どころかお嬢様まで豚扱いする問答無用のSっぷりが単純に素敵でした
所謂メイドキャラでここまで強烈なキャラは初めて見たかも
イメージの中の紫音さんもそれはそれで可愛いな、とか思いつつ(笑
小柄なのに意外と胸あったりおしり大きいのも個人的にポイント高いですね。

「必死で腰振っちゃってキモイです(はーと)」とか台詞回しが兎角秀逸な作品だなと
徹底的にお嬢様や主人公を罵倒し軽蔑しながらも自身もよがり狂う様は物凄い淫力を携えています
また肝心のキャラデザがいかにも遊んでそうな感じではなく確かに高貴な感じがするのも
効果的に働いてると思いますね
最後には執拗に「感じてない」とアピールしたりとキャラに隙を作っているセンスも秀逸
これによってただ単にドSなだけじゃなく可愛げも感じられますからね。紫音様の奴隷ならむしろ喜ん(略



⑧ユキ(ファイティングガール/アシオミマサト) 6月号掲載

いささか行動が読めない子なんですけども、
そういうちょっと未知数な部分を含めて物凄く魅力的で可愛いなあと思えるヒロイン
まずセクシー系キャラのコスプレをしてる為衣装のエロさが半端ないことになっています
実際にあの格好で外出たらヤバいでしょ、ってレベルでした
でもいつか実現してほ(略

始まりこそ卑猥たっぷりな印象でしたが進むにつれ純愛に変化してたのが素敵でした
本当は大好きな風太に慰めてもらいたかったのかもしれないですね

それにしても凛とした表情も怒って紅潮してる表情もどっちも最高に似合うのがまたイイですな。



⑨水田(横どりスパイク/ざせつおう) 7月号掲載

水田さんはキャラがちゃんと生きてる感じがしますね
有り体な不倫ものじゃなく、色々と内に秘めた感情が伝わって来る感じ
成年漫画の不倫ものって結構火遊びを楽しんでる作品が多いと思われますが
この水田さんは本気で自分になびかない事に悔しがって必死で手に入れようと頑張っちゃってる感じ
でもその切実さが個人的には印象に残ったかなあ
こういう台詞にせずともキャラの内面が伝わって来る作品は大好きですね。

そしてそんな水田さんは生々しいエロさに満ちています。もう細かい部分までしっかり描いてるので尚更。
最後の笑顔は笑顔なのに(個人的に)切ない感じがするのがとっても秀逸。でもそんな水田さんが大好き。



⑩優奈(嫁入りオープンキャンパス/こんちき) 8月号掲載

ちょっと幼さが残りつつも献身的でそこはかとない色気があって・・・という
ある種男の理想のようなヒロイン 主人公の為に頑張って尽そうとしている姿勢が好きです
底抜けに明るい表情から嫉妬深いコミカルな一面まで凄く王道で好感の持てるヒロインです
ストレートに可愛いというか純粋にニヤニヤ出来るというかね。
まずキスから求める乙女っぽさも素晴らしい(笑)。

行為のシーンも純愛の極みのような丁寧さでこんちき史上最も爽やかな作品だったのでは。
方言も良い味出してます。

















選んでて正直10じゃ足りねえな・・・とか思ったのですが
まあキリのいい数字ですし今回はこういう感じと言う事で
でも他にもいっぱい素敵なヒロインが物語があって選び切れなかった事は記しておきます
中でもぴかお「無毛な恋愛!?」のヒロインは漏れた中でもかなり推しでした
取り敢えず今の気分はこう、って事で。下半期も良い作品に出会えますよう。




千と万 2巻/関谷あさみ

2014-07-10 18:57:23 | 漫画(新作)

















関谷あさみ「千と万」2巻読了。実に1年ぶりの新刊!




















待った甲斐あってめちゃくちゃ面白かったです
関谷あさみは元々生々しさだとかリアリティに関しては得意な印象ですけど
この作品の中に流れている空気だとか思春期感は本当に現実のそれに近い雰囲気があって
それもあって一言で「日常もの」と言っても他作品とは一線を画した漫画に仕上がっているなあ、と
主人公は女の子で女の子特有の悩みも出て来ますけど、
男でも「ああこれ分かるわ」っていう思春期ネタがちょいちょい出てくるので
ある意味読み手として普遍的な懐かしさを感じる事の出来るコミックスじゃないでしょうか
夏休みの終わりの風景だとか、失敗して友達と気まずい空気になったりとか
まだまだ子供なのには変わりがないのに必要以上に子供じみた行為を恥じる気持ちだったり
周りの目を気にしだす頃会いの生々しさがよく出ていて正直分かるなあ、と
本当はまだまだ子供じみた事が好きなくせに
周りの声を異様に意識しちゃって
結果的に少し息苦しさを感じながら周りに溶け込もうと頑張るあの感じの再現には
読んでてこしょばゆくなりつつも相当感情移入しながら読んでましたね
また家では自由に気ままに振る舞えて幸せっていうのも本当にあの頃の真理の一つなんですよね
詩万はまだまだ子供だからその有難味はそこまで感じ取れてはいないみたいだけれど
あの描写こそ本当は物凄く恵まれてる事実の証拠なんだと思います

