音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

KOOL & THE GANG2011@ビルボードライブ東京(千秋楽)

2011-02-27 19:43:53 | ソウル・ファンク


自分にとって初めての1st&2ndぶち抜き参戦。
セカンドが始まるまで結構間があくが、その間に
クールファンの方々とたくさんお話できて嬉しい。

そしていよいよ始まったセカンドステージは、バンドと
オーディエンスが一体化した素晴らしいものだった!

前回と同様、前半は80年代のポップロックを軸に
たたみかけるように華やかなヒットパレードが続く。
どこを切っても代表曲ばかりで、人気の高さも頷ける。

人気の秘密はやはり幅広い音楽性にあると思う。
ボーカルのラベルさんがカバーして素晴らしい喉を
聴かせてくれたオープニングのマイケル同様、
クールの音もけっしてR&B一辺倒ではない。

ファンクライブには珍しくタテノリで飛び跳ねたりと
いろんな楽しみ方ができるのも彼らの醍醐味だ。

とはいえドファンキーな曲も聴きたいなと思ったら、
メンバーが急きょお客さんのリクエストにお応えして
なんと「Funky Stuff」を演奏してくれたのだ。

まるで双子のように控えるベル兄弟のカッティングと
カーティスさんの超絶キーボードに脳髄が痺れる。
なんというファンクネス!オールドファンの皆様が
ずっと待ち望んでいたのはこのサウンドなのだろう。

彼らの魅力はエンターテイメント性にもあると思う。
若い頃の映像を見ると飛んだり跳ねたりと物凄い
動きをしながら演奏しているが、さすがに今は厳しい。

そこを若手のフロントメンバーがしっかりと補完し
カッコイイ振りをつけて見事なコーラスを聴かせ、
オリジナルメンバーを盛りたてているのがうるわしい。
バンドのライブスピリットは昔と変わらないと思うし、
だからこそ各国で沢山のお客さんが集まるのだろう。

そして最も感動したのがラストのセレブレーション。
単純明快、聴く人をハッピーにする定番ソングだが
今回は天井を指差したショーン君から啓示を受けた。
彼はこう言っているのだ、「アゲアゲで行きましょう」と。

そうですねショーン君、↑アゲアゲで行きましょう↑

ビルボ―ドの全員で一斉に飛び跳ねる至福のひととき。
祝祭をもたらしてくれたクール&ザ・ギャングに感謝!
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KOOL & THE GANG2011@ビルボードライブ東京【1st】

2011-02-27 19:36:21 | ソウル・ファンク


昨年に続き早々に来日が決まったクール&ザ・ギャング。
今年も老若男女幅広いお客さんでビルボードライブは満員だ。
(→前回来日時の感想その

当初セカンドのみの予定だったが急きょファーストにも参戦、
珍しくかぶりつきで見たステージは別世界だった!

目線の斜めうえは照明で雪原のように輝くステージ。
視界めいっぱいに9名が散らばり、歌い、踊り、奏で、
お客さんとマメにコンタクトをとってくれる。メンバーの
汗の一粒まで見える好位置からの眺めはやはり格別で
メモリの足りない頭にはオーバーフローを起こすほど情報量が多く、
どこを見るか視点が定まらず左右をキョロキョロしてしまう。

ここぞというときに奥からシュルシュルと前に出てきて
歯を食いしばりながら茶目っけある表情でベースを弾く
クール・ベルさんの顔芸も見どころのひとつだし、
ニッコニコしながら凄い動きをするブロデリックさんや
ハイトーンボーカルのラベルさんにも目を奪われた。

シドニーを経て大阪・東京と連日の公演は体力的にも
さぞキツかろうと心配したが流石にプロフェッショナル、
いささかお疲れ気味ながらもガッチリとスクラムを組み
メンバー全員で鉄壁のヒットメドレーを聴かせてくれた。
ああ、汗だくのボーカル・つぶらな瞳のショーン君が眩しい。

しかし今夜はドントストップ。最終ステージもあるのだ!

続く
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ミッドナイト・スターみたび!

2011-02-22 23:45:10 | ソウル・ファンク
今日は2月22日。記念すべき猫の日に
にゃんともグッドなニュースが飛び込んできた。

重量級エレクトリックファンクを聴かせてくれる
ミッドナイトスターがコットンクラブにやってくる!

しかも4月に入ってすぐ、7日と8日ではないですか。

・・な、7日と8日!?Σ( ̄ロ ̄lll)

イベントが重なりスケジュール調整が大変ですが、
さっそくマイカレンダーを更新しました。
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ふりむけばチンドン

2011-02-20 19:31:24 | チンドン

【前回の続き】

チンドンゆかりの方に会いテンションのあがった先日に続き
昨日は偶然降りた乗り換え駅でチンドンガールズに遭遇。

流しの現場でたまたまお会いできると嬉しいですが、
イベントに出向いてステージを拝見するのもまた格別。

ということで今年も富山まで追いかけさせていただきます!
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有楽町に富山の春きたる

2011-02-16 22:10:45 | チンドン


夕方、しばしの時間つぶしにと訪れましたは有楽町の交通会館。
ここにある筈の富山チンドンコンクールのチラシをゲットするのだ!

