音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

キャメオ@コットンクラブ

2010-09-26 23:19:37 | ソウル・ファンク


感想がすっかり遅くなりましたが、カメオ鑑賞記。

ラリー・ブラックモンさんのごつい体躯とギョロ目が
印象的な80年代の人気ファンクバンド、CAMEO。
あの人達がなんとコットンクラブにやってくる!

その人気を物語るように会場はぎっしり満員だ。
照明が落ちるや嬌声が渦巻き8名の戦士があらわれた。

ラリーさんは赤い帽子にお髭とグラサン、袖には赤いフワフワ。
恰幅がよく、ご大層ないでたちがジェームス小野田を思わせる。
トレードマークの赤いプロテクターが前掛けみたいで可愛い。
つるつる頭に三つ編みをのっけた青い仮面のパンク風(青影)や
ギャグマンガのような王冠をかぶってる人(王様)もいるぞ!

ビジュアルこそコミックバンドだが繰り出す音は物凄い。
驚くことにいい意味でレコードとまったく同じサウンドで、
誰が目立つでもなく絶妙なバランスを保っている。

ジョナサン・モフェットさん(THIS IS ITのドラマーだ!)が刻む
精緻なリズムに、唸りをあげるツインギターが粘っこくからむ。
ドラムのタメに応じてフロント5名が左右にパッと舞いあがり
バラードでは一転、ピタリと息の合ったコーラスをきかせる。

全盛期は少人数でサウンドもトンがったイメージがあったが、
トミ・ジェンキンスさんの人懐こいMCやとろけるバラードを聴くと
彼らが古き佳きソウルのスタイルを踏襲しているのがよくわかる。
32年もの歴史を誇るというグループの真髄をみる思いだ。

大好きな"Back And Forth"までほぼずっと踊りっぱなし、
1時間超にギュっと凝縮された強烈なパッケージショウ。
メンバーがはけてもアンコールを求める拍手がずっと続いた。

今回の来日は11年ぶりとのことだが、次は11年後なんて
決して言わないでほしい。我々の長い長いアンコールが届いて
すぐ日本に戻ってくださることを心よりお待ちしております。
で、今度こそシェイク・ユア・パンツを聴かせてください!

【続く】
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WELCOME BACK,CAMEO!

2010-09-15 00:14:44 | ソウル・ファンク

3年前に予定されていた来日公演が中止になったCAMEO。
当時のトラウマをひきずり今度も中止になったらどうしよう?と
実は不安でいっぱいでしたが、コットンクラブのHPに来日直前の
ラリー・ブラックモンさんの元気なメッセージがあがってひと安心。

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/cameo/

おお、無事に来てくれそう。しかも「3日間とも観てくれ」と言われてる。
今頃になってベスト盤を聴いている超うすっぺらいリスナーですが、
1ステージに3日分のエネルギーをつぎこむ勢いで暴れますぞ!

ワードアップでバブル前夜の86年あたりへ脳内タイムスリップ。
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スリランカフェスティバル2010@代々木公園

2010-09-14 00:17:56 | アジア

【↑どこか優しげなシンハラ語のラップ、IRAJ】

ビール評論家の故・マイケル・ジャクソンさんもお奨めの
うんまいご当地ビール、ライオンスタウトを求め
今年もきました代々木公園のスリランカフェスティバル。

盛夏とまごう猛暑の中、絶妙なにぎわいを見せる会場で
ビールを飲みカレーを食べ最新ご当地ポップスCDを漁り、
大満足のスリランカフェスでしたがひとつ気になる点が。

毎回フィナーレに行われるはずの「音楽の祭典」はどこへ?

謎のおじ様がバックバンドとともにえんえんポップスを歌いあげ
スリランカの若人達と熱狂的な盛りあがりをみせる魅惑の宴。
いつ終わるともしれぬ耐久エンドレスライブこそ当フェスの
ハイライトなのに、今年はステージプログラムに記載がない。

きっと皆お楽しみなのに、どうしてカットされたのですか?
それとも、裏メニューとして実は開催されたのですか?

音楽の祭典のカムバックを密かに期待しております。
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マイケルバーでひとときを

2010-09-12 03:45:13 | マイケル


世の中には知らないことが数多くあるもので、
なんでもマイケル一色のお店が調布にあるという。
おお、それはぜひ行きたい!と思っていたら
ありがたくもお誘いがあり、やってきました調布駅。

駅からだんだんうらさびしくなる街道をゆくことしばし、
本当にこの道で合っているのか?と不安になったころ
マイケルだらけのカフェバー・mjmは現れた!

