骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

野沢稲荷神社を骨で聴く

2011-02-14 10:57:34 | 骨で聴く巡礼旅

 世田谷区の神社を骨伝導とともに散策し、巡礼旅のようになってきましたが、今回はやはり環七に近い場所を訪れました。
 代田八幡神社を南下し、淡島通り、世田谷通り、国道246号線を突っ切った先にあります。やはり環状7号線の交通量は多く、骨伝導を使って、耳をふさがずに騒音下でも快適に音楽が聴けたり、通話ができるのをありがたく思いながら進みます。

          ⇒ 代田八幡神社を骨で聴く
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 騒音の激しい環七通り・龍雲寺交差点を左折すると、住宅街の中を貫く道路になります。さらにこの道路から路地を一本裏へ入ったところに、目指す野沢稲荷神社があります。

 創建の由緒は不明とのことで、いわゆる「村の鎮守」として存在していたようです。
 実際に、江戸時代の「新編武蔵風土記稿」には野沢村の鎮守であることが既に記されています。世田谷にある稲荷神社は村の鎮守になっていることが多いので、ここも典型的な神社といえます。

          ⇒ 弦巻神社を骨で聴く

 野沢村というのは、現在では世田谷区の中でも閑静な住宅街になっていますが、もともとは開拓地だそうです。現在でも鉄道の便は悪く、田園都市線と東横線の中間地点に位置しているのは、歴史的な街道から離れた場所だったからかもしれません。

 野沢の開拓は、葛飾領東葛西の野村治郎右衛門と六郷領沢田の田中七右衛門の二人で、地名も二人の名が由来だそうです。これは驚きでした。

 住宅街の中に鎮座する野沢稲荷神社の境内に入ると、正面に本殿と向かい合うようになります。骨伝導がなくても環七の騒音は気にならないほどの静寂さになります。
 本殿の右側には神楽殿もあり、狭い境内ですが、それなりの貫禄はあります。鎮守の森も多くはないものの、きれいに上空へと伸びています。

 境内の北端に庚申塔があります。
 これには「元禄八年 野沢村」と記されているようで、小さな堂に納められています。歴史的に貴重な資料なのでしょう。

 骨伝導ヘッドセットとともに、野沢村の歴史に触れ、参拝して癒されるなら、こんな小さな巡礼は本当に悪くありません。



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