しかし地下にある”いきいき富山館”は普段と雰囲気が違う。
どうやら講演会を行っているらしく、ギャラリーがとりまいている。
なにごとかと首を伸ばしお店を覗きこみ、思わず息を呑んだ。

・・・りょ、良楽師匠!

毎年訪れる全日本チンドンコンクールでおなじみの名司会者、
三遊亭良楽師匠が高座にあがられているではないか。

チンドンコンクールの想い出が走馬灯のようによみがえり
ぼーっと佇むことしばし、スタッフの方に席をすすめられたり
あまつさえ地元のお土産まで頂いてしまったりと恐縮至極。

先を急いでおりゆっくり拝聴できず心ぐるしい限りでしたが、
4月に行われるコンクールのチラシを1枚そそくさと頂いて
良楽師匠への更なる声援を誓い交通会館を後にしました。

富山の春は今年も熱い!
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厳寒のキャプテンEO

2011-02-13 23:37:01 | マイケル


以前よりオリエンタルランド様へ勝手にお願いしてきた
キャプテンEOのぬいぐるみがついに発売されたと知り、
寒がりの猫山が耐えがたきを耐え、忍びがたきをしのび、
カイロ片手にやってきました厳寒の東京ディズニーランド。

まずは土産物屋に直行、ゾウのフーターを捕獲しひと安心。
さらに震えながらキャプテンEOの列に並ぶこと1時間。
寒さのなか笑顔を絶やさぬキャストに頭が下がります。

前回は椅子の揺れについてゆけずトラウマになってしまった
キャプテンEOですが、心もち揺れがマイルドになったようで
トラウマが払拭されるとともに、音に釘付けとなりました。

いや~、シアターサイズの音は本当に素晴らしい!

画面が薄暗く時代を感じさせるものの音響効果は申し分なく、
"We Are Here To Change The World"のベースソロが際立つ。
MJがファンクをファンタジーにまで昇華させた至高の名曲を、
大型シアターならではの爆音で堪能させていただきました。

今日は一回しか観られませんでしたが、何度でも通いましょう。
還ってきたキャプテンEOが地上にとどまることを願います!
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追悼:ティーナ・マリー

2011-02-11 23:37:17 | ソウル・ファンク

読んでもほとんど理解できないディープな雑誌・bmr3月号。
今号も買ったのはティーナ・マリーの追悼特集があるから。

リック・ジェイムスの元恋人でド演歌みたいなファンクを歌う人、
程度しか知りませんでしたが、近年の楽しげなライブ映像を観て
数年前から来日のリクエストを出してきたティーナ・マリー。

特集では彼女がいかにブラックコミュニティから愛されてきたか、
生い立ちや人となりをせつせつと伝えてくれます。(良記事!)

一緒に掲載された詳細なディスコグラフィを参考に、
遅まきながらTeena Marieの世界を探検したいと思います。
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NHKソングス:ホール&オーツの回

2011-02-10 00:29:32 | ソウル・ファンク

ホール&オーツの回と知り、慌てて見ましたNHKのSONGS。
彼らのライブを見たのは確か8年前。ふだん聴いていなくとも
脳裏に刻まれたヒット曲は瞬時に色あせることなくよみがえる。

しかし「ブルーアイドソウル」という言葉は人種差別だと
インタビューで怒っていたダリル・ホールが印象的でした。

・・ブルーアイドソウルって差別用語だったのか!
音楽以外の部分で衝撃を受けましたが、彼らの音楽に
そのようなレッテルは確かに必要ないのだと思います。

番組で紹介されたのは珠玉の名曲ばかりでした
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チャカ・カーン@ビルボードライブ東京

2011-02-08 21:28:09 | ソウル・ファンク


楽曲に詳しくはないが一度は観てみたいCHAKA KHAN。
ディナーショー並みのお値段はかなり敷居が高かったが、
思いきってエイヤと向かいましたはビルボード東京!

ステージに次々と坊主頭のバンドと男女コーラスが現れる。
黒ずくめのカジュアルないでたちで比較的地味な印象だ。
そこに、満を持してモノトーンのチャカ様があらわれた!

以前観たシェリル・リンと同じく大きなアフロの彼女は
貫禄たっぷり、遠くからでも顔立ちの美しさがみてとれる。
そしてトンでもない歌声がビルボじゅうに響き渡った!

あああああああ~~ あいやああああああ!!

