今回のアフリカ旅程、横移動を繰り返すことになったが、やはりいろいろな壁が立ちはだかり、楽しませてもらった。スポーツじゃないが、「筋書きのないドラマ」、それが西アフリカの横移動だ笑（→「アフリカの航空事情（2）～横とびが大変」）。
振り返れば、まずはダカール→コトヌの移動。セネガル航空のアビジャン乗り継ぎ便を予定していたが早々とキャンセル。別便のエール・ブルキナは、治安上経由地として認められていないマリのバマコ経由のため、利用見合わせ。日程をやりくりしたが、非常に腐心した。
次にきのうの記事で書いたワガドゥグ→ニアメの移動、エール・ブルキナ便。空港にいってビックリ（正確にいえば、この程度のことではビックリしないが笑）、フライトは翌日に変更。やれやれ。翌日、搭乗になってみると、想定していた機体とは違う運用らしく、ンボテの搭乗券に書かれた10Gなる席は幻だった。はみ出ると面倒だと察して、とにかく別の席を確保。
（エール・ブルキナのDC87型機）
次にニアメ→アビジャンの移動。まず最初にトーゴのロメまで移動。AskyのKP027便。ニアメ→ロメ便、コトヌ廻り。前日にリコンファームをかけると、午後にももう一度リコンファームするように求められる。そして再度午後に連絡すると、定刻離陸時間の三時間半前にconvocation（招集）、空港にくるようにとの指示。オーバーブッキングか、急な機体の変更があったのか？本当に乗れるのか？かなり怪しい。
当日、ニアメ国際空港で手続きを終え、ロビーでまたされる。乗れるかどうか、いまだ怪しい。ターミナルの外をみると、ナイジェリア軍の輸送機。仏軍のデザートパターン迷彩の軍用ヘリが数機。そして赤十字国際委員会人道救援機。ここが対マリ軍事介入作戦、国連PKOの最前線となっていることが見て取れる。
しばらく待って搭乗開始。しかし、手荷物。地上で持ちこんでいい、と言われたものが、機側でどんどん刈り取られて行く。そして搭乗すると、自分の席、24Lには他人が。「ああそう、じゃ、ここにすわったら」と、あっさりしたムッシュ客室乗務員。機体運用が予定と違うのか？Askyは基本的にはBoing637を3機、ボンバルディアDash Q400しか持っていないはず。なんて思いながら、満席の搭乗便、席にあぶれるとゲームは負けだ。とにかく席を死守する。目の前で繰り広げられる席取りゲームはつづいた。
搭乗までの時間がナーバスだっただけに、おなかすいた。朝食は楽しみ。今日はツナのサンドイッチ。でも正直、喉に詰まるようなパン。きのうの記事で紹介したエール・ブルキナのクロワッサンの方が断然おいしかった！
（Asky航空、ニアメ→コトヌ間のごちそう）
そしてこの便の経由地、コトヌへ。つまりンボテは四日ぶりにふたたびコトヌに着陸したことになる。ほとんどの客はここでは降りずに、この便の終着地、トーゴのロメを目指す。またここで問題だ。「コトヌまでのお客はおりて下さ～い。」何度もcomptage（客を数えること）を繰り返す客室乗務員。どうやらここから乗ってくる客の数と差し引き勘定が合わないようだ。
そしてコトヌからの客が搭乗を始めるとまた席取りゲーム大会だ。「ここは俺の席だ。」「いや、俺も不本意ながらここに座ってるんだ」。最後まで席がないマダムが激しく自己主張。カタストロフ。しばらくたって気がつくと静かになっていたのだが、あのマダム、一体どうなったんだろう？ま、ロメとコトヌは陸路で3～4時間の距離だ。何とかなる。
そして離陸ほどなくKP027便はロメへ。キャプテンによる機内アナウンス。「ロメの上空では擾乱が発生しています。機体の揺れが予想されます。とにかくベストを尽くします。」（怖）
ロメに到着。ここでAsky便間の乗り継ぎ。これはまたかなりの障害走だった。まずニアメで飛行機に乗る前に刈り取られた機内持ち込み荷物をここで引き取らないと、ターンテーブルに行ってしまう。ところが、途中で載せた荷物とごっちゃになって、どこに行ったかわからない。地上係員は諦めて先に行けという。しかしここで諦めたら、私の荷物とは二度と巡り会わないかもしれない。「カバンを見つけるまで動かないぞ」、「いや、早くバスに乗ってターミナルへいけ」・・・と押し問答しているところで、出てきた、出てきた！マイ・カバンちゃん！ここで1面クリア。
次に目指すは同じAskyのKP010便、アビジャン行だ。
（つづく）
◆あわせて読む
・ザンネンな一日（1）～アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日（2）～アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日（3）～アフリカ・ポンコツ旅程記
・アフリカの航空事情（1）～横とびが大変
・アフリカの航空事情（2）～エールフランスとアフリカ
・旅行誌「Dodo」に「コンゴにまつわるエトセトラ」が掲載されました！
◆ンボテ★飯村出演情報
・JICAホームページ【ひと模様】ンボテ★アフリカ、トポ・ナ・コンゴ！
・Japan Times TICAD V Special
・ニコ生「藤岡みなみのI don't know Africa～発見アフリカ54の国～」（全編おまとめログ）
振り返れば、まずはダカール→コトヌの移動。セネガル航空のアビジャン乗り継ぎ便を予定していたが早々とキャンセル。別便のエール・ブルキナは、治安上経由地として認められていないマリのバマコ経由のため、利用見合わせ。日程をやりくりしたが、非常に腐心した。
