アフリカ・ポンコツ旅程記、第三話(前回までのリンクはこちら→第一話、第二話)。
コトヌ国際空港での「ふれあいの旅」を終えたンボテはブルキナファソ・ワガドゥグへ。ここでは10時間の乗り継ぎでニアメに向かう・・・はずだった。
ブルキナファソへの入国を終え、ワガドゥグ市内のホテルでメールを拾う。そして午後のお仕事日程。夜になり、空港に戻る。ワガドゥグの街はコンパクトで、空港までは街の中心部から10分とかからない。非常に便利だ。
そして空港にいくと様子がおかしい。「信頼の翼」エール・ブルキナ、21:55発ニアメ行きはキャンセル。翌朝7:30発へ振り替えとなったらしい。なんせ少ない機体で精一杯地域を結んでいる。無理をして落ちたり、いつ飛ぶかわからない状態で一晩待たされるよりはいい。
せめてもコトヌでチェックインするとき、荷物をニアメまでのスルーにしなくてよかった。その夜不便なだけでなく、一晩のうちに空港で荷物がどこへ行ってしまったかわからなくなってしまうリスク大だった。
わたしはどこを経由するにも、荷物は可能な限りスルーにせず一度ピックアップする。たとえばケニア・ナイロビ空港ではピックアップにすると入国に査証代25ドルかかるが、それでもピックアップする。ケニア航空・キンシャサ便からの乗り継ぎは、ナイロビが鬼門。ロストバゲージの王様便だったからだ。
それから、リコンファームについて。むかしは国際線に乗るのに、リコンファームは必須だったが、いつしか過去のモノとなった。しかしアフリカ便ではいまでも必須である。まずもってちゃんと予約が入っているのか怪しい。航空会社側がオーバーブッキング含みで動く前提上、自分の席はしつこく確認しておきたい。
さらに。いくらシステムで予約できても、本当にその便が飛ぶかは別の問題だ。上記の通り、アフリカのエアラインは少ない機体で何とかやりくりしている。機体トラブルはダイヤを直撃する。また、大統領、高官が突然、丸々機体と乗務員ごと借り上げ、大大的にキャンセル大会となった場面にも過去直面した。
そうでなくとも、乗り物の運航に対する基本的な考え方の違いがある。たとえばアフリカの主要交通手段、ポンコツ長距離バス。普通、決まったダイヤはない。満員になったら発車する。それまではいつまでも待ち続ける。飛行機の運航にも、同じシステムが一部生きているように見える。客が足りなければ、いっぱいになるまでキャンセル。影響を受ける便もキャンセル。
リコンファームは、予約の確認をするのみならず、本当にその便が飛ぶのか、飛ばないとなったらどこに連絡するのかを確認するプロトコールとしても、未だ機能している。
話はそれた。エール・ブルキナ便のキャンセルのあと、その日はホテルをなんとか見つけ、一泊。翌朝、7月1日。5:30に空港へ。ここでのチェックイン、出国は極めてスムーズ。「トランジット」のひとことで、手続きは次から次へ即パス。いやー、快適、拍子抜け。運が良かったこともあるが、私にはブルキナにはこの辺のストレスが少ない印象がある。
狭い待合室でやることなくすぎていく時間。チュニス・エール、ロワイヤル・エール・マロク(モロッコ航空)が出入り。走り出して写真を取りたくなるが、ここは要注意。アフリカの空港の多くでは写真撮影は禁止されている。もしくは禁止されていなくても、それを理由に官憲の言いがかりが始まる可能性がある。ケースバイケースでうまく対応しないといけない。
そしてやっと搭乗したエール・ブルキナ、ニアメ行き。ドアが閉まる。客室乗務員への業務連絡。
PNC au porte,
Armement des toboggans,
Verification de la porte pose, merci.
(乗務員ドア位置に、救命ボートを機能モードへ、ドアレバーを確認。)
あ、これ100パーセント、一字一句エールフランスのコピーである。機内安全設備の説明もかなりエールフランスをモデルにしている。
飛行時間はわずか35分、離陸して程なく着陸だ。それでも一応機内食が出る。仏語圏お決まりのクロワッサンとカフェである。もりもり、うまい。
そして二年ぶりのニアメに到着。雄大なニジェール川がお出迎え。ポンコツ移動、最後はトラブルフリーの移動となった月曜の朝。またタフで熱い一週間が始まる。
(おわり、にしたかったが、アウェー待遇はまだまだ続くのであった。)
◆あわせて読む
・ザンネンな一日(1)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日(2)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・アフリカの航空事情(1)~横とびが大変
・アフリカの航空事情(2)~エールフランスとアフリカ
・旅行誌「Dodo」に「コンゴにまつわるエトセトラ」が掲載されました!
◆ンボテ★飯村出演情報
・JICAホームページ【ひと模様】ンボテ★アフリカ、トポ・ナ・コンゴ!
