これ↑、韓流スター、ペ・ヨンジュン様の隠れ家。
いや、実は盛岡市岩山の中腹にある『岩山漆芸美術館』
東洋芸術に関心を持つヨン様、今年2月下旬にお忍びで同館を訪れ、1週間泊まり込みで漆芸作品を制作していたらしい。
滞在中は市内で食事や観光をしていたそうだが、誰からも気がつかれなかったという。
帰国後初めてニュースで事実を明かされ、ヨン様ファンは皆地団駄踏んで悔しがった(わかる、わかるよ!)
山と川のある美しい小都市盛岡の佇まいは、おそらくヨン様の心を惹きつけてやまなかったのでは.......と想像する私。
『岩山漆芸美術館』は、韓国の漆芸作家・全龍福(チョン・ヨンボク)氏が、01年に閉館した盛岡橋本美術館を市から借り受け04年5月に開館した。
全龍福氏は目黒雅叙園の美術品の修復等を手がけた高名な作家。
世界に誇る漆工芸品の傑作・中尊寺金色堂に代表されるように、岩手県は昔から品質のよい漆の産地として知られている。
全龍福氏は良質な漆を求め韓国から岩手に移住し、積極的な芸術・文化活動を展開してきた。
全龍福氏の1000点余の作品が展示され、漆美術館としては世界最大規模と言われている。
私も大好きな美術館だ。
日用品の漆器しか見たことがない私にとっては、全龍福氏の作品は、漆が奏でる超現実の世界だ。
繊細かつ優美な鮮やかで深みのある発色。
何度も同じ工程を繰り返し、長く優しい時間が作り上げた作品の前に立つと、目がくらみ妖しい気分に陥ってしまう。
しかし美術館は客足が伸びず、維持管理費の捻出に苦労し、全龍福館長の創作活動に影響も出たため、残念ながら現在は休館中だ。
この追いつめられた緊急事態に、思いがけないヨン様の登場!
昨日の県内ニュースは
「ヨン様、岩山漆芸美術館の名誉館長に就任!」
の話題で持ちきりだった。
しかもこの話は、こちら側から依頼したのではなくヨン様の強い意向である上に「名誉」と「館長」の間に広報が入る『名誉広報館長』と言うおまけつき(なんていい人なんだ、ヨン様は)
8月1日に、ヨン様の作品コーナーも新設して再オープンが決定した『岩山漆芸美術館』
暮らしの中から生まれた漆芸美術は、決して難解な芸術ではない。
どうか多くの人が見にきてくれますように.......