水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

12月の詩(隠し絵)

2012年12月29日 20時53分37秒 | 冬の俳句

                   パンとネクタリン

 都鳥わがもの貌に橋わたる   惟之

 虎河豚の鰭は貼られて売られけり

 水晶玉数へて幾つ花八手

 古希祝ひ手袋に添へ結び文

 歳暮かに捌きは妻と決めてをり

 冬木立隠し絵探す木の根道

 しぐるるや岩に刻まる刀疵

 ビルの影一際長き冬至の日

 後ろ姿のしぐれていくか野田首相 (12月26日 朝日新聞夕刊 素粒子より)

    

 

  

 

 

 

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糺の森2

2012年12月19日 17時15分26秒 | 風景

              

                          糺の森の参道(下鴨神社) 50F 水彩 

第50回草津市美術展覧会出展作品。旧作品に木立の明暗、紅葉の彩度を強くして、人物を入れてみた。思いもかけず佳作となった。審査員のコメントは構図はとてもいいとのことであったが、木立に使った黒色(アイボリー・ブラック)は使わずに影を表現してくださいと助言いただいた。加筆するとすれば落葉を一段暗く、木の紅葉を明るくしてみたい。

下鴨神社の参道には、身の丈より高い虫よけの菰を被った大木が三本ある。辺の木立には木靈がいるような雰囲気が漂っている。

         神おわす糺すの森の冬紅葉    惟之

         菰の丈 身よりも高く冬木立

         木靈はあちこちにゐて散紅葉

 

 

 

 

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湖南アルプス鶏冠山・天狗岩ハイキング

2012年12月15日 10時59分39秒 | 低山ハイキング

               逆光の天狗岩方面 

 湖南アルプス鶏冠山・天狗岩縦走コースを歩いてきました。流石に風が冷たく、天狗岩の頂上は上がれなかった。このコースは奇岩、奇石が多く変化に富み、また、びわ湖を眼下に比叡・比良山系、遠くは鈴鹿山系も望める楽しいコースである。

 大津市桐生キャンプ場9:30発→北谷林道→鶏冠山→天狗岩(昼食)→耳岩→水晶谷→第2名神高架下→逆さ観音→オランダ堰堤→桐生キャンプ場15:00着

 頂上に人影ありてもがり笛   惟之

  古希と謂う入口にゐて虎落笛  

       鶏冠山491m頂上(山麓から見上げると稜線が鶏冠の様に見える)

 天狗岩への尾根道の奇岩。下から烈風が吹き上がる。

背景の連山の右端は比叡山。左の山腹の道は、第2名神。

微妙なバランスで立つ奇岩。自然が生んだ造形美。

丁度、天狗のお面を横から見たような奇岩。

耳岩方面の縦走路。ところどころにはロープが張られている。山全体が花崗岩。この先は水晶谷。

水晶谷を下って、落葉の敷き詰めた林道をゆく。赤いリュックのKさんは、朴落葉を一枚手に持っていた。

      その中の一枚拾う朴落葉  惟之

   朴落葉手にしてゆけば風あたる  篠原 梵

 

 

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