サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

歯列矯正治療にCT検査は必要?

2024-04-26 12:22:26 | インプラント学会

矯正治療を受ける際、昔はセファロレントゲン写真だけで診断をしていた時代がありました

最近はCT(Computed Tomography)検査を行うところが増えてきています

なぜならCT検査は顎の中で歯を動かす上で不可欠な情報を提供するからです。

矯正治療では、歯を正しい位置に移動させ、美しいかつ機能的な咬合を実現することが目標です。

しかし、CTを撮影せずに歯を動かす場合、顎の骨と歯の関係を正確に把握することができません。

その結果、歯の根が骨から飛び出したり、逆に顎の骨に押し付けられて吸収される可能性が高まります。

特にマウスピース矯正、歯列拡大床、非抜歯矯正などの治療を行う場合、CT検査はより一層重要です。

これらの治療では、歯の動きや顎の形態の変化が複雑であり、CT画像を通じて詳細な情報を得ることが必要です。

CT検査によって、矯正治療を計画する際に以下のような情報を得ることができます。

歯の位置と咬合の関係
歯の根の長さと形態
顎の骨の密度と形状
顎関節の状態や位置関係
これらの情報を基に、矯正治療の計画を最適化し、患者さんにとってより効果的で安全な治療を提供することが可能となります。

CT検査は矯正治療の一部として欠かせないものであり、歯の動きを最適化するためにはしっかりと行う必要があります。

矯正治療を受ける際には、CT検査の重要性を理解し、専門家の指導のもとで適切な治療を受けることをお勧めします。

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インプラント指導医、専門医 更新!  次の5年へ向けて

2024-04-22 11:33:16 | インプラント学会

日本口腔インプラント学会の専門医と指導医は5年ごとの更新を義務付けられています

症例報告、学会参加、学会発表、教育講演受講、技術向上セミナー受講などでそれぞれポイントが加算され

一定のポイントを獲得することによって資格が更新されます

なので5年間自己研鑽を継続的にすることで学会認定インプラント専門医、指導医を維持することができます

同業者である歯医者が太鼓判を押してくれるインプラント専門医、指導医の資格を維持すること

これが患者さんに安心してインプラント治療を受けていただくために最も大切なことだと思っております

また、次の5年間引き続き頑張りたいと思います

また、症例報告のためにご協力いただいた患者様には厚く御礼申し上げます






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台湾の人は日本人よりもインプラント治療を受けている!

2023-12-13 15:39:37 | インプラント学会

先日 学会でインプラントメーカーの方と話す機会がありショックなことをいくつか聞きました

現在 台湾の人口は日本の4分の1ですが インプラントの売り上げ本数は日本よりも多いとのこと

最近、台湾の個人当たりのGDPが日本を抜いたという話を聞きましたが

台湾では歯を失った時に入れ歯よりもインプラントを選択する人の割合が日本よりも多いとのことです

なので日本の多くのインプラントメーカーが台湾に進出しているとのことでした

調べてみると台湾では保険証を持っていると半年に一度の歯の検診とクリーニングを受けることができるそうで

歯の健康意識も高いそうです

予防でも治療でも世界からどんどん取り残されている日本の歯科事情を目の当たりにしてちょっとショックです

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うなぎを食べてインプラント学会

2023-12-11 15:30:10 | インプラント学会

週末は浜松で開かれた 第44回日本口腔インプラント学会中部支部学術大会 に参加して発表してきました

午前中の発表だったので前日に現地入りして発表前に精をつけようと思い 浜松の名産のうなぎをいただいてきました

ふっくらと焼き上げた鰻のおかげで次の日の発表も滞りなく終わりました

発表内容は

「開咬を伴う下顎臼歯部の欠損症例においてインプラント治療と歯列矯正治療を併用した包括的治療を行なった一症例」

要するに奥歯しか噛んでいない噛み合わせの患者さんで奥歯を失ってしまったのをインプラントで治療するだけでなく

噛み合わせも治してインプラントを13年良好に経過しましたという内容です

インプラント治療は歯を失った歯を補うことはできますが、歯を失った原因を治さないと

せっかく入れたインプラントも壊れてしまいます

あくまでもインプラント治療は治療の一部でお口の健康を守るには

総合的な治療計画が大切です

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インプラント専門医の更新のために

2023-11-15 11:44:40 | インプラント学会

今回愛知インプラントインスティチュートの所長である堀田先生に日本口腔インプラント学会指導医の更新のための書類審査も受けてきました

日本口腔インプラント学会の専門医と指導医は5年ごとに更新の必要があり

その5年間での学会参加、各種セミナー受講、学会発表、症例報告などをこなして

下記のチェックリストを埋めないと更新できません

その上で研修施設の施設長のチェックを受けた上で学会で書類審査を受けてやっと更新できます

アメリカインプラント学会は試験が難しいですが更新のための義務はありませんが

日本口腔インプラント学会は資格所得後も研鑽に努める義務があり

それを維持することは大変ですが「自称、インプラント専門医、指導医」ではなく

患者さんの信頼を得る「日本航空インプラント学会認定インプラント専門医、指導I医」であるための義務ということです

写真は新大阪駅で昼食に購入した「とん蝶」です

これもまた素朴ながら癖になる味でおすすめです


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アメリカインプラント学会 口頭試問対策

2023-11-15 11:15:38 | インプラント学会

週末は愛知インプラントインスティチュートの生徒さんのアメリカインプラント学会の口頭試問対策の為、新幹線で名古屋へ

レントゲンやお口の写真から診断、治療方針、手技を答えていく試験ですが

逆に人に教えるということは自分のためにもなります

写真は新大阪駅のキヨスクで朝食に買ったシズヤさんのカスクート 

シンプルですがその分パンのおいしさが引き立つ逸品です


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あなたにとって最善の歯科治療は? (3)

