ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

ンボテ的『アフリカ10大ニュース』

2013-12-27 07:30:05 | アフリカ情勢
いよいよ2013年も大詰め。世の中では今日仕事納めとなる会社も多いのだろうか?町の空気も年の瀬を感じさせる。そしてテレビでは、今年の重大ニュース、世相を表す漢字などといった特集がお決まりだ。

ちなみに12月22日付の読売新聞に、「読者が選んだ海外10大ニュース」が掲載されていた。残念ながらアフリカニュースのエントリーはなし。番外としてマンデラ氏逝去がコラムとして取り上げられた。

この前日、12月21日には「読者が選んだ国内10大ニュース」の掲載。11位に「アルジェリア人質事件、日本人10人死亡」が取り上げられた。10大ニュースじゃねえのか、というツッコミはさておき、やはりアフリカではこの手のニュースに注目が集まるのかと再認識した。


ここで、仏語圏アフリカ絶対中心主義、ンボテ的「アフリカ十大ニュース」をまとめてみた。


◆1位 マリ: 仏軍介入と和平への足取り
~1月の仏軍介入、北部奪還。その後の民主化プロセスとIBK。今年、間違いなく仏語圏では最も大きなマグニチュードをもったトピックであった。絶対的貧困とテロ拡大の複合災害、国際社会の支援。アフリカの自律的解決への期待と現実。様々な課題も浮き彫りとなった。


◆2位 中央アフリカ: 「闇の奥」で進む危機
~マリから遅れることほぼ一年、火を吹いた中央アフリカ。闇に包まれた崩壊国家に明日はあるのか?いや、明日は作るもの。作らねばならない。

◆3位 コンゴ民主共和国: 東部情勢急展開
~白日のもとで進んだ対M23国連強制作戦。カンパラ、ナイロビ宣言。包括的和平、FDLR掃討。これで終わるコンゴ東部ではないだろう。繰り返すがこの問題、コンゴだけの問題ではない、むしろルワンダをどうするかという話だ。ハッピーエンドとは読み切れない。

そして成人病的に発作が現れるイトゥリ。こちらの併発が大きな不安要素として戻ってきてしまった。

◆4位 南アフリカ: ネルソン・マンデラ氏逝去
~アフリカの大きな精神的支柱、バオバブの木は倒れ、、、。

◆5位 スポーツ: ワールドカップ・アフリカ地区予選終了
~アフリカの明るい話題、ウレシい西高東低!がんばった仏族!そして日本代表、初戦はコートジボワール戦!

◆6位 アフリカ連合50周年
~前身アフリカ統一機構(OAU)から50年。アフリカ合衆国は実現するのか?ソマリア、南スーダン、中央アフリカ、地域統合とアフリカ主導。D.ズマ体制3年目に入る今年、手腕が問われる。
(AU50周年を論じるJeune Afriqueとトウショウメン


◆7位 アフリカ外交花盛り
~日本がリードするTICADフランス・アフリカサミットオバマ訪問習近平訪問。アフリカの戦略的価値もますます増している。
(TICAD V分科会「平和の定着支援」)


◆8位 アフリカ経済: 高成長と南ア不況
~アフリカは平均年率5パーセント台の高成長を達成。もっとも今成長し、「伸びしろ」のある市場。国際市場ではすでに「アフリカ買い」は一巡。いまどきアフリカ市場に関心を払わない企業は、すでに周回遅れ、というのがアフリカ大陸から見たマーケット感覚といえよう。

他方、新興国の景気減速の中、南アも成長鈍化。今のところ、各種経済見通しにアフリカ全体への大きな影響は現れていないようだ。しかしアフリカ経済の3割近くを占める南ア、風邪が長引くと、さてどうなるか?

◆9位 コートジボワール復興
~ワタラ大統領、ダンカン首相以下、実務肌のトップ主導で10パーセント台のV字回復、投資家が戻り活況を呈する経済。競争力確保にはビジネス環境の整備、脱権威主義、ガバナンス改善が必須。そして国民和解はアキレス腱。次回、2015年の大統領選挙までにどこまで迫れるか?
(コートジボワール大統領府)


◆10位 セネガル: 内閣再編、女性首相就任!
~2012年の平和理に行われた政権交代後2年が経とうとしている今、国民から具体的成果を問われるサル政権。地方選挙を前に、アミナタ・トゥーレ首相の起用は切り札となるか?実力に定評のある彼女の手腕に大きな注目が集まる。また女性首相の就任という意味でも話題を集めた。このンボテブログの「いいね!」獲得、今年一番のトピックでもあった。


この他にもたくさんニュースがあって大いに悩んだ10大ニュース。兎にも角にも、アフリカは今年も激しく動いた。

アフリカフリークの皆様はどんな十大ニュースをご選択?

(おわり)

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