・・ひょええええ!これは凄い、凄いぞ!

凄い方だときいてはいたが、いやはや生チャカ様は格別だ。
丈夫なナイロンの糸をピンと張りつめたように強い強い声。
サビ以外は中低音域を活かしドスのきいた節回しなのに、
頭のてっぺんからレーザービームみたいな高音をはなつ。

彼女も50代後半、いくらなんでも高い声は厳しいのではと
心配したがトンでもない。高音こそわが命という感じで、
むしろキーが高くなるほど元気いっぱいになる印象だ。

女王様はご機嫌うるわしく、とても気持ちよさそうに
自慢のノドを惜しげもなくこれでもかと披露し続ける。
しっとりしたスローな曲も多く、我々は口をぽかんと開けて
チャカ・カーン御大の圧倒的な声量にひれふすばかり。

特に圧巻だったのが後半で披露された"Through The Fire"。
ずっと歌い続けているのにまるで疲れもみせず、足元から
湧きあがるようなエモーショナルな歌を聴かせてくれた。

いやもう、ものすごい歌声を聴かせていただきました。
バックボーカルのソロタイムもとても素晴らしかった。
・・と感激して終わる筈のステージだが、この後
思いもよらぬ笑撃の展開が待ち受けていようとは。

いよいよオーラスの「アイム・エブリ・ウーマン」。と、
そこにグラサンに白ジャケのスカした兄さんがあらわれ、
花束をチャカに渡しおもむろに踊り始めたではないか。

てか誰?あの方は誰ですか??

謎の日本人兄さんは異様なオーラをはなちつつ、
マイケルを愉快にしたようなコミカルなダンスで
観客をあおり、ステージところ狭しと踊りまくる。

友人が「もしかしてケント・モリでは」と気づくが
(そうか、どおりでダンスが上手いわけだ!)
地味なバックメンバーとの対比はまるでコントのよう。
兄さんのハイテンションなジャンプに思わず爆笑、
笑い転げているうちにステージが終わっていた。

あれ?ライブが終わっちゃったよ。珍客に気をとられて
肝心のチャカ様をぜんぜん見ていなかったよ

慌ててチャカを呼び戻すべく更にアンコールをかけるも
既にタップリ歌ってくれた彼女が舞台に戻ることはなく、
アイムエブリウーマン聴き逃しという衝撃の〆とあいなった。

いや~、爆笑で終わったライブは初めてだなあ(笑)
めっちゃ面白かったから私は大満足ですが、ラスト一曲を
じっくり見ようと期待された方は大丈夫だったのでしょうか?

その辺ちょっと気にはなりますが、最高に愉快なライブでした!
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ソウル・サーチン:クインシージョーンズの巻@ライブ編

2011-02-05 03:28:11 | ソウル・ファンク

トーク編の続き】

いよいよライブが始まると、これがスンバらしい!
「リアルミュージシャン」による至福のひとときだ。

ジャズ、ソウル、ファンク・・言葉を替えれば
ノージャンルということだろう。恥ずかしながら
クインシーと知らずに聴いていた曲も多々あり、
器の大きさにあらためて尊敬の念をおぼえる。

ネット越しなのでライブ会場に迫力は及ばないが、
ヘッドホンを当てると音もクリアで申し分ない。
均整のとれたサウンドが左右から飛び込んでくる。

よほど腕ききのメンバーが揃っているのか、まるで
スタジオセッションをガラス越しに聴いているかのよう。
ライブの熱さとクールな職人芸を同時に味わえる。

音楽ディレクターのケイリブ・ジェームスさんは
温かみのあるMCで上手にホストをこなしつつ、
キーボードにソウルフルなボーカルにと大活躍。
木下航志さんの日本人離れした歌唱も度肝を抜く。
4名の女性コーラスのバランスも絶妙で華を添える。

特に世界3大名曲のひとつ「P.Y.T」が最高!
ベースが刻む極上のリズムとむせび泣くギター。
このギターがまたすんばらしく、インストなのに
歌が聴こえてくる。アクの強いマイケルのカバーは
どうしてもイマイチになりがちだが、彼のギターは
軽々とマイケルを超えてしまったかもしれない。

ほか「ロックウィズユー」「ゲットオンザフロアー」と
私的にこれ以上ないくらい最高のラインナップで、
たまらなくグルーヴィーな演奏を聴かせて頂いた。

ひみつの場所でヘッドホンをしたまま3時間半、
座ったまま踊りだしたりしつつ気づけば深夜。
今年に入り観に行った素晴らしいライブと同様に
Ustreamでの体験も忘れられないものとなった。
おそろしいほど太っ腹な企画に大感謝です!

