ステージと客席が一体となってジャンベを叩きまくる
南アフリカからやってきたミュージカル・drumstruck。
昨年参加し、あまりのおもしろさにリピーターとなり
今年もやってきましたは天王洲アイルにある銀河劇場。
今回の席は前から2列目、キャストの汗が飛んできそうな
好位置で迫力ある太鼓とボーカルの妙をたっぷりと楽しんだ。
あらゆる太鼓を超絶技できかせ、人力のみでグイグイと
観客をひっぱってゆく手法は前回と変わらないが、今回は
お客さんへのアプローチが格段に上手くなったように思う。
前回はその場のノリでランダムに叩いた部分も多かったが
今日は細かいリズムどりまでキャストが全て指示をくれる。
その教え方がまたウマいのだ!
身ぶり手ぶりだけでどうしてここまで、と感心するほど
的確な指示で、迷うことなくジャンベに集中できる。
さらに今回は場面の切り替えが非常にスピーディーで、
観客が叩く場面とキャストが魅せる場面のバランスもいい。
足から震えがくるほどのタイトなグルーヴに全てを忘れ、
無心にリズムを追いかけ、手と足でリズムを踏みしめる。
ああ、タイコってなんてすばらしいんだろう!
そしてブラックミュージックのなんと奥深いことか。
着席でもストレスがたまらないのは、太鼓で発散できるから。
感動したらジャンベを叩き、演者へ惜しみないエールを送る。
その波動が伝わり、会場全体がものすごい熱気に包まれる。
この一体感と高揚感がドラムストラックの醍醐味だろう。
アッという間に時がすぎ、終盤は皆で立って踊りまくり。
感動的なスタンディングオベーションで舞台は幕を閉じた。
さらに進化したドラムストラックから次回も目が離せない!