水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

11月の詩

2010年11月29日 14時44分13秒 | 冬の俳句
                紅葉の西教寺参道

日吉大社・西教寺吟行(平成16年11月 於:拾穂庵)

時雨るるやガラシャも聴きし鉦の音 よう子
楼門の朱奪いけり下紅葉 夕佳(心太)
秋の寺不断念仏鉦の音 惟之
水底に沈みし紅葉黄色(こがねいろ) 洋子
十一月湖国の句会雨しとど 兎城
晩秋の瑚を眼下に奥比叡 兎城
秋雨や遠くに薄く湖の岸 ひろよし
紅葉の火照り鎮める小雨かな
参道に鉦の聴こゆ冬の雨
流水に紅葉一葉の行方かな

海遊館10句
ウミガメの瞼は重く冬に入る  惟之     
悠々とジンベイザメの冬ぬくし
ナポレオンフイッシュの額冬うらら
冬うらら色とりどりの蝶々魚
後ろ足動かぬウミガメ冬はじめ
深海のタカアシガニの刻とまる
ペンギンや羽震わせて雪被る
眠り鱶寄り添うてをり海の底
金目鯛タカアシガニの下くぐる
冬銀河煌めく如く群れイワシ
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第5回 青いアトリエ水彩画展

2010年11月23日 06時34分37秒 | 句会・吟行
 
 第5回青いアトリエ水彩画展が11月29日(月)~12月3日(金)10時~16時まで(30日は15時まで)、NHK大津放送局ふれあいギャラリーで開催されます。風景、静物、人物などの水彩画25点が出展されます。どうぞ、ふるってご参加いただきますようご案内申し上げます。
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海遊館(ペンギンたち)

2010年11月22日 15時10分23秒 | 冬の俳句
              アデリーペンギン、オウサマペンギンなど

そのほとんどが氷に覆われた世界、南極大陸。この激しい環境でペンギンたちはくらしています。水中を素早く泳ぐ姿をごらんください(海遊館資料より)。
上から氷が降っていたが、一頭(?)のペンギンが羽を横にひろげて喜んでいた。

ペンギンや羽震わせて雪被る 惟之
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海遊館(タカアシガニ)

2010年11月22日 14時51分15秒 | 冬の俳句
タカアシガニ

深さ8000mにおよぶ日本海溝。ここでは、日本海溝の斜面部水深200~400m付近にすむ世界最大のカニ、タカアシガニをはじめ、深海の生き物を展示しています(海遊館資料より)。動きはきわめてゆっくり。まるで時間が停止しているように錯覚する。その足の下を時おり魚がとおりぬける。

 深海のタカアシガニの刻とまる  惟之
 金目鯛タカアシガニの下くぐる

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海遊館(イワシの大群)

2010年11月22日 14時39分31秒 | 冬の俳句
               カタクチイワシの大群

南極からの寒流、フンボルト海流が流れ込むチリの岩礁地帯。大量のプランクトンが発生し、その豊富なエサを求めて、魚たちが群れをなして泳ぐ(海遊館資料より)。

 冬銀河 煌めく如く群れいわし  惟之
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海遊館(ナポレオンフイッシュ)

2010年11月21日 19時02分49秒 | 冬の俳句
                    ナポレオンフイッシュ

  ナポレオンフイッシュとはなんと高貴なお名前。魚群の皇帝にふさわしいユニークなお顔である。尖閣諸島沖でも捕獲されると新聞にあった。

ナポレオンフイッシュの額 冬うらら  惟之

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海遊館(マンボウ)

2010年11月21日 18時06分36秒 | 冬の俳句
                    マンボウ

海遊館でジンベイザメ、マント鱏に次ぐ大型魚で全長3~4mの人気もの。体は側扁し、尾びれはひだ状に退化して、航びれと呼ばれる。上下にある鰭が左右に同じ方向にゆっくり揺れ、ゆうゆうと泳ぐ。世界中の暖海に分布。目はこんなに愛らしく、季語「冬ぬくし」がぴったりとおもわれた。


