千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

ハハコグサ

2022年06月12日 | 日記


それは 遠い 遠い日
野辺に咲く 小さな花 小さな花
子供の私は 愛おしく花を見つめていた
目立たない花だけど
花の名を知ってから 愛しさが増した

それは 遠い 遠い日
野辺に咲いていた 小さな花
ハハコグサ

 病気をしたのもあって、
朝散歩が日課だった。
 通学路を農道に下りて、目標は1時間歩くこと。橋を渡って、向こう周りに歩けば、1時間になる。
 だが、年々それが苦痛になる。
 今朝はやめようか。
 心がくじけだした春の朝のこと、田植え前のあぜ道に泥が掻き上げられていた。泥の下に、まだ背丈も伸びていない一群れのハハコグサがあった。可愛そうに、このままだと枯れてしまうかもしれない。
 そっと持ち上げてみた。大丈夫だ。ポシェットの中のテッシュペーパーに包んで家に持ち帰った。それがこの植木鉢の花の始まり・・・

 やがて花は枯れ、種子は庭のあちこちで芽生えた。つまり、雑草化して探すのも忘れた。

 この鉢は、昨年枯れてしまったサボテンの鉢から芽をだしたもの。
 子供の記憶とは異なり、丈長にすくっと伸びている。

 ハハコグサは春の七草のひとつらしい。
 セリ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。



 5月末にあらゆる検査が終了した。
 帯状疱疹後遺症は治っており、あらたに骨粗鬆症にかかっていたことが判明した。
 昨年秋からずいぶん長い時間を要した。
 仕方がない。
 また長くかかるかもわからない。だが、くじけずに日々を過ごしたいと思う。
 カルシウム、鉄分、MBPを含んだ牛乳を摂取できるように、市内の販売会社にお願いした。

 雨や曇りなど不安定なお天気が続く。
 快晴の日、サンルームでひなたぼっこをした。
 山は青く、桜の葉は,暖かな太陽を覆い隠すように茂っている。
 ウチョウランも、花の盛りを過ぎようとしている。

 今日は雨。
 ではまたの日に。