感想がすっかり遅くなりましたが、カメオ鑑賞記。
ラリー・ブラックモンさんのごつい体躯とギョロ目が
印象的な80年代の人気ファンクバンド、CAMEO。
あの人達がなんとコットンクラブにやってくる!
その人気を物語るように会場はぎっしり満員だ。
照明が落ちるや嬌声が渦巻き8名の戦士があらわれた。
ラリーさんは赤い帽子にお髭とグラサン、袖には赤いフワフワ。
恰幅がよく、ご大層ないでたちがジェームス小野田を思わせる。
トレードマークの赤いプロテクターが前掛けみたいで可愛い。
つるつる頭に三つ編みをのっけた青い仮面のパンク風(青影)や
ギャグマンガのような王冠をかぶってる人(王様)もいるぞ!
ビジュアルこそコミックバンドだが繰り出す音は物凄い。
驚くことにいい意味でレコードとまったく同じサウンドで、
誰が目立つでもなく絶妙なバランスを保っている。
ジョナサン・モフェットさん(THIS IS ITのドラマーだ!)が刻む
精緻なリズムに、唸りをあげるツインギターが粘っこくからむ。
ドラムのタメに応じてフロント5名が左右にパッと舞いあがり
バラードでは一転、ピタリと息の合ったコーラスをきかせる。
全盛期は少人数でサウンドもトンがったイメージがあったが、
トミ・ジェンキンスさんの人懐こいMCやとろけるバラードを聴くと
彼らが古き佳きソウルのスタイルを踏襲しているのがよくわかる。
32年もの歴史を誇るというグループの真髄をみる思いだ。
大好きな"Back And Forth"までほぼずっと踊りっぱなし、
1時間超にギュっと凝縮された強烈なパッケージショウ。
メンバーがはけてもアンコールを求める拍手がずっと続いた。
今回の来日は11年ぶりとのことだが、次は11年後なんて
決して言わないでほしい。我々の長い長いアンコールが届いて
すぐ日本に戻ってくださることを心よりお待ちしております。
で、今度こそシェイク・ユア・パンツを聴かせてください!
【続く】