移ろいゆく日々

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気にとめたことを忘れぬうちに

東日本大震災 謹んでお見舞い申し上げます

2011-04-02 10:13:34 | Weblog
 東日本大震災でなくなられた方々に哀悼の意を表します。被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。また救助、被災者支援、復旧作業、復興計画に当たられている全ての方々に感謝致します。直接は何もできませんが、被災されている方々を思いながら、今自分の出来ることをやろうと思います。
 私自身はちょうど被災地の中心都市に出張しており、この地震に遭遇いたしました。15年前にやはり遭遇した阪神大震災と比べても、格段に長く大きな揺れであったこと、居合わせた建物がもし倒壊すれば生命も脅かされたであろうこともお伝えします。交通機関が失われた被災地に数日間過ごした後、日本海側に抜けるルートで2日がかりでその被災地をあとにしました。避難所では、帰宅困難者として被災地の方にお世話いただくことになり、本当に恐縮でした。電気や毛布もなく寝ることも叶わない状況の辛さを味わいました。しかし、今も大きく違わない状態に置かれている被災者の方々、家族や家財、生活の糧を失った不安・ダメージを受けた被災者の方々の心情は察すべくもありません。
 地震引き続いた津波は、余りにも広域に渡って甚大な被害をもたらしました。既に3週間を経過していますが、被災者支援と復旧作業は大幅に遅延しています。まずもって被害の大きさとともに広域であることが、支援と復旧を阻んでいます。広告には時に辟易する感もありますが、やはり事の重さを思えばやむなしです。
 さらにこの被害に拍車をかけているのは、日本政府の対応のまずさ・遅さと福島第一原発問題です。政府の無能さは、その首班である管首相の言質を始めとして明確であり、紙幅を費やすのも愚かです。その根幹には、大規模災害に対する”覚悟”と”準備”がなく、人を動かす指導力(リーダーシップ)がないことにあります。管首相は有能な市民運動家どまりの器だったのでしょう。
 願わくは、今からでも被災者支援、そして復旧に当たっている地方自治体・警察・消防の各職員、自治会、そして自衛隊、ボランティアの業務が少しでも円滑になるように尽力していただきたい。
 各国からの支援は有り難い。米国は、オバマ大統領のメッセージのように軍、政府関係者、民間とあらゆる支援がなされています。3週間経過した今も、米軍は海陸からの捜索活動を自衛隊、海保、警察と分担しているのをはじめ、物資輸送・供給にあたられている。率直に感謝したい。韓国や台湾からの義捐金や援助の申し出が多く寄せられていると聞いています。原発保有国のフランスからは、大統領自ら来日してその協力を表明されています。
 福島原発問題は、事故発生後の対応が実に許し難い。被災者救助・支援を阻むばかりか、被害者を拡大し、被災地支援を実に難しくしている。百歩譲って想定外の津波・地震であったにせよ、その後の対応の愚昧さは東京電力経営陣の無能さと不見識さ、日本政府・機関の愚かさを露呈しました。放射線の恐怖と闘いながら現場で奮闘する東電関係者・原発メーカー・協力会社の方々、消防関係者そして自衛隊があって漸く事態の最悪化をくい止めている状況です。この問題は厳しく検証・追求されるべきですが、まずは事態は何も収拾していないことから、この収束に全力を挙げて欲しい。時間がかかるほど、様々な負のリスクが増大することを肝に銘じて欲しい。
 この震災の影響は、私や家族の仕事や生活にも極めて大きくありました。一方で同期入社の知人が病没したこと、上司であった方が定年を待たずに退職されたことなど、この震災とは無関係なことも様々にありました。移ろいゆく日々はこのBlogの名前ですが、その名の意味を実感しています。
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