鈴生りの枇杷
日時:2009年6月18日(木)
場所:高槻市総合交流会館
梅雨晴間の午後、新型インフル騒動も一段落して、いつもの「遊の工房」で行われた。裕毅さんが紹介されて、全員集合となる。名句があふれ、珍句も登場。例に洩れず楽しい句会でした。以下、1点句以上の示します。
8点句 廃線の鉄路をかくす夏の草 洋子
7点句 五月雨の音聞ているトタン屋根 敬子
六人を産みし母なり枇杷熟るる よう子
6点句 彩浅き旅のはじめの四葩かな 心太
あじさいに敗けじと開く傘の花 捨弘
5点句 羅の女性が消え行く路地の奥 久子
夏空にハングライダー鳶の舞 洋子
回廊に風の涼しき永平寺 照子
4点句 ルピナスの群生を見る一花見る 裕毅
籐椅子や在りし日の祖父やさしくて 照子
2点句 困惑の蝦蛄の一皿はさみ借る 惟之
回廊に風の涼しき永平寺 照子
元気でるメイク講座や七変化 惟之
1点句 蔵出しの梅酒琥珀に輝けり 心太
滔々と流れる時代や梅雨の宇治 裕毅
ギャルみこし浪花の顔となりにけり 捨弘
父の日やビデオレターの孫来る 惟之
長老の紋付袴村祭り 久子
林泉の闇を縫い行く蛍の火 心太
籐椅子に丸く身を置く猫二匹 久子
羅や母の形見も色褪せて 敬子
なめくじり・手塩・割り箸・紙コップ 心太
夏空のちゅら大海や櫂飛沫 ひろよし
紫陽花の咲きて絵手紙書き溜める 敬子
手毬花枝先離れてんてんと 洋子