壁や棚にはマイケルの写真がところ狭しと飾られ、
飲み放題のカクテルメニューは「ジャクソンズ」や
「キング」から「バブルス」そして「パリス」まで。
どんな飲み物やねん!と思わず突っ込みたくなる
魅惑のネーミングに、おかわりが進むこと進むこと。

店内のマイケルを肴に美味しいお酒を飲む幸せ。
楽しいひとときをご一緒頂いた皆さまに感謝です。
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BIG FUN/TOWA TEI

2010-09-09 23:16:28 | クラブ

サブカル臭ただようヴィレッジヴァンガードを
うろうろしていたら、試聴機から聴き覚えのあるメロディが。
なんのフレーズかどうしても思い出せないがイイ曲!

本とCDと雑貨の密林で出会ったが最後、
脳のコリをほぐすかのように心地よいリズムと
プリンスの裏声みたいなボーカルに誘われるがままに
そのCD・TOWA TEIの"BIG FUN"をにぎりしめレジへ。

ひさびさに2800円の大枚をはたいて買ったこのCD、
クラブからインド調ワルツまでバラエティに富むものの
やはり好きな曲は決まってくるもので、プリンス裏声風
"TASTE OF YOU"と、ずんどこリズムに流麗なハープが
印象的な"A.O.R"をひたすら繰り返し聴きつづける。
この2曲だけでも十分お釣りがくるほどのクオリティ!

それにしてもこの曲はCMで聴いたな、なんだっけ?
・・あまりにも気になるので調べてみたところ、
"iida"のCMで使われていた曲ではないですか。

当時とても気に入っていたCM曲はテイ・トウワ
作曲だったか。1年越しにわかってスッキリした。

聴いてよし踊ってよしの気持ちいいアルバム、
秋の夜長に「BIG FUN」。おすすめでございます。
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ブラジルフェスティバル2010@代々木公園

2010-09-05 17:47:15 | ブラジル


今年で5回目を迎えるブラジルフェスティバル。

代々木公園に入った瞬間からサンバヘギのパレードに
呑みこまれ、早くも本日のハイライトを迎えて大満足。
魂の根源に触れるヘギのリズムはやはりすばらしい!

肉々しい人達にあやかるべく沢山のお肉と酒をいただき、
ブラジルからスタッフ一同をひき連れ日本にやってきたらしい
テレビ局の名物司会者(略してTVグローボのおっちゃん)の
ポル語トークをわけもわからず楽しむが、とにかくすごい人、人・・
ステージに近寄れないほどの大観衆は眺めるだけで楽しい。

最後はご当地のベテランバンドというキッヂ・アベーリャの
80年代ブリティッシュ風ポップスを小耳にはさみつつ
人酔いしそうな会場を背に、ようよう帰途につきました。

年を経るごとにブラジル濃度が高くなる代々木公園。
今年のブラジルフェスティバルも変わらず熱かった!
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ドラムストラック体験記2010

2010-09-05 02:31:33 | アフリカ


ステージと客席が一体となってジャンベを叩きまくる
南アフリカからやってきたミュージカル・drumstruck。
昨年参加し、あまりのおもしろさにリピーターとなり
今年もやってきましたは天王洲アイルにある銀河劇場。

今回の席は前から2列目、キャストの汗が飛んできそうな
好位置で迫力ある太鼓とボーカルの妙をたっぷりと楽しんだ。

あらゆる太鼓を超絶技できかせ、人力のみでグイグイと
観客をひっぱってゆく手法は前回と変わらないが、今回は
お客さんへのアプローチが格段に上手くなったように思う。
前回はその場のノリでランダムに叩いた部分も多かったが
今日は細かいリズムどりまでキャストが全て指示をくれる。

その教え方がまたウマいのだ!

身ぶり手ぶりだけでどうしてここまで、と感心するほど
的確な指示で、迷うことなくジャンベに集中できる。

さらに今回は場面の切り替えが非常にスピーディーで、
観客が叩く場面とキャストが魅せる場面のバランスもいい。
足から震えがくるほどのタイトなグルーヴに全てを忘れ、
無心にリズムを追いかけ、手と足でリズムを踏みしめる。

ああ、タイコってなんてすばらしいんだろう!
そしてブラックミュージックのなんと奥深いことか。

着席でもストレスがたまらないのは、太鼓で発散できるから。
感動したらジャンベを叩き、演者へ惜しみないエールを送る。
その波動が伝わり、会場全体がものすごい熱気に包まれる。
この一体感と高揚感がドラムストラックの醍醐味だろう。

アッという間に時がすぎ、終盤は皆で立って踊りまくり。
感動的なスタンディングオベーションで舞台は幕を閉じた。
さらに進化したドラムストラックから次回も目が離せない!
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