※さらに太っ腹なことにアーカイブが観られます。

ライブ前半
http://www.ustream.tv/recorded/12429496

ライブ後半
http://www.ustream.tv/recorded/12430651
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ソウル・サーチン:クインシージョーンズの巻@トーク編

2011-02-05 01:34:26 | ソウル・ファンク
吉岡正晴さんが主宰の音楽イベント・ソウルサーチン。
今回はクインシー・ジョーンズがテーマだという。

今まで観に行ったことはないが、吉岡さんのブログで
リハーサルの模様を知るにつれ、がぜん興味が湧いてきた。
しかし既に本番直前、行きたいけど行けない!

ところが思わぬ吉報がタイムラインに飛び込んできた。
なんと今日のライブがユーストリームで中継されるという。
こんなときツイッターは役に立つ。ぜったい観なきゃ!

というわけでナゾの某所でコッソリ観はじめましたは
目黒ブルース・アレイから配信されたUSTREAM。

ソウルサーチンでは毎回一組のアーティストをとりあげる。
まず吉岡さんと音楽プロデューサーの松尾潔さんのトーク、
ライブ前半、ふたたびトークをはさんでライブ後半へと続く。

松尾さんと吉岡さんのお話はマニアックかと思いきや
意外にもユルめな感じで、素人の自分にも楽しめる。

松尾さんが15年前にクインシーにインタビューしたとき
「音楽とビジネスは両立するのか」と軽く尋ねてみたところ、
御大ムッとして「私がやっているのはミュージックビジネスだ」
と答えたそう。で、10年あまり後に再び同じ質問をすると
今度は「音楽とビジネスの両立に必要なのは”健康”だ」と
答えたそうで、はぐらかされた気分だとおっしゃっていた(笑)

しかし松尾さんが言うとおり長生きも芸のうち、である。
そこから「クインシー=森繁 久彌」説(立ち位置的に)
へと話は広がるが、トークで最も印象に残ったのが
まずは楽曲ありき、そしてテンポが重要だということ。
彼の曲は皆が心地よく感じる最大公約数だということ。

あの素晴らしいライブを観てから先ほどの話を思い出すと
ソウルサーチンという企画の趣旨がかいま見える気がした。
たしかにクインシーの手掛けた曲はどれもこれも輝いていた!

ライブ編に続く】
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LAKESIDE2011@ビルボードライブ東京

2011-02-02 19:07:14 | ソウル・ファンク


3年前に来日しファンタスティックな体験をさせてくれた
老舗バンド・LAKESIDEがまたやってくる!ということで
今宵もイソイソと向かいましたはビルボードライブ東京。
(→前回の感想その1その2

ステージにはお揃いのレイクサイド帽をかぶって
ミリタリー調の渋みがかったツナギ(?)をまとう9名。
パタパタとヘリの音が鳴り響き、早々に始まったのは
泣く子も黙る"It's All The Way Live"と"Outrageous"!

ズ・ズンと炸裂する、すごい迫力のベースとドラム。
アンテナをしょったスティーブ・ショックリーさんも
激しく動きながらぐいんぐいんとギターを唸らせる。
途中でアレンジがラテン調になるのもたまらない。
モノトーンの職人が繰り出す極彩色の音絵巻だ。

3年前はコットンクラブで観たLakesideだが、
ハコが違うと音も違う。天井の高いビルボの空間に
ドカンドカンと花火のような重低音が打ちあがる。
目いっぱい振り切ったような大音響がすばらしい。

驚くのがバンドの風貌と音とのギャップ。
小柄なおじいちゃん風のメンバーもいて
ひょっとすると還暦を過ぎている印象だが、
彼らのエネルギッシュなことといったら!

長い歴史を感じさせる重厚なサウンドと裏腹に
フロント5名はクルリと軽やかにターンを決めて
ピタリと息の合ったコーラスを聴かせ、客席をあおる。

風体はワイルドだがステージ構成は緻密で、
たたみかけるようにアップテンポの曲が続く。
ときおり入る給水タイムさえ計算しつくされた
ガテン系のブラックエンターテイメントである。

マーク・ウッドさんは相変わらず元気いっぱい。
中低音の渋いノドを聴かせつつ客席に降りて
歌いかけたりと、めいっぱいサービスしてくれる。
マイクスタンドを倒すパフォーマンスも健在で、
眼鏡をかけたり外したりとクルクル変わる
チャーミングな表情がなんとも愛らしい。

この日は残念ながら客席がなかなか温まらず
身体をはって盛りあげてくれるメンバー達に
なんとも申し訳ない気分になってしまったが、
さすがに「ファンタスティック・ヴォヤッジ」は
大盛り上がりで、マーク・ウッド船長とともに
ファンクランドへの遥かなる航海を楽しんだ。

終演後にパタパタと去りゆくヘリの効果音が切ない。
あのすばらしいファンクランドへ私を連れて行って!
リビングレジェンドのご帰港をお待ち申しあげます。
コメント (4)
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