ぶらぶら★アフリック

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コンゴのビール事情(1)~ビール界のボルドー

2013-06-08 07:30:00 | アフリカごはんとビール
これまで反響の大きかったアフリカビール事情シリーズ。いよいよコンゴビールの世界へ。

コンゴビールは、アフリカビールの世界でもちょっと別格、としておきたい。旧宗主国、ベルギーの血筋を引き、実にたくさんの銘柄が特別なビール文化を育んでいる。

フランスでは、ワイン年鑑などで「フランスワイン」から「ボルドーワイン」を切り分けて特別に評価している。コンゴビールはその扱いを受けるに見合う、さながらアフリカビール界のボルドー?!だ。

それは他のアフリカの国の追随を許さない。私の知る限りでも、キンシャサには10銘柄のビールがある。

コンゴには、Bralima, Bracongo, Brasserie Simba(通称'Brasimba')の三つの醸造会社があり、しのぎを削っている。前者の二つは首都キンシャサに居を構えており、まさに「キリン」と「アサヒ」といった感じで、双方がエース級の銘柄をそれぞれ世に送り出す。一方、Brasimbaはコッパーベルト、コンゴではあまりに独自の歴史を歩んできたカタンガ州はルブンバシが本拠だ。

その「エース級」のビール、その飲み口や存在感から、「プリムス」がラガー、「スコール」がスーパードライ、そしてBrasimbaはサッポロといったところだろうか(サントリーさん、出番なくごめんなさい)。

(藤岡みなみちゃんとのニコ生放送でで私が着ていたのは非売品!プリムスの販促員用Tシャツ・帽子!)


コンゴビールの特徴は、他のアフリカビールとも共通するが、蒸し暑く、湿気の高い気候によく合う清涼感のある、スカッとした飲み口だ。

それに加えて、他のアフリカの国と大きく異なる特徴は、多数の黒ビールの存在。私の知る10種のビールのうち、実に半分は黒ビールだ。この辺の嗜好に、旧宗主国のベルギーの強い影響を感じる。

次回は、その歴史と系譜を辿ってみたい。


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「アフリカのビール事情」
第一話~定番ビール
第二話~キリンビール
第三話~安易で深い命名?
第四話~がんばれ国産!


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