西アフリカポンコツ出張旅程機、横移動もいよいよ大詰め(前回のあらすじはこちら)。
(Asky、ボンバルディアDash Q400型機)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/3d/e77334a5dae7060d79f56090ac48bc0b.jpg)
ニアメからコトヌを経由してやっと到着したトーゴのロメ。機内持ち込み荷物も強引に奪取し、一つトラブルを抜け、次に目指すは同じAskyのKP010便、アビジャン行だ。ニアメで乗る時に、荷物はアビジャンスルー(ロメでは引き出す時間がない)、でも搭乗券はロメまでと変則。一人しかいないトランジットカウンターは長蛇の列。まずはここで押し合い、へし合いながら何とか券をいただく。
そして次はセキュリティチェック。ちょうどこの時間、アビジャン便と同時に、ラゴス→ニアメ便、アクラ→モンロビア→フリータウン便、リーブルビル→キンシャサ便が集中。ターミナルは混雑の絶頂に加え、コンゴ人、ナイジェリア人、ガボン人、コートジボワール人と自己主張し放題のオールスターキャストが勢揃い。カタストロフの四重奏。ギュウギュウのターミナルでは大割り込み大会。
そこにアナウンスが鳴り響く。「アクラ便は急いでください!」「ラゴス便は搭乗の最終案内です。」「キンシャサ便は搭乗をまもなく締め切ります。」つまりここにいるすべての客に急げと言っているのだ。その度に、自分は呼ばれた、いや自分こそ急いでいると、割り込みが割り込みを呼び、あちらこちらで言い合いが起きている。「こっちも急いでるんだよ!」「私はもう30分も待ってるのよ!」「オレはコンゴ人だ、強いんだぞ!」笑
セキュリティを通り抜けると最後の関門、搭乗口。狭いスペースに五つの搭乗口があり、そこからバスで搭乗に向かうのだが、この待合室、案内画面も看板もない。客は荷物を持ちながら右往左往する。「アビジャン行は?」「Porte 5だ」、Porte 5にいくと「こっちじゃない、あっちだ」。そこへアナウンス「Tout dernier appelle pour les passageres a destination d'Abijan...(アビジャン行きのお客様は搭乗の最終案内、、、)」
何も表示がないので、心もとない地上係員の誘導で何とかそれらしいバスに乗り込む。これ本当にアビジャン便なのだろうか?・・あたりを見回して安心した。この顔、この表情。白人の混ざり方といい、完璧なコートジボワールの空気。間違いなくアビジャン行だ。
ロメ→アビジャンは約一時間強。機内食も出る。きょうはミートボールカレーだ。
(見た目より味はアウェー笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/9e/1a9681a02fb7f81f58621eb83a092eb9.jpg)
ここから先は、何とかトラブルフリーでアビジャンに到着した。
ここ数回続けてお届けしてきた移動記。これが以前、こちらの記事で持ち上げた「信頼の翼」、エール・ブルキナと、Askyついて、実乗レポだ。信頼ぶりがお解りいただけただろうか笑?しかし飛んで、移動できただけよい。その記事にちらっと登場した某Sエアラインはとびもしなかった笑。
ンボテはその昔、●●●●スタン、と名のつく、中央アジアの旧ソ連圏の国を広く担当していたことがあり、当時、悪名名高きモスクワのシェレメチェボ空港をよく通過した。人が「モノ」として扱われる、とよくいわれたが、そのひどい待遇を何度と味わった。それと比べると、アフリカの空港ではモノとして扱われていただけでは目的地にはつけない。旅人の本能でリスクと障害を察知して、オーバーブッキングもロストバゲージもない完璧な旅行をしなければならない。これがアフリカ移動の醍醐味だ。
かくして、西アフリカ横移動、「筋書きのないドラマ」はきょうもこの地で続いている。
(今回の移動記はとりあえずこれにて、完。)
◆あわせて読む
・ザンネンな一日(1)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日(2)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日(3)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・アフリカの航空事情(7)~筋書きのないドラマ(前編)
・アフリカの航空事情(1)~横とびが大変
・アフリカの航空事情(2)~エールフランスとアフリカ
・旅行誌「Dodo」に「コンゴにまつわるエトセトラ」が掲載されました!
◆ンボテ★飯村出演情報
・JICAホームページ【ひと模様】ンボテ★アフリカ、トポ・ナ・コンゴ!
