今まで霊泉・霊水を取り上げてきたのは、
藤岡の霊泉を骨で聴く
謎の霊泉を骨で聴く
そして今回は茨城県高萩市にある「弘法霊水」です。
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茨城県高萩市は人口34,000人程度の都市であるから、都市というよりは町のような規模といえます。
太平洋に面して、日立から福島県いわき市に向かった場所に位置する、のどかな町です。
この町に「弘法霊水」があると聞いて、常陸路を北上することにしました。常磐自動車道も水戸、日立と過ぎると交通量も減ってきます。快適なドライブです。
常磐自動車道の高萩インターチェンジから、県道で常磐線の高萩駅方向へと向かいます。「高萩それいゆ病院」の看板に沿って右折。左手に病院が見えてきます。
続いてすぐに右に曲がる道路が現れ、この先に進めば「やすらぎの丘温泉病院」があります。この病院は、旧跡・大高寺の跡に湧出した温泉を治療に利用しているそうです。茨城県内では初めての温泉病院です。
温泉成分は、ナトリウム硫酸塩泉療養泉。「脳卒中の湯」として知られています。
目指す場所は、大高寺奥の院なので、病院方面とは反対の左側に進みます。少し進んで細い道を右折。この終点が目的地です。
奥の院境内で最も目立つのは、バンコクのワットサケット住職から寄贈された仏舎利塔でしょう。東南アジアと日本の寺院とが不思議な融合をしています。その前には弘法大師像が、しっかりと建っているのが印象的です。
境内の小高い場所には古い大師堂があります。
木造の掘立小屋のように見えますが、近づくと確かに大師堂であることが分かります。まるで古墳の上に建っているようで、存在自体が興味深いものです。
大師堂の中は暗いが、弘法大師空海が立っているのが見えます。さきほどの仏舎利塔前にある大師とは違い、荘厳さがないものの身近な感じさえします。
大師堂から見下ろした場所に井戸があります。
この井戸水が弘法霊水です。
弘法大師が発見したわけではありません。
弘法大師の夢告により、掘られた井戸です。この水は、かつてから眼病に効果があると信じられていました。一度涸れてしまったが、寺の信者がもう一度掘ったらまた湧いたといいます。
弘法大師の伝説は国内に数多くありますが、夢に出てきてというのも、それなりにあるのでしょう。そこまで語り継がれるのが、弘法大師空海の偉人たる所以かもしれません。
ここで水を飲みます。
思ったより冷たくありませんでした。冬には快適な温度かもしれません。眼病に効くということなので、運転に疲れた眼にいいかもしれない、と思います。
幽谷に静かに湧く霊水で喉を潤し、大きな息を吐き出します。ここには弘法大師空海が真言第八祖となった青龍寺と同じ空気が漂っているのかもしれません。
そして喉を潤すときに骨伝導のヘッドセットが有効に作用してくれます。
骨で聴く弘法霊水‥
骨伝導の威力を知る
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