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仲良きことは難しき哉

2011-12-08 09:45:00 | おすすめ記事
 姪っ子の結婚式に出席するため茨城県水戸市に出かけた。
盛岡水戸間約500㎞。オットーの運転で車で行った。

 この地は初めて。ああ、なんとゆったりした美しい街並みだろう。
遠くまで見渡せる水戸市の広大なパノラマは、四方を山々で囲まれている岩手人にはとても気持ちよい眺めだ。


                   


 水戸市のあちこちの家の庭や公園で咲き誇っていたのがこの花↑
さてこの花の名前は?
一瞬のことだったが走る車の中から花の名前を書いた看板を見つけた。

タチカンツバキだって!」(nihao)
サザンカだとよ!」(オットー)

 二人同時に全く違う名前を叫んでいた。
同じ花、同じ看板を見ている筈なのに、何故に認識の不一致が生じるのか?
はたして椿なのか、山茶花なのか、どっちなのか大変気になる。
後で調べたら、寒椿は椿の名前を持ってはいるが山茶花の仲間で、このふたつはほとんど同義語として使われていることを知った。



    


 今年は悲しいことばかり続いたので、一年の最後を晴れやかな結婚式で締めくくることが出来たのは嬉しい。
終始笑顔を絶やさず、この世のすべての幸せをふたり占めしている新郎新婦。
この日の感激を忘れず、ふたりで努力して揺るぎない家庭を築いてほしい。
ふたりともイベントの企画運営に精通している人たちなので、サービス満点、見所満載の演出で、大変愉快で素敵な結婚式だった。


 我らの結婚式はどんなだったか?
正直な話、私は結婚式を挙げる意味を最期まで見いだすことが出来なかった。
強硬に反対する理由もみつからなかったのでやったようなものだ。
主役であることが恥ずかしく居心地悪く、時間が早く過ぎ去ってくれることだけを願っていた。
本心を言えば、嬉しさよりも「ついに負けた」という悔しさの方が強かった。
オットーに負けた訳ではない。私を呑み込む古き悪しき体制に負けた...
今で言うマリッジブルーのようなものか?
現代の若者たちは実に堂々としていて美しいが、はたして一点の曇りも疑念もないのだろうか?

 ところで先日、いつも強気な態度で突っ張って生きている娘が
私は仕事も遅く料理も下手で、いつまで経っても良き妻になれない
と珍しく弱気な発言をして落ち込んでいた。

 仕事や収入が充実してきて夫としてのスキルを上げている婿殿に比べて、妻のスキルが全然上がっていないことに気がつき、これでは夫に釣り合わず申し訳ないと嘆いているのだった。
冗談ではなく、これは本気の悩みだと母親にはすぐ分かる。
とっさに思いついたアドバイスがこれ↓

 「良き妻になれないのなら仲良き妻になればよい!
 
 簡単に言えば仲良き妻とは、夫と仲良く出来る妻、つまり夫のことが大好きな妻のことだ。
大好きだから夫を敬い大切にする。いつもにこにこ笑顔でいられる。
良き妻はその立派すぎる存在ゆえに、煙たがられ離縁されることがあるかもしれない。
しかしいくら家事に疎くても、仲良き妻を離縁する夫はいないだろう。
世の多くの男性の本質は、良き妻より仲良き妻の方を望んでいるのではないかと私は思う。

 すると娘は我が意を得たりという顔で
私、仲良き妻にならなれそうよ。お母さん、ありがとう!
と喜んでいたが...ちょっと待て! そんな簡単に結論を出してよいものか?

 娘よ、主婦としての経験値とスキルを上げれば、誰でもいつかは良き妻になることが出来るのだよ。
それに比して、仲良き妻になることはどれだけ大変なことであるか。
自然体で出来るのならよいけれど、仲良き妻を演じるのなら、かなりの鍛錬と自己犠牲が強いられる。
夫と仲良くすることは、もの凄く難しいことなのだよ。


 






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23 コメント

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癒されて (すずめ)
2011-12-09 16:59:52
悲しみの年でしたから、姪御さんのご結婚で少しは心が癒されたことと思います。
ご結婚おめでとうございます。
「良き妻になれないのなら仲良き妻になればよい」と、娘さんに、なんと素敵な言葉のアドバイス!
仲良き妻、う~ん結構難しいことですよね。
我が家の場合、喧嘩はほんんどしません。でもお互いに我慢してるんだと思います。それにこの年で喧嘩して寂しくなるのはとてもせつないものですし。
Unknown (又三郎)
2011-12-09 18:37:37
悩める娘の気持ちを慰めてやりたいという気遣いで、違う見方もあるんだよと諭してやったつもりが、その重みをいとも簡単に軽く受け止められてしまうと今度は逆に「仲良い妻とはそんな簡単なもんじゃないんだよ。解ってる?」とたしなめたくなってしまい、自らの助言にジレンマを感じる母であった・・・

てな感じかな(^^)婆婆の介護日記時代から、あれこれ言いながらもnihaoさんがいかにオットーさんを愛し、仲良しであるかは良く解っていますが、それはなんとなく相性が良いというような事だけではない事も解ります
先日、三浦友和さんが「相性とは幸せだと感じることが同じである事」と言ってたことを言い得てると思いました。随時前に同じ書き込みしましたがサンテグジュペリが「愛は、常にお互いを見つめ合う事ではなく、ふと気付いた時に二人が同じ方向をみていればそれでいい」とも言ってました
又三郎は妻に対して自分が良い夫であったかどうかはわかりませんが、齢をとるにつれて、自分の妻に対して、この広い世の中から彼女を見つけ出す事が出来て本当に良かったと心から思っているし、このひとと一緒で良かったなあと思っています
だから、妻が自分をどう思ってるかはあまり問題でなく、自分が彼女を気に入っていることが自分の幸せな事だなあと思うのであります
すずめさんへ (nihao)
2011-12-09 19:23:40
「良き妻になれないのなら仲良き妻になればよい」
こう言ったのはよかったものの、後から考えたらこんなに難しいことはないと悟った次第です。
本当は良き妻になる方が簡単だと思います。

ところで今回の水戸旅行の帰りに福島の秘湯(?)『高湯温泉』に寄りましたよ。
とてもよい温泉でした。すずめさんは行ったことありますか?
その他、二本松にある高村智恵子の生家も見学してきました。
最初は電車で行こうと思ったのですが、車で行って大正解でした。
又三郎さんへ (nihao)
2011-12-09 19:34:24
遠慮なく本音で喧嘩しても、すぐ仲直りできるのが良き夫婦であると思っています。
私のブログをこっそり夫は読んでいますが、文句を言うどころか自分のことを書かれて喜んでいるような節があるので、私も全然気にせずに本音吐露をしています。

それにしても今回の又三郎さんのコメント
>又三郎は妻に対して自分が良い夫であったかどうかはわかりませんが....
以下の男としてまた夫としての心情に感激しました。
これは世のすべての男性に読んでいただきたい文章でありますが、又三郎さんをしてこのように思わせる奥様もまた、たいへん素晴らしい女性なのでしょうね。
>妻が自分をどう思ってるかはあまり問題でなく....
以下の心情は、さすが薩摩の男性というような感じがいたしました。
我がオットーなどは「生まれ変わったら絶対にお前と結婚しない!」とはっきりいいましたからね(^_^)
学習効果 (又三郎)
2011-12-09 22:05:04
「的を得た」は間違いで
「的を射た」が正しかったかな?
又三郎さんへ (nihao)
2011-12-10 09:10:59
「的を射た」が正しいです。
「当を得た」と混同したものですね。
Unknown (うらら)
2011-12-10 21:07:50
相性の悪い我が夫婦は、仲良き妻である事はとても難しい事です。
料理も得意ではありませんし・・・
でも、家事に夫の手を一切当てにしないと言う事では良き妻だろうとは思います。
いや、もしかしたら夫の手を当てにする甘え上手な妻こそが良き妻?
だとしたら私は悪妻かも。しかも中途半端な悪妻です。だって夫はソクラテスの足元にも及ばないのですから。
高湯 (すずめ)
2011-12-10 21:13:53
吾妻スカイラインに行く途中に高湯温泉を通りますね。
何度か行ったのに通過するだけで立ち寄ったことがありません。
春になったら、お風呂グッズを持って、山々を見ながら行くのもいいですね。
うららさんへ (nihao)
2011-12-11 19:02:37
あはは、ソクラテスまで登場させるとは...
参りました(^_^)
世に言われている有名な悪妻って、師匠のことが大好きな弟子たちが、勝手なことを言っていることが多いのではないかと思います。
ソクラテスの妻も案外可愛い女だったりして...

私は、いかにも仲良く見える夫婦ほど実は危なかったという例をいくつか見ました。
仲悪いと高らかに言える方が仲がよいかもしれませんよ。
すずめさんへ (nihao)
2011-12-11 19:07:28
高湯温泉では共同浴場に行ったのですが、ここは入湯料がびっくりするほど安かったです。
250円でしたが1時間のみという時間制限がありました。
おそらく人気があって混雑するのでしょうね。
脱衣所の扉を開けたら、すぐそこが露天風呂だったのでまたまたびっくり(^_^)
露天風呂のみです。冬は寒いのではないかと思います。

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