マンボウの背鰭ひらひら冬ぬくし  惟之



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吟行会(海遊館)

2010年11月21日 17時40分55秒 | 句会・吟行
                 悠々のジンベイサメ

 今日はみんな、童心に返り海遊館で吟行を楽しみました。魚の俳句はうまくできるか不安の様子でしたが、一歩、魚のトンネルに入ると感動に酔いしれて、あっと言う間に2時間が経ちました。得点の入った感動の俳句は傑作ばかりですが、ここに揚句していない俳句(この方が多い)も素晴らしい句です。関門句会の浦さんも参加いただき吟行は一気に盛り上がりました。本日の兼題は、冬ぬくしと蜜柑。心太さんいわく。折角の吟行だから兼題句は吟行句にしてほしいとは厳しい注文でした。ありがとうございます。
 最高得点はよう子さんの「吾も一尾」でした。自分自身、魚の一尾になって海遊館の
刻を魚と一緒に過ごした。そんな思いは全員同じでした。この感動の句が記録的な得点
(特選4人含む18点)になりました。また、浦さんの兼題句「事ひとつ」に魅せられました。甚平鮫、マンタ鱏、クラゲ、眠り鱶、マンボウ、ペンギン、いるか、サンタクロースetcありとうございました。

18点句 冬の燈や吾も一尾の海遊魚 よう子
11点句 蜜柑剥く言いそびれたる事ひとつ 純や
 7点句 ベニクラゲミクロの灯かり点しけり よう子
 6点句 全身をくまなく見せて冬クラゲ 洋子
 5点句 コバンザメ背負うマンタの子守歌 捨弘
     ジンベイの無敵艦隊率いけり 裕毅
 3点句 甚平鮫主顔して目はつぶら 心太
 2点句 海中を飛ぶペンギンや冬に入る 裕毅
     水槽に子等の額や冬館 ひろよし
 1点句 鴛鴦の水輪に落ちる薄日かな 純や
     眠りザメ我関せずに眠りこけ 捨弘
     深海の謎も引きずりマンタ鱏 よう子
     眠鱶寄りそうてをり槽の隅 惟之
     マント着て飛んでいるいるごとイトマキエイ 久子
     岩礁のギャングのごとき冬うつぼ 捨弘
     マンボウの尾鰭ひらひら冬ぬくし 惟之
     きょうの日も何事もなく蜜柑剥く 久子
     擦れ違う夜汽車の窓の蜜柑かな よう子
     伊予みかんマドンナも着た衿の色 敬子
     小波の船足ゆるり冬ぬくし ひろよし
     
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比良山荘

2010年11月16日 18時12分46秒 | 風景
                 比良山荘(葛川坊村町)6F

比良山系の最高峰である武奈ヶ岳への登り口近くにある山荘である。昼間でも気味がわるい雰囲気が漂う。司馬遼太郎全集11巻の「国盗り物語・後」の「森の妖怪」に出てくる場面はこの山荘向こうの鳥居の石段を光秀が登るところからはじまる。森の中へ入って光秀は妖怪ならぬ細川藤考とであう。光秀の娘(洗礼名ガラシャ)が藤考の子忠興の妻となる因縁の出会いであった。
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神戸ドック

2010年11月07日 17時25分17秒 | 風景
               川崎ドック(神戸港) 6F

京都水彩会で神戸港写生会に描いた川崎ドックである。手前に船があったが、カットして6号にした。構図は好きな一点集点法とし、止めとして左沖に建物を置いた。鉄錆が海に映り、冬日がドックの内部から照り映えて印象的な風景であった。青いクレーンがうまく描けず、空のバランスがむずかしい。今月末の「第5回 青いアトリエ水彩画展」に出す予定である。

鉄錆に冬日こぼれしドックかな   惟之

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