また普通の何気ない会話の中にも子供の視点から見た「親の嫌な部分」が滲み出ているのがいいですね
こっちの好みに合わせてくれない融通の利かなさとか何度も呼びつけるわずらわしさだったり
子供の前で大喧嘩する無神経さ
それは別に今考えればそこまで悪い事ではないんだけれども
それでも経験から共感出来ちゃう、っていう(笑
自分の価値観で買って楽しんでるものを安易に否定されたり誰でも経験あると思う
そういう「子供の視点から見た理不尽」が上手い具合に表現されてるのが流石だなあ、と
 ただ、大人になった今こういう作品を読むと大人の気持ちもそれはそれで「分かる」と言いますか
「仕方ないよね」とか「必要だよね」って感じる事も多々あります
等身大の中学生を描いているのと同時に、
等身大の大人も描いているのが尚素敵な作品ですね
子供(詩万)の気持ちも理解出来るけど、大人(千広)の気持ちも理解出来るという
その意味じゃ親子漫画としては理想的なバランスに仕上がっている作品だと感じました
またこの父親の千広もさり気にいじらしくて可愛い部分があるのが実にいいなあ、って思います(笑
生理痛を武器に取られてしおしお状態になるシーンは情けないけどそれもまた「分かる」な、と。


先ほど「等身大」という言葉を使いましたが
主人公の詩万は普通の日常漫画の女の子と比べて誇張されていない
人として未成熟で滑稽な部分も多々描かれているので余計に感情移入出来るというか
人間らしいな、と感じて好きになれるのかも、とか読んでて感じました
ちょっとわがままで父親似で融通の利かない部分もありますが
それでも基本的な手伝いはやってくれたり、
サボりすぎる事もなかったり
時折父親に対して恥ずかしながらも愛情に近い念を見せてくれたり
本当に「普遍的な女の子」を意識されて描かれている気がしてそこがすっごく好きで面白いなと
そういう未成熟で滑稽な部分を含めて「可愛い」と思えるキャラに仕上がっているなって
この2巻を読んで改めて感じる事が出来たのは個人的に大きかったですね
すごく「生きてる」キャラというか・・・
そんな風に思いました。

なんか一緒に出かけたはいいけれど、些細な事で不機嫌になって親を困らせたりするのは
自分もあったよなあ、って思い出しつつ(笑
一番可愛かったのはマニキュアのお話で思春期の女の子の可愛さが全部出てましたね
最後の「はぁあー!?」も含めて色々と難儀な詩万がとってもキュートでした
また千広のデリカシーのなさも面白かったけど(笑)。
流石女流作家だけに思春期女子を描くのは天下一品だな、と読んでて素直に思いました
休校の日の二度寝とか家でやりたい放題のワクワク感の再現も上手く
冒頭に戻りますがマニアックな題材に思えて実はかなりの普遍性を携えた作品だなと感じますね
詩万ちゃんも思春期ではありつつも何だかんだ素直な面もある可愛い子なんだと全体を通してそう思えました
そのバランス感覚も含めて読んでてひたすら楽しかった新刊でした。やはり関谷あさみはイイです。




















しかし詩万は1巻と比べるとまた更に可愛く読んでて楽しいキャラクターになってますね
表情のバリエーションも豊かですし色々な意味で魅力的な女の子に感じられます
好きな男の子を意識する場面ではニヤニヤ出来たり、
体育祭では珍しく素直に感謝の気持ちを照れながらも伝えるシーンが凄く良かったり
泣き顔は泣き顔で可愛く、ちょっと計算高い部分もそれはそれで小悪魔的な魅力があったり(笑
読んでて見てて飽きないキャラクターだなあとつくづく思いましたね。
リアリティを含む日常ものが好きなら是非触れて欲しい一作です。



【濡れ透け推奨】ポプリクラブ 2014年8月号 感想

2014-07-09 22:18:55 | 漫画(成年雑誌)