・Japan Times TICAD V Special
・ニコ生「藤岡みなみのI don't know Africa~発見アフリカ54の国~」(全編おまとめログ)
(Asky、ボンバルディアDash Q400型機)
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ニアメからコトヌを経由してやっと到着したトーゴのロメ。機内持ち込み荷物も強引に奪取し、一つトラブルを抜け、次に目指すは同じAskyのKP010便、アビジャン行だ。ニアメで乗る時に、荷物はアビジャンスルー(ロメでは引き出す時間がない)、でも搭乗券はロメまでと変則。一人しかいないトランジットカウンターは長蛇の列。まずはここで押し合い、へし合いながら何とか券をいただく。
そして次はセキュリティチェック。ちょうどこの時間、アビジャン便と同時に、ラゴス→ニアメ便、アクラ→モンロビア→フリータウン便、リーブルビル→キンシャサ便が集中。ターミナルは混雑の絶頂に加え、コンゴ人、ナイジェリア人、ガボン人、コートジボワール人と自己主張し放題のオールスターキャストが勢揃い。カタストロフの四重奏。ギュウギュウのターミナルでは大割り込み大会。
そこにアナウンスが鳴り響く。「アクラ便は急いでください!」「ラゴス便は搭乗の最終案内です。」「キンシャサ便は搭乗をまもなく締め切ります。」つまりここにいるすべての客に急げと言っているのだ。その度に、自分は呼ばれた、いや自分こそ急いでいると、割り込みが割り込みを呼び、あちらこちらで言い合いが起きている。「こっちも急いでるんだよ!」「私はもう30分も待ってるのよ!」「オレはコンゴ人だ、強いんだぞ!」笑
セキュリティを通り抜けると最後の関門、搭乗口。狭いスペースに五つの搭乗口があり、そこからバスで搭乗に向かうのだが、この待合室、案内画面も看板もない。客は荷物を持ちながら右往左往する。「アビジャン行は?」「Porte 5だ」、Porte 5にいくと「こっちじゃない、あっちだ」。そこへアナウンス「Tout dernier appelle pour les passageres a destination d'Abijan...(アビジャン行きのお客様は搭乗の最終案内、、、)」
何も表示がないので、心もとない地上係員の誘導で何とかそれらしいバスに乗り込む。これ本当にアビジャン便なのだろうか?・・あたりを見回して安心した。この顔、この表情。白人の混ざり方といい、完璧なコートジボワールの空気。間違いなくアビジャン行だ。
ロメ→アビジャンは約一時間強。機内食も出る。きょうはミートボールカレーだ。
(見た目より味はアウェー笑)
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ここから先は、何とかトラブルフリーでアビジャンに到着した。
ここ数回続けてお届けしてきた移動記。これが以前、こちらの記事で持ち上げた「信頼の翼」、エール・ブルキナと、Askyついて、実乗レポだ。信頼ぶりがお解りいただけただろうか笑?しかし飛んで、移動できただけよい。その記事にちらっと登場した某Sエアラインはとびもしなかった笑。
ンボテはその昔、●●●●スタン、と名のつく、中央アジアの旧ソ連圏の国を広く担当していたことがあり、当時、悪名名高きモスクワのシェレメチェボ空港をよく通過した。人が「モノ」として扱われる、とよくいわれたが、そのひどい待遇を何度と味わった。それと比べると、アフリカの空港ではモノとして扱われていただけでは目的地にはつけない。旅人の本能でリスクと障害を察知して、オーバーブッキングもロストバゲージもない完璧な旅行をしなければならない。これがアフリカ移動の醍醐味だ。
かくして、西アフリカ横移動、「筋書きのないドラマ」はきょうもこの地で続いている。
(今回の移動記はとりあえずこれにて、完。)
◆あわせて読む
・ザンネンな一日(1)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日(2)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日(3)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・アフリカの航空事情(7)~筋書きのないドラマ(前編)
・アフリカの航空事情(1)~横とびが大変
・アフリカの航空事情(2)~エールフランスとアフリカ
・旅行誌「Dodo」に「コンゴにまつわるエトセトラ」が掲載されました!
◆ンボテ★飯村出演情報
・JICAホームページ【ひと模様】ンボテ★アフリカ、トポ・ナ・コンゴ!
・Japan Times TICAD V Special
・ニコ生「藤岡みなみのI don't know Africa~発見アフリカ54の国~」(全編おまとめログ)