次にきのうの記事で書いたワガドゥグ→ニアメの移動、エール・ブルキナ便。空港にいってビックリ（正確にいえば、この程度のことではビックリしないが笑）、フライトは翌日に変更。やれやれ。翌日、搭乗になってみると、想定していた機体とは違う運用らしく、ンボテの搭乗券に書かれた10Gなる席は幻だった。はみ出ると面倒だと察して、とにかく別の席を確保。
（エール・ブルキナのDC87型機）
次にニアメ→アビジャンの移動。まず最初にトーゴのロメまで移動。AskyのKP027便。ニアメ→ロメ便、コトヌ廻り。前日にリコンファームをかけると、午後にももう一度リコンファームするように求められる。そして再度午後に連絡すると、定刻離陸時間の三時間半前にconvocation（招集）、空港にくるようにとの指示。オーバーブッキングか、急な機体の変更があったのか？本当に乗れるのか？かなり怪しい。
当日、ニアメ国際空港で手続きを終え、ロビーでまたされる。乗れるかどうか、いまだ怪しい。ターミナルの外をみると、ナイジェリア軍の輸送機。仏軍のデザートパターン迷彩の軍用ヘリが数機。そして赤十字国際委員会人道救援機。ここが対マリ軍事介入作戦、国連PKOの最前線となっていることが見て取れる。
しばらく待って搭乗開始。しかし、手荷物。地上で持ちこんでいい、と言われたものが、機側でどんどん刈り取られて行く。そして搭乗すると、自分の席、24Lには他人が。「ああそう、じゃ、ここにすわったら」と、あっさりしたムッシュ客室乗務員。機体運用が予定と違うのか？Askyは基本的にはBoing637を3機、ボンバルディアDash Q400しか持っていないはず。なんて思いながら、満席の搭乗便、席にあぶれるとゲームは負けだ。とにかく席を死守する。目の前で繰り広げられる席取りゲームはつづいた。
搭乗までの時間がナーバスだっただけに、おなかすいた。朝食は楽しみ。今日はツナのサンドイッチ。でも正直、喉に詰まるようなパン。きのうの記事で紹介したエール・ブルキナのクロワッサンの方が断然おいしかった！
（Asky航空、ニアメ→コトヌ間のごちそう）
そしてこの便の経由地、コトヌへ。つまりンボテは四日ぶりにふたたびコトヌに着陸したことになる。ほとんどの客はここでは降りずに、この便の終着地、トーゴのロメを目指す。またここで問題だ。「コトヌまでのお客はおりて下さ～い。」何度もcomptage（客を数えること）を繰り返す客室乗務員。どうやらここから乗ってくる客の数と差し引き勘定が合わないようだ。
そしてコトヌからの客が搭乗を始めるとまた席取りゲーム大会だ。「ここは俺の席だ。」「いや、俺も不本意ながらここに座ってるんだ」。最後まで席がないマダムが激しく自己主張。カタストロフ。しばらくたって気がつくと静かになっていたのだが、あのマダム、一体どうなったんだろう？ま、ロメとコトヌは陸路で3～4時間の距離だ。何とかなる。
そして離陸ほどなくKP027便はロメへ。キャプテンによる機内アナウンス。「ロメの上空では擾乱が発生しています。機体の揺れが予想されます。とにかくベストを尽くします。」（怖）
ロメに到着。ここでAsky便間の乗り継ぎ。これはまたかなりの障害走だった。まずニアメで飛行機に乗る前に刈り取られた機内持ち込み荷物をここで引き取らないと、ターンテーブルに行ってしまう。ところが、途中で載せた荷物とごっちゃになって、どこに行ったかわからない。地上係員は諦めて先に行けという。しかしここで諦めたら、私の荷物とは二度と巡り会わないかもしれない。「カバンを見つけるまで動かないぞ」、「いや、早くバスに乗ってターミナルへいけ」・・・と押し問答しているところで、出てきた、出てきた！マイ・カバンちゃん！ここで1面クリア。
次に目指すは同じAskyのKP010便、アビジャン行だ。
（つづく）
◆あわせて読む
・ザンネンな一日（1）～アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日（2）～アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日（3）～アフリカ・ポンコツ旅程記
・アフリカの航空事情（1）～横とびが大変
・アフリカの航空事情（2）～エールフランスとアフリカ
・旅行誌「Dodo」に「コンゴにまつわるエトセトラ」が掲載されました！
◆ンボテ★飯村出演情報
・JICAホームページ【ひと模様】ンボテ★アフリカ、トポ・ナ・コンゴ！
・Japan Times TICAD V Special
・ニコ生「藤岡みなみのI don't know Africa～発見アフリカ54の国～」（全編おまとめログ）
先日は、お世話になりました。ンボテさんに会えたこと、話を聞いてもらえたこと、経済のことを教えてもらえたこと！今でも心に残っています。
セネガル・ベナン・ニアメ・アビジャンの任務お疲れ様でした。ブログが更新されるたびに、ンボテさんが精力的にアフリカを横断していることが垣間見れて嬉しい気持ちになります！
知らないことばかりで、勉強がてら読んでいたンボテさんのブログも、ここにきて大爆笑！
ニアメ→コトヌー間のごちそう、席取り合戦後のおばさんの行方、擾乱にベストを尽くしてくれるパイロット等々・・・
ンボテさんの出張は、素敵な（？）出会いとハプニングの連続ですね！
そしてパリでも癒される間もなくお忙しい日々だと思われます。日本までの旅路、お気をつけて～(^_^)/