・Japan Times TICAD V Special
・ニコ生「藤岡みなみのI don't know Africa~発見アフリカ54の国~」(全編おまとめログ)
コトヌ国際空港での「ふれあいの旅」を終えたンボテはブルキナファソ・ワガドゥグへ。ここでは10時間の乗り継ぎでニアメに向かう・・・はずだった。
ブルキナファソへの入国を終え、ワガドゥグ市内のホテルでメールを拾う。そして午後のお仕事日程。夜になり、空港に戻る。ワガドゥグの街はコンパクトで、空港までは街の中心部から10分とかからない。非常に便利だ。
そして空港にいくと様子がおかしい。「信頼の翼」エール・ブルキナ、21:55発ニアメ行きはキャンセル。翌朝7:30発へ振り替えとなったらしい。なんせ少ない機体で精一杯地域を結んでいる。無理をして落ちたり、いつ飛ぶかわからない状態で一晩待たされるよりはいい。
せめてもコトヌでチェックインするとき、荷物をニアメまでのスルーにしなくてよかった。その夜不便なだけでなく、一晩のうちに空港で荷物がどこへ行ってしまったかわからなくなってしまうリスク大だった。
わたしはどこを経由するにも、荷物は可能な限りスルーにせず一度ピックアップする。たとえばケニア・ナイロビ空港ではピックアップにすると入国に査証代25ドルかかるが、それでもピックアップする。ケニア航空・キンシャサ便からの乗り継ぎは、ナイロビが鬼門。ロストバゲージの王様便だったからだ。
それから、リコンファームについて。むかしは国際線に乗るのに、リコンファームは必須だったが、いつしか過去のモノとなった。しかしアフリカ便ではいまでも必須である。まずもってちゃんと予約が入っているのか怪しい。航空会社側がオーバーブッキング含みで動く前提上、自分の席はしつこく確認しておきたい。
さらに。いくらシステムで予約できても、本当にその便が飛ぶかは別の問題だ。上記の通り、アフリカのエアラインは少ない機体で何とかやりくりしている。機体トラブルはダイヤを直撃する。また、大統領、高官が突然、丸々機体と乗務員ごと借り上げ、大大的にキャンセル大会となった場面にも過去直面した。
そうでなくとも、乗り物の運航に対する基本的な考え方の違いがある。たとえばアフリカの主要交通手段、ポンコツ長距離バス。普通、決まったダイヤはない。満員になったら発車する。それまではいつまでも待ち続ける。飛行機の運航にも、同じシステムが一部生きているように見える。客が足りなければ、いっぱいになるまでキャンセル。影響を受ける便もキャンセル。
リコンファームは、予約の確認をするのみならず、本当にその便が飛ぶのか、飛ばないとなったらどこに連絡するのかを確認するプロトコールとしても、未だ機能している。
話はそれた。エール・ブルキナ便のキャンセルのあと、その日はホテルをなんとか見つけ、一泊。翌朝、7月1日。5:30に空港へ。ここでのチェックイン、出国は極めてスムーズ。「トランジット」のひとことで、手続きは次から次へ即パス。いやー、快適、拍子抜け。運が良かったこともあるが、私にはブルキナにはこの辺のストレスが少ない印象がある。
狭い待合室でやることなくすぎていく時間。チュニス・エール、ロワイヤル・エール・マロク(モロッコ航空)が出入り。走り出して写真を取りたくなるが、ここは要注意。アフリカの空港の多くでは写真撮影は禁止されている。もしくは禁止されていなくても、それを理由に官憲の言いがかりが始まる可能性がある。ケースバイケースでうまく対応しないといけない。
そしてやっと搭乗したエール・ブルキナ、ニアメ行き。ドアが閉まる。客室乗務員への業務連絡。
PNC au porte,
Armement des toboggans,
Verification de la porte pose, merci.
(乗務員ドア位置に、救命ボートを機能モードへ、ドアレバーを確認。)
あ、これ100パーセント、一字一句エールフランスのコピーである。機内安全設備の説明もかなりエールフランスをモデルにしている。
飛行時間はわずか35分、離陸して程なく着陸だ。それでも一応機内食が出る。仏語圏お決まりのクロワッサンとカフェである。もりもり、うまい。
そして二年ぶりのニアメに到着。雄大なニジェール川がお出迎え。ポンコツ移動、最後はトラブルフリーの移動となった月曜の朝。またタフで熱い一週間が始まる。
(おわり、にしたかったが、アウェー待遇はまだまだ続くのであった。)
◆あわせて読む
・ザンネンな一日(1)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・ザンネンな一日(2)~アフリカ・ポンコツ旅程記
・アフリカの航空事情(1)~横とびが大変
・アフリカの航空事情(2)~エールフランスとアフリカ
・旅行誌「Dodo」に「コンゴにまつわるエトセトラ」が掲載されました!
◆ンボテ★飯村出演情報
・JICAホームページ【ひと模様】ンボテ★アフリカ、トポ・ナ・コンゴ!
・Japan Times TICAD V Special
・ニコ生「藤岡みなみのI don't know Africa~発見アフリカ54の国~」(全編おまとめログ)
旅程ですが、アフリカは本当に横とびが大変なのです。立ち寄る予定がなくても留め置かれたり、逆にもっと時間が必要でも航空便の制約で長居できなかったりと、なかなか理想通りには進めることができません。
機内食のクロワッサン、おいしかったですよー!だいたいフランス語圏のアフリカの国は、大抵どこへ行っても美味しいパンにありつけます。