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【悲報】250フラン硬貨は通じません(前編)〜集中講義「フランCFAのお話」番外編

2016-09-29 07:30:47 | ぶらぶらアフリカ論
わが西アフリカ仏族にとって、切っても切れない関係となるのが、共通通貨FCFA(フランセーファー)。ンボテブログでも再三にわたり特集してきた。

過去ログ「集中講義FCFAのお話」
第一話 14カ国の共通通貨
第二話 固定レートはネオ植民地主義?!
第三話 紛糾の財相サミット
第四話 新しい通貨は成立するか?
第五話 番外編 あなたの国のセーファー記号は?!
第六話 さらに番外編・中部CEMACセーファーのお国柄


さてこのFCFA通貨、上記第一話で述べた紙幣のほか、硬貨が流通している。セーファーは中部、西部で分かれているが、西部フランで言えば、500フラン、250フラン、100フラン、50フラン、25フラン、10フラン、5フラン、1フランとある。ちなみにフラン額面の価値は、5か6で割れば日本円になる。500フランなら約100円。でも現地の人にはちょうど額面どおり、500円くらいの価値と言えようか。

そんな中、明らかに異質の貨幣がある。そう、250フラン硬貨だ。500フランの半分、200もあって、50もある。なのになぜにハンパな250フラン?!


ところが巷の噂で気になる噂を耳にした。

「250フラン通貨はなかなか受け取ってもらえない。」
「250フラン通貨はもう流通していない。」
「250フランはもうその価値がないから使えない。」

本当だろうか。

身の回りのイボワリアンに聞いてみた。
「そのとおりだ。市場、タクシー、バカ、ウォロウォロ、250フランを出しても受け取ってくれない。」
「通じないってことはないけど、とても嫌がられる。」
「ええ?!普通に使ってるけど。」
「いや、もうなかなか受け取ってもらえないよ。」

少なくともアビジャンではこの話はそれなりのリアリティにあるようだ。みんなが嫌がる250フラン硬貨。わが国で言えば2000円札のうなものか?


ある時、ふとWikipediaを眺めていたら、フランCFA硬貨の写真が掲載されていた。その写真をみると、、、



なんと。この話を知ってか知らぬか、250フラン硬貨は載っていないではないか!さらに疑惑は深まる。

そんな思索にふけっていると、アフリカメディアにある記事が乗っているのが目に止まった。

(つづく)

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