2023-10-15 08:34:07 | インプラント学会

引きづづきあなたにとって最善の歯科治療のお話です

先日ニュースで歯科で使用する銀歯を詰めると錆びて金属イオンが溶け出して原因不明の身体の不調が出ることがあるとの報道がありました

そうです その可能性があります

問題はこのニュースを患者さんがどう捉えて自分にとっての最善の歯科治療を探すにはどうすればいいかです

「金属は身体に良くないといっているならネットで調べたら最近は樹脂やジルコニアやセラミックで治すことができるらしい」

「費用は抑えておきたいから樹脂にするか、お金がかかっても長持ちするジルコニアやセラミックで治す方がいいのか?」

こう考えてしまいますよね

実際に来院するなり「先生、詰め物の金属を全部外して治療してください!」

そんな感じで来院する患者さんがおられます

で、診察すると噛み合わせが悪くて何を入れても壊れそうな状態の方や、歯周病が重症でそちらから治療が必要な状態、

あるいは抜歯しなければ全身的に問題が起きそうなほど悪化している歯が多数ある方など

詰め物や被せ物の種類よりも優先的に治さないといけない病気がある方が少なくないです

まずは歯科医医で診察を受けてご自分のお口の中の状態を把握した上で担当の歯科医師としっかり相談してから治療を決めていきましょう

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抜け抜け詐欺ってなに?

2023-08-17 09:49:20 | インプラント学会


インプラントのことにでネットを利用する機会が多いせいか、インプラント関係のネット記事もよく検索すると上がってきます

その中で「抜け抜け詐欺」との言葉が目に止まります インプラント治療費をもらって逃げることかな?なんだろうと読んでみると

「最近の歯医者は手っ取り早く儲けるために抜かないでいい歯をぬいてインプラントを薦める」

歯医者の場合はたいていチーム医療ではなく個人の先生が治療を進めますから、

「この歯は抜いたほうがいいいですよ」を信用していいかどうか迷ってしまうの気持ちはよくわかります

そこでおすすめは学会発表をしている先生

というのは学会で症例発表の際、必ず初診の状態の写真とレントゲンを同業者に見せます

もし、抜歯の必要ない歯をガンガン抜歯している症例なんか発表したら袋叩きにあいます(もちろん実際になぐるわけではなく、非難の嵐になります)

逆に、悪い歯を残していると「先生、その歯はなぜ治療、あるいは抜歯せずに放置しているのですか?」のつっこみが入ります

しっかりレントゲンかCTで抜歯の必要がある歯は抜歯、逆に抜歯の必要がある歯を残すとそれはそれで突っ込まれます

しかも患者の治療同意の提出義務まであります

ようするに患者さんを騙して抜歯してインプラントして学会発表することはできません

それに手っ取り早く儲けるのなら、せっかくの休みの日に技術をつけるために自腹で学会に参加したりしません

正しい知識を得て、発表や専門医取得をするために精進しているまじめな先生方を僕は応援しています









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インプラント治療について知りたいときは!〜日本口腔インプラント学会のご紹介

2023-07-01 16:14:22 | インプラント学会

歯を失ってインプラントをお考えの方にぜひみていただきたいサイトが

「日本口腔インプラント学会」のサイトになります https://www.shika-implant.org

ネットでインプラントについて色々情報がありますが、この学会は日本の歯学部のインプラント科の教授を初めとする先生方が

監修しているサイトで日本で一番信頼できるインプラントの情報があります

とくにホームページに「かめる幸せを取り戻す」という書籍は一般の方向けにわかりやすくインプラント治療について

書かれており、インプラント治療を考えている方で正しい情報を得たい方にははおすすめです


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歯肉もタチウオも薄いのは問題、、、

2022-12-03 12:33:30 | インプラント学会

バイオタイプという歯周病の専門用語があります

顎の骨に対して歯が外側に並んでいると歯の外側の歯肉や骨がとても薄く、若い時は大丈夫でも

年齢が進むと歯周病が進行しやすくなってしまうことがデータとして多く示されています

カンのいい方は気付いたと思いますが歯列矯正をするにあたって歯をなるべく抜かずに並べる方法として

歯が並ぶアーチを広げる方法がありますがこれは歯周病の観点からするとリスクの高い治療となります

事実抜歯を避けて無理やり歯を並べた患者さんをCTでチェックすると顎の骨から歯の根が露出しているケースがあります

ただ、症状はないので患者さんは気付いていませんし問題が起きるのも50代以後でしょうが

歯を抜かずに矯正したのに年齢を重ねて歯周病で歯が抜けるリスクが高まれば本末転倒です

抜歯して矯正治療しても歯の外側に歯を守ることのできるしっかりとした厚みのある歯肉と骨が

あった方が患者さんの多くの歯を将来的に守ることになります

ちなみに写真は僕がたくさん釣り上げた太刀魚の写真ですが薄くて食べるところがほとんどないので

3枚下ろしはとても大変でした

歯もタチウオもたくさんあればいいってものではなく、しっかり厚みのある物が欲しいところです


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