Twinkle memory ＆Bright future～きらめく想い出・輝く未来～/中谷幸代
台風皆さん大丈夫でしたか？
先日の西日本豪雨、その前には大きな地震もあり、
不安で暑い中、避難されたり、復旧までの道のりも見込めず、
まだまだ辛い思いをされている方もたくさんいらっしゃると思います。
私も阪神淡路大震災の日（1月17日）は避難所の中は亡くなった方々で溢れていて、
生きている私たちは寒空の下、食べるものもなく、
壊れた家の破片を燃やしながら焚火で暖を取って寒空の下で過ごしました。
それから数日後、
近所のおじさんの靴を借りて
いっぱい歩いてやっと西宮から電車に乗って、避難するために大阪に着いた時、
何事もなかったように毛皮をきてハイヒールを履いた女性や
スノーボードを抱えて楽しそうに旅行に向かう人たちに
すごい目で見られた気がしたり、
私にはもう帰る場所も思い切り泣ける場所も
親友のようだった大好きなピアノももうないんだと
ほんの少しの視線でも多感な時期だったからか
いちいち胸に突き刺さり、
こちらの心の在り方のせいで勝手に屈辱的な想いを感じたりもしていました。
でも、その分、人の優しさに触れた時はすごくうれしかったし、
今でもその時のありがたさや感動を忘れることはありません。
時が経った今、人の心に寄り添い奏で、
少しでも音楽で癒しをお届けできたらと思っている私は
いろんな感情を経験したことは決して無駄ではなかったと思います。
経験したからこそできることがある、
今すべてを失ったと感じている方にはこんな言葉も届かないかもしれないけれど、
私は失ったからこそ、経験を語り、辛い思いを少しでも自分のことのように感じられたり、寄り添えたり、、
こんな想いを込めたつたないピアノでも聴いていただけたり、
それによって癒され生きる力をもらったとまで言っていただけて
本当にありがたく思っています。
私は他のピアニストさんとは違っていつも練習しているわけでもなく
（コンサートや伝えたいときに即興で想いを爆発させたいため、あえてそうしている部分もありますが年も取ってきたので今更ながら練習もせねばですが・・）、
その時に伝えたい想いを奏でさせていただいているだけですが、
コンサートにはいつもあたたかい皆さんが聴きに来てくださって
応援してくれて支えてくださって
10年以上もこの活動を続けてこれたのは
こんな私の音楽をを心で感じ、受け入れて支えて下さっている
皆さんのおかげで感謝の気持ちでいっぱいです。
でも、あの時の私はこんな日が来ることを想像もしていませんでした。
今日はコンサートで皆さんに生演奏と共にご覧いただいている動画を
特別に期間限定でご覧いただこうと思い、添付しました。
この曲（『Twinkle memory＆Bright future～きらめく想い出・輝く未来～』中谷幸代作曲）は阪神淡路大震災の復興の為に作り賞を頂いた曲です。
震災で破片になったピアノが当たり前のように私のそばにあった時、
中学校時代に日記のように即興で作っていた曲を基に
後に譲っていただいたピアノで作り直した曲です。
阪神淡路大震災は復興していく様子と、今の被災地との復興を重ね、
被災地の復興を願いながらご覧いただけたらと思います。
みなさんの復興を心から祈っています。
どうか、今必要とされている方の心に届きますように・・☆
中谷幸代
Sachiyo Nakatani
