超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

食戟のソーマ 2巻/附田祐斗・佐伯俊

2013-06-04 17:24:39 | 漫画(新作)

















附田祐斗・佐伯俊「食戟のソーマ」2巻読了。














極星寮は昔は十傑をバンバン輩出し全員が極星寮生徒の時代もあった・・・という事は
今後は再びその栄光を取り戻すような展開にもなるんじゃないかなあ、と思った
本誌で読んだ時には深く考えなかったけれど
そう考えると意外と田所ちゃんあたりがいずれ十傑になる展開もあったりして
まあないかもしれませんけど(笑
でもこうやって今は昔の栄光~って風に描かれてるのを読んでると多分後々再び輝きそうで
その辺りの展望に関しても期待はしておきたいですね
まだ慧と田所ちゃん以外そこまで深く掘り下げられてはいないので
今後はそこもまた注目ポイントとして押さえておきたいですね
寮のみんなが友情要素を担ってくれてるのは間違いないし
ポテンシャル結構あると思うので。
そんなどんどんと友情を深めつつ順調に勝利していく展開が気持ち良かった2巻目でした
まあ慧先輩との勝負は引き分け、しかも手加減されていたってオチがついてましたけど
それはそれでメリハリが付いていて悪くはないですね
いつか本気を出した慧先輩の力が見れると思うと今から楽しみです(笑
こういう人ほど真剣勝負の時には冷酷になりそうだなあ。

郁魅との勝負も面白かったんだけど、何気に無双とは違うんですよね
途中まで創真意外と丼の知識が浅く苦戦していたし中々認めてもらえない現実があった
じゃあなぜ勝てたかと言えば、それは元となる丼研のレシピと
田所ちゃんの助言があったからです
思いついたのは創真だけれど
きちんと読んでみるとあくまで丼研のレシピと部長の言葉を基礎に作った事がよく分かる
その上田所ちゃんのヒントもありつつ・・・と実はしっかりと研鑽の果てに掴み取った勝利である事
それがきちんと提示されてるからこそ素直に面白いと感じる事が出来たんじゃないかと思いました
あくまで丼研自体の勝利という着地点にするあたりが思い遣りがあっていいなあ、と
そういう一筋縄では行かない展開の妙が働いてたこともあって
思った以上に奥深さを感じつつ
きっちりと「少年漫画」らしい旨味もまた味わえた新刊でした
口だけじゃなく経験と度胸でどんどん認められていく創真の姿が読んでて痛快な漫画ですね。
この後どういう変遷を遂げていくのかも往々にして楽しみです
本誌では結構困難も多く立ちはだかってるしね(笑
研究会の存在もあるので
食戟以外にも料理そのものを深く掘り下げる展開や、食材自前調達の要素もあるからそういう基礎の部分
根源的な部分もタッチしてくれそうな予感もあってそういう意味でも期待は十分ですね
既に人気過ぎるほど人気は取れてるので安心して見守れるのも良い所です
私の好きなジャンプ漫画は往々にして下位に立たされてきたので・・・(苦笑)。
ようやく久々に私の「好き」とメイン読者の「好き」が一致する作品が出てきて何だか嬉しいや。


んで、期待感や展開のメリハリによるスケール感、奥深さの表現の他にも
料理自体が1巻と比べてすっごく美味そうに見えるという明らかな進化がありました
鰆の茶漬けは流石の完成度だし
本誌では印刷の為微妙に感じた鯖バーグも単行本のきれいな印刷で見たら印象も変わった
何よりも最後のシャリアピンステーキ丼が特に旨そうで食欲をそそります(笑
料理が美味に見えれば見えるほどリアクションにも説得力が出てくるので
その意味では1巻以上に成功と言っていいんじゃないですかね
シャリアピンステーキ丼に関して言えば、
味だけでなく見た目的にもこっちのが食いたくなる部分も含めて見事な選択だったかなあ、と
郁魅のははっきり言って丼って感じではなかったですもんね
その辺の精通してないからこその未熟さ、もまた敗因としてはリアルでいいですね
とはいえそんな郁魅の料理もあれはあれで美味しそうではありましたが(笑
1巻ではそこまで食欲はそそられませんでしたが
2巻では普通に読んでると食いたくなった
その点も含めて料理漫画としては及第点ですかね あくまで個人的な評価ではありますが。

そして今回もお得意のリアクションが炸裂しまくってます(笑)。
まず寮母の昔の色欲の情景から名言炸裂の「めばえっ」、更に郁魅の「わ~ん(椀)」など
一歩間違えればだだ滑り寸前の危険なネタの数々
紙一重で面白味を感じれてますが
そのチャレンジングな姿勢はやっぱり評価したいですね~
こういうハッタリはいかにも少年漫画!という印象が増すのでどんどんとやってもらいたいです
リアクション芸自体は料理漫画にとってはお決まりのようなものですが
お決まりだからこそ安定して楽しめる面白さがあるのも事実
本誌ではこれら以上の凄リアクション連発中なので忘れかけていましたが
改めてコミックスで読んでみると本当に弾けっぷりが凄いな、と(笑
特に郁魅のは上手くお題と絡めつつ過去描写を掘り下げつつのリアクションだったので余計に最高でした
にしてもみなさん本当に感受性豊かなんですね~。
その大げさな感じも少年漫画らしくて非常に分かってますね。
読んでると色々と感心出来る類の内容に仕上がっていました。私的に。


んで、その郁魅ちゃんがこれまた良いキャラしてて
オマケページでも猛威を振るってますが(笑 最初の印象がヒールだった分
懐いた後の印象がとにかく可愛くて仕方がない
鏡の前で髪整えたり
創真の存在にドキドキしたり
ロリータ姿が天使レベルだったり
その変わり様もまたあからさまで面白かったですね
褐色でヤングアダルトなお姉さまでもここまで可愛く演出出来るんだ!という好例になってます
彼女は本当に良いキャラに化けたし後々力にもなってくれそうなので今後の活躍も非常に楽しみですね
 もう一人、一色慧先輩もまた愉快で、でも油断ならない実力の持ち主で
コメディに貢献しつつも
隠してる実力が怖くもあるという今後を期待させるキャラに仕上がっています
創真とえりなの描写が中心だった1巻と比べてサブキャラも存在感を発揮しつつあるので
それも含めて一読の価値はある作品なんじゃないかと感じました
この後も色々と緩急の効いた展開が待ってるので
続巻も是非、という所ですかね
1巻以上に鉄板とも言える発展と本質を描き始めた2巻目でした。めばえっ!













レシピもいっぱい載ってていいですね
(鯖バーグ、一色先輩の鰆料理、鯖おにぎり茶漬け、シャリアピンステーキ丼、田所ちゃんのおにぎり
 挿絵は附田祐斗ですが彼の描くソーマキャラもこれはこれで可愛らしさがあっていいですね!)
そして司会のお姉さんの素性だったり郁魅ちゃん中心のオマケもまた嬉しかった
オマケでもいじらしい乙女っぷりを発揮されてます(笑)。
冒頭のえりなの無防備な描き下ろしイラストといい本誌で読んでた人も楽しめる仕様ですね
その辺も含めて良かったです。グラマーは正義。3巻からはいよいよ合宿編だっ!







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