梅雨・台風の季節だからか雨ものが目立った号
そしてそれとは関係なく濡れ透けがある作品が多い(笑

















◆Rainy day Princess/urute

劣等感と雨を題材にした純愛もの
橋元くんの気持ちは正直分からんでもないというか
「ああ、俺(あの人に)必要ねえや」って思う事って結構あって
やっぱり人って比べる必要がなくても無意識に比べちゃう生き物ですから
主人公の心情をここまでナイーブに掘り下げた作品も珍しいと言えば珍しい
でも季節柄似合っていて浪漫もあって中々の力作だったと思います。

まあぶっちゃけ自分が濡れるのを覚悟して傘を差し出すって普通ないですからね
そういう不器用だけど優しい人が報われる話は観てて気持ち良かったです

しかし行為のシーンもこれはこれで濃厚でした
むっちむちのボディを適度に刺激する橋元くん
胸いじりのシーンが多めだったのと、
個人的に乳首を噛む描写が好みなので甘噛みのシーンがあったのが高評価ポイントですね(笑
そして極めつけは豪快におもらし!!・・・とフェチズムをくすぐる描写多めで行為も頑張ってました
にしても才色兼備だったはずの先輩がここまで色情に積極的かつ弱いのは中々グッと来ますね
そっちだったら劣等感どころか余裕でリード出来ます、っていうね。
最後までストレートで甘々で心証良かったです。



◆心の道しるべ/emily

こっちも雨を題材にした純愛もの・・・なんですが
うってかわってサッカー部の有力選手に女主人公が恋焦がれるお話になってます
雑誌の冒頭から同じようなテーマであるにも関わらず意外と被ってないのは見事ですね
そして今の時期にサッカーっていうのも季節を意識されてて流石だな、と。

扉絵の濡れ透け模様からして最高だったんですが
その後も濡れ透けシーンを用意したりとこの時期に読むにはピッタリの作品でした
ちょっと内省的な作風もまた季節柄フィットしていて良い具合に読めたのが尚プラスでしたね
主人公の葵ちゃんが彼を想う気持ちが痛いくらいに伝わって来たのが良かったなあ。
相変わらず高水準のプ二プ二作画とよがり顔も余分に感情移入出来ましたかね。

それにしてもあの先に告白した子は色々な意味でインパクト大ですね(笑
最後のこれみよがしにキスをするシーンが凄く好きです。ああいうのは女性にしか描けないかと。
今月号でもトップクラスに良かったと思います。バックボーンの描き方が実に秀逸でした。



◆ねこいもまりも/ユイザキカズヤ

初見時、最後まで読み終えた瞬間気が付けば泣いていた・・・(汗)
動物ネタはずるい。でも感動しちゃうわこれは。



◆TRUE LOVE×2/広乃あずま

いまどき珍しいくらいの物凄くストレートな純愛物語、、、
こういうの読むと「はあ~いいなあ~」って思っちゃうのは仕様ですかね(笑
最後の「親に挨拶する」というオチ+泣きそうな顔のコンボは最強だと思うんだ。
ちなみに実はヒロインよりも主人公のが結果的に高スペックだと思う。
それでも未だに続く憧憬に浸れたのは描写力のたまものか。



◆だいたん仲直り/花札さくらの

花札さくらのもいいよなあ
怒ってる男の子の機嫌をなんとか収めようと頑張る女の子が可愛いです
普通逆パターンのが圧倒的に多いと思うんだけど上手く隙間突いてるなあ、という感じ
もうちょっとそういうアプローチが増えていいんじゃないか、と思うくらいには
雰囲気出てて良かったです
花札さくらのさんの漫画はなんか読んでてくすぐったいのがイイですね
単行本出たら欲しいですな。そしてここでもまたおしっこネタが・・・(笑

最後のオチがまた甘々で、、、もうっ!



◆水のせせらぎ 夏の音/宝あきひと

これもまた濡れ透けですけど、こっちは夏の匂い漂うというか
もうちょっと先の季節に似合いそうな感じですね
誰もいない場所で二人きりってシチュが開放的である意味健康的でとても読んでて気持ち良かったです
行為前と行為中の二人の会話が良い意味でバカップル丸出しなのが更にイイですね(笑
雪ちゃんの表情がどれも思いっきり楽しんでる風なのがラブラブっぷりを物語っています。

そして最後のオチがこれまたニヤニヤさせるようなオチですこぶる良かった
文面通りの意味に受け取ると物凄くエロエロな娘に見えるという(笑
さり気に薫のものが立ってるのが芸が細かくて最高です。

あと大自然の、岩山の上で裸で寝ころんでるカットが個人的に大好き。
















今月は特に力作が多く感じたのと
季節を意識してる作品が多かったので
いつもより余計にイイ感じに読めました
現実でもずっと雨が降り続いてるので正にタイミング的にはベストな刊行なんじゃないだろうか
その中でも飛び抜けて良かった作品群を取り上げてみました。