8月27日に投票が行われた大統領選挙、二人の候補が選挙結果を巡り対峙。首都リーブルビルをはじめ、騒乱と混乱がしばし継続し、9月10日、係争は憲法裁判所に持ち込まれた。そしてその期限となる23日、裁定が待たれていた。
そしてその結果が24日未明、憲法裁判所から発表された。長い口上のあと、マリ・マドレーヌ・ムボランツォ裁判長は結果を口にした。
「アリ・ボンゴ候補50,66%、ジャン・ピン候補、47,24%。憲法裁判所は、アリ・ボンゴ候補の当選をここに確認する。野党ジャン・ピン候補の異議申し立てはこれを棄却する。」
投票結果は随所で見直されたとされている。その結果、暫定結果発表では6,000票ほどの僅差だったものが、「確定結果」では11,700票に広がった。しかしここまで、野党側が特に求めてきたオートグエ州の再集計結果、投票所ごとの投票結果の詳細などは、いまだ出されていない。
この結果発表に対し、アリ・ボンゴ候補はテレビを通じ、直ちにコメントを発表した。「今回敗戦となった野党候補を含め、すべての当事者に、政治対話を呼びかける。」
この夜、首都リーブルビルは平穏のまま朝を迎えた。車やタクシーの通りもほとんどない中、警官と憲兵隊のもみ合いが見られたとも報じられている。
問題は今後の展開である。ここまで、野党側の反応は見られない。国際社会もまだコメントを発表していない。
ンボテのこれまでの記事で見通してきたシナリオ・オプションで言えば、法の番人による謀反は起きなかった。他方、現職候補は「政治対話」を呼びかけ、懐柔策を組み合わせてきた。野党と国際社会の反応で、一気に沸点に至る可能性もある。
リーブルビルは嵐の前の静けさに包まれている。
(つづく)
【ガボン大統領選挙】ここまでのアップ記事↓
第一報 選挙後危機の始まりか?
第二報 現職アリ・ボンゴ当選、のち荒れ模様
第三報 続報・リーブルビルで騒乱が進行中
第四報 緊迫する戦線に異常あり!続く騒乱
第五報 正常化への道のりか。。。
第六報 二人の大統領?ジャン・ピンの誤算
第七報 小康状態
第八報 アリ・ボンゴ語る!
第九報 疑惑の憲法裁判所へ
第十報 法の番人による謀反は起きるか
そしてその結果が24日未明、憲法裁判所から発表された。長い口上のあと、マリ・マドレーヌ・ムボランツォ裁判長は結果を口にした。
「アリ・ボンゴ候補50,66%、ジャン・ピン候補、47,24%。憲法裁判所は、アリ・ボンゴ候補の当選をここに確認する。野党ジャン・ピン候補の異議申し立てはこれを棄却する。」
投票結果は随所で見直されたとされている。その結果、暫定結果発表では6,000票ほどの僅差だったものが、「確定結果」では11,700票に広がった。しかしここまで、野党側が特に求めてきたオートグエ州の再集計結果、投票所ごとの投票結果の詳細などは、いまだ出されていない。
この結果発表に対し、アリ・ボンゴ候補はテレビを通じ、直ちにコメントを発表した。「今回敗戦となった野党候補を含め、すべての当事者に、政治対話を呼びかける。」
この夜、首都リーブルビルは平穏のまま朝を迎えた。車やタクシーの通りもほとんどない中、警官と憲兵隊のもみ合いが見られたとも報じられている。
問題は今後の展開である。ここまで、野党側の反応は見られない。国際社会もまだコメントを発表していない。
ンボテのこれまでの記事で見通してきたシナリオ・オプションで言えば、法の番人による謀反は起きなかった。他方、現職候補は「政治対話」を呼びかけ、懐柔策を組み合わせてきた。野党と国際社会の反応で、一気に沸点に至る可能性もある。
リーブルビルは嵐の前の静けさに包まれている。
(つづく)
【ガボン大統領選挙】ここまでのアップ記事↓
第一報 選挙後危機の始まりか?
第二報 現職アリ・ボンゴ当選、のち荒れ模様
第三報 続報・リーブルビルで騒乱が進行中
第四報 緊迫する戦線に異常あり!続く騒乱
第五報 正常化への道のりか。。。
第六報 二人の大統領?ジャン・ピンの誤算
第七報 小康状態
第八報 アリ・ボンゴ語る!
第九報 疑惑の憲法裁判所へ
第十報 法の番人による謀反は起きるか