それは 遠い 遠い日
野辺に咲く 小さな花 小さな花
子供の私は 愛おしく花を見つめていた
目立たない花だけど
花の名を知ってから 愛しさが増した
それは 遠い 遠い日
野辺に咲いていた 小さな花
ハハコグサ
病気をしたのもあって、
朝散歩が日課だった。
通学路を農道に下りて、目標は1時間歩くこと。橋を渡って、向こう周りに歩けば、1時間になる。
だが、年々それが苦痛になる。
今朝はやめようか。
心がくじけだした春の朝のこと、田植え前のあぜ道に泥が掻き上げられていた。泥の下に、まだ背丈も伸びていない一群れのハハコグサがあった。可愛そうに、このままだと枯れてしまうかもしれない。
そっと持ち上げてみた。大丈夫だ。ポシェットの中のテッシュペーパーに包んで家に持ち帰った。それがこの植木鉢の花の始まり・・・
やがて花は枯れ、種子は庭のあちこちで芽生えた。つまり、雑草化して探すのも忘れた。
この鉢は、昨年枯れてしまったサボテンの鉢から芽をだしたもの。
子供の記憶とは異なり、丈長にすくっと伸びている。
ハハコグサは春の七草のひとつらしい。
セリ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
5月末にあらゆる検査が終了した。
帯状疱疹後遺症は治っており、あらたに骨粗鬆症にかかっていたことが判明した。
昨年秋からずいぶん長い時間を要した。
仕方がない。
また長くかかるかもわからない。だが、くじけずに日々を過ごしたいと思う。
カルシウム、鉄分、MBPを含んだ牛乳を摂取できるように、市内の販売会社にお願いした。
雨や曇りなど不安定なお天気が続く。
快晴の日、サンルームでひなたぼっこをした。
山は青く、桜の葉は,暖かな太陽を覆い隠すように茂っている。
ウチョウランも、花の盛りを過ぎようとしている。
今日は雨。
ではまたの日に。