千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

雨の日に

2013年06月29日 | 日記

雨音が耳に痛い
大気の冷たさが心を揺さぶる
ときは停止したかのように
ただ


詩など
書こうとしなければいいのです

遠くで
あなたをみつめているつもりでも
あなたは
昨日のあなたではないような気がするのです

それでも
あなたを追いかけて
今日の夢をみようとしているのです

明日になっても
何も変わってはいないのです

詩など
書こうとする心を捨ててしまえばいいのです

あなたという存在も
夢の中で創り上げたまがい物だったのです

雨音は
心を乱す太鼓そのものです

あなたという存在も
ただ
                              (azumi)




 昨日の朝
 梅雨時の田は、生き生きと、稲の生長も早いような気がする。




 木立の木漏れ日
 出勤の車や、小中学生の姿が見えない時間帯の木漏れ日は、心に優しく映る。



 庭の花
 アスチルベ(ユキノシタ科チダケサシ属)



 ふんわりとやさしい花だが、あっけなく色素が退化してしまう。
「明日散るべ、と覚えておくといい」
 そう教えてもらってから、忘れない花名となる。


 庭の花
 ジャノヒゲ(クサスギカズラ科ジャノヒゲ属)



 目立たない花だが、開花を見つけると声をかけたくなる。コンクリートの間からでも芽を出すど根性がある。

 アスチルベもジャノヒゲも日陰を好むらしい。

 6月1日の大源太湖




 描き直した大源太山




 空、山、湖、平凡な構図で味気ない。3点を入れるよりも、山だけ切り取った方がいい。空は濃く塗る。風景そのものを具象で捉えるよりも抽象化してもいい、とは先生の批評。なるほど。いつまでたっても、ひよこの私。七転八起でもいい。転んだら、また起きたい。

 昨日と同じような空の様子になってきた。
 場所によって、大雨、土砂降りだった。



チゴユリ

2013年06月15日 | 日記

 チゴユリを初めて見たとき、
あまりのかわいらしさに、パシャ、パシャ、デジカメのシャッターを押していた。
 下向き、うつむき加減に咲いている小さな山野草だ。
 山の斜面が撮りやすい。斜面に身体を密着させ、踏ん張って撮ったものだ。
 チゴユリの群生は多い。多いだけに興味をなくしたことも事実。踏んづけないように、心して林の中を歩いた私はどこに行ったやら。



 チゴユリはユリ科の山野草。
 雪の多い南魚では、5月から6月にかけて、丘陵地やあまり高くない山の林の下に見られる。地下茎が横に走る多年草。茎の高さは15~30センチメートル。茎の根元の方は白いさやに包まれている。葉はだ円形で、先がとがっている。花は茎の先に1~2個つき、下向きに咲く。花の柄は15~22ミリメートルくらいある。チゴの名のようにかわいい花をつける。

 小さいし、下向きに咲くので写真が撮りにくい。ピントも合わせず撮ってしまった。可愛らしさが見られない。


 六万騎山 八海山 坂戸山




 右 金城山



 魚沼スカイライン展望台 標高920メートル



 魚沼スカイライン周辺マップ



 魚沼スカイラインブナ林



 雪渓があった。
 道路の下を通って、下の渓まで残雪が続いていた。



 除雪車が、道路除雪時に積み上げた雪魂か。巨大雪魂である。
 この狂ったような猛暑で、雪魂は小さくなったか、溶けてしまっただろう。

 ミヤマガマズミ(スイカズラ科)






 気圧の変動が苦手。
 最近になって始まったことではない。
 若いときからだった。



 友人の店に出かけた。このところ行けないでいた。
 山友もいて、もう坂戸山に6回登ったとのこと。
 秋、登ろうよ。あくまで目標で、無理は禁物、登れたらでいいけどさ。
 背中を押してくれる、あったかな心がうれしい。
 負けないぞ。負けたくないな。

 雨が降ってきた。涼しい雨だ。
 やっと梅雨入りだろうか。

サンカヨウに会いに

2013年06月09日 | 日記


 一昨日の夜、9時過ぎから雷、そして雨、眠りにつく頃から大雨となった。
 激しくたたきつけるような雨音に何度か目覚めた。
 早朝、小降りになったと思ったらまた大雨。今日は駄目かな、明日は快晴らしいから、いさぎよくあきらめた。

 でも、気持ちの上でどこかがっくり来ている。
 絵画教室で上手く描けず、ポロ切れで絵の具を拭い取ったキャンバスに再挑戦。抽象画だった。
 朱色をペンティングナイフでこすりつける。少し時間を置くと、何ともいえない色合いになるから不思議。

 雨もあがって、空も薄い水色になってきた。
 このままいくと大丈夫そう。
 午後一で山行き決定。

 すでに、山菜採りらしき車や人の影。

 サンカヨウの自生地を目指す。
 通せんぼをしていた山道の雪塊は消えていた。

 この山も、奥に分け入るほど水害の爪痕が生々しい。2年は過ぎたのに、復旧工事の立ち後れが目に入る。
 通行止めが長引いたこともあって、目的の林は人の出入りもなく荒れていた。
 サンカヨウは、果たしてあるのだろうか。
薄暗い林をかき分けながら、不安がよぎる。あの湿地帯は現存しているのだろうか。
 先を歩く夫が、
「あったぞ~」の声。
その声にほっとした。

 サンカヨウ・・・訪れるのは何度目だっただろう。
  会えた。




 花の時期は終わろうとしていた。
 この日を逃したら、今年はもう会えなかっただろう。



 山の貴婦人とも呼ばれているが、清楚な白花に惹きつけられた私は、森の白雪姫を連想してしまう。



 この沢は水害に遭わなかったようだ。
 大きな葉の上に白い花びらが落ちている。花の散った後に青い実がついていた。やがて果実になる。るり色になった実を食べたことがある。甘味ほどほど、酸っぱさほどほど、といったところか。幼いサンカヨウの葉が、あちこち数を増やしていたので嬉しかった。



 サンカヨウはメギ科の太く節の太い根茎のある多年草で、本州中部以北、北海道に生えている。亜高山や深山の樹下でみられる。
 夏の気温が余り上がらない場所に自生していて、めったに自生しているところを見ることができない山野草のひとつである。
 サンカヨウの茎は、1本