音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

ナイル・ロジャース&シック@ブルーノート東京

2011-04-17 18:27:07 | ソウル・ファンク


シックを初めて観たのは2004年のジョイントライブ。
国際フォーラムの2階席から見たためステージが遠すぎて
ビートが重たく感じられ、実は今ひとつノリ切れなかった。

きっとハコが違えば印象もガラリと変わるのではと思い
今回こそはと楽しみにしていたナイル・ロジャーズだが、
ナイルの癌公表や日本の震災など予想外の事が続く。
しかしナイルはやってきた!日本で演奏するために。

超満員のブルーノートは並々ならぬ熱気に満ちている。
白い衣装のメンバーが登場し出だしの一発でやられた。
キラ星のごとく繰り出されるヒット曲のすばらしいこと!

力強いドラムとゴリゴリのファンキーベースの大男2名、
分厚いホーン2名とキーボードに加え、ナイルがギターで
メロディとリズムを創りだす。ときにミャオミャオと、
そしてチキチキと刻まれるギターのイイ音がよく響く。

カッチリとまとまったバンドサウンドは申し分なく、
レコードのクオリティに生音が加わりパワー100倍。
ホーンズもナイル達も演奏しながら左右に揺れたりと、
ビートにのって見せる動きもバッチリなので更に楽しい。

宝石箱をひっくり返したようにゴージャスなシックの世界。
「ダンス・ダンス・ダンス」のズンタタビートに陶然としつつ
いま自分がここにいられることの有難さに涙が出てきた。

ナイルを挟んで彩りを添える2名の女性ボーカルも最高で、
細かい振付けも含め完璧なステージングで魅せてくれる。
特にキンバリーさんの魂の叫びみたいな歌声は物凄く、
ソロで歌う「スキヤキ」がまるでゴスペルと化している。

シックの楽曲の良さをかみしめつつ踊っていたが、
途中でギアチェンジのタイミングがやってきた。
それは彼がプロデュースした80年代ヒットメドレー。

ダイアナ・ロスに始まりマドンナのライク・ア・バージン。
さらに自称デビッドボウイ(笑)の小山のようなドラマーが
妙に爽やかな声で「レッツ・ダンス」を歌いだしたではないか。

あまりの楽しさに頭のどこかがブチっと切れてハイ状態に突入、
会場を埋め尽すパーティーピープルと更に踊り狂った1時間半。
ミラーボールに照らされるナイルからは後光が差していた。

お疲れのところ笑みを絶やさず丁寧に客席と交流してくれた
ナイル・ロジャース&シックに心から感謝をささげます。
素晴らしいステージを本当に本当にありがとうございました!

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« The Clark Sisters - Livin' | トップ | ZAPP@ビルボードライブ東京... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しかったですね! (yuiyui)
2011-04-18 21:37:40
ほんとにナイルのライブサイコーでしたね!ダンスクラシックのヒット曲の数々、、私の青春でした~涙~

オーディエンスの皆さんの盛り上がりも凄かったですよね。
音楽の素晴らしさも勿論ですけど
ナイルのファンサービスの素晴らしさも、、人間的な魅力も
感じた夜でしたね!
返信する
偉大なるシック! (猫山)
2011-04-18 22:47:47
yuiyui様、こんばんは!こちらでは初めまして♪

いやもうスンバラシイ~ライブでしたね!イイ曲が多すぎて改めてナイルの偉大さを思い知りました。今までブルノに足を運ばなかった不明を恥じました。シックはダンクラの王者です

>オーディエンスの皆さんの盛り上がりも凄かったですよね。

熱狂的な盛り上がりにきっとナイルも喜んでくれたことでしょう。バンドもオーディエンスも最高でした!とても楽しかったです。

ナイルはサービス精神が旺盛すぎて、1stからこんなにトバしていたら疲れてしまうのでは?と心配になるほどでした。一人一人に丁寧に接してくれる姿に頭が下がります。素晴らしいお人柄を感じたライブでした。
返信する

コメントを投稿

ソウル・ファンク」カテゴリの最新記事