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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

脳トレジムがあればよい

2013-01-21 14:10:00 | Weblog
     
                   神曲の挿絵


 シュルレアリスムを代表するスペインの画家サルバドール・ダリ展が、盛岡市民文化ホールで開催中です。
今回のダリ展は、主に石版、銅版、木版、孔版などの版画を中心とした221点もの作品が展示されていて、これほど大規模なダリの版画展は、おそらく日本初ではないかということです。
美術の教科書で目にして記憶に残っている作品『やわらかい時計』がありました。
奇人かつ奇才としても有名なダリ。現実を超越した不思議な世界観の作品を楽しんできました。

 ダリの人物画って、筋骨隆々とした肉体を写実的に描いているものが多いので、筋肉美が大好きな友人M嬢を誘ってあげればよかったと思いました。

 私の周囲には料理の話や温泉の話が好きなマダムは大勢いますが、筋肉の話が好きなのはM嬢だけです。
彼女は、この世で一番大切なものは筋肉と言って憚りません。
もちろんそれには理由があって、独り者の彼女が、誰にも迷惑をかけずに元気で長生きするためには、筋肉の力にすがるしかないと考えているからです。

 当然ながら自身の筋肉を鍛えることにもやぶさかではない彼女、毎日筋トレジムに通い詰めています。
朝から夕方までプールやマシンを利用して身体を酷使し、さらにヨガやベリーダンスの修練にも余念がありません。
このような体育会系女子の筋肉至上主義が、私には全く理解出来ません。
一体なにが面白いのだろう?

 私は彼女にいつも警告しているのです。「もっと頭を使いましょ!」って。
彼女も私の全身を一瞥してニヤリ。「もっと身体を使いましょ!」だって。


 ところで世間に筋トレジムはたくさんあるのに、脳トレジムはなぜないのでしょうか?
 一流のアスリートたちは、筋力のトレーニングをするだけではなく、必ず脳力のトレーニングもするそうです。
いまやスポーツの世界は、体力や根性で勝利する時代から脳で勝利する時代に変化しているのです。
もし中高年のためのアンチエイジング脳トレジムがあれば...私は、少々お高い会費でも会員になりたいと思います。


 瀟洒なビルの中にハイグレードな設備を備えているトレーニングルームが並ぶジム。
囲碁・将棋、クイズ・パズル、英会話や記憶術、計算術・速読術、俳句・川柳、手芸・料理などなど、その日の気分によって...
「今日は言語脳を鍛えたいから英会話ルームに顔を出してみるわ」とか「今日は川柳でひらめき脳を養ってみようかしら」なんて、各種脳力開発プログラムをはしごするのは楽しそうです。

 これは巷によくあるカルチャーセンターとは異なります。
脳トレジムは、一つのジャンルの能力を極めるのではなく、様々なジャンルの能力をバランスよく開花させて、総合的かつ万能型の脳力を作り上げるのが目的です。
よく訓練されたイケメンのトレーナーからパーソナルトレーニングを受けたりすることも出来るのよ♪
 
 このようなアンチエイジング脳トレジムは、当然ながら認知症予防に大いに役立ち、中高年に活気と希望と目標とやる気を与えます。
同居しているお嫁さんや子どもたちも、厄介払いが出来たと喜んで送り出してくれるから、ひいては日本の家族の平和にもつながります。
脳力を鍛えることは、みんなが幸せに生きることと無関係ではないのです。

ああ、どうしてこのような脳トレジムがないのでしょう?
それともどこかにすでにあるのでしょうか?