雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の才能なし俳句「夏の雨」

2017-07-26 | 日記
   ◇雷鳴に 園児の悲鳴 軒めざす◇

 とてもお利口さん達。「雷が鳴ったら、園舎に駆け込みなさい」と、先生から教わっているのだろう。それに引きかえ、「ピカピカ、ゴロゴロ」と雷が近付きつつあるのに、「まだ大丈夫」と思ってか、傘をさして自転車で走り抜ける青年。これを格好よく「度胸千両」と言うか、「アホ」と言うか、人様々だろうと思うが、雷に打たれた時は、反省すらできないのだよ。 
 
   ◇南京の蔓 のたうちまわる 猛暑かな◇ (季語重なり?)

 何も植えるものが無かったので、カボチャの花でも咲かせようと種を蒔いた。気が付かぬ間に蔓がご近所まで侵略して、叱られてしまった。「いい歳をして、つまらんことをするな」と口には出さねど心で思っていたであろうと僻む爺。
 「カボチャを植えましょう」と、遠き戦後の映画館で放映していたニュースの記憶がよみがえってきた。
 叱られながら「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」と、玉音放送の録音が脳裏で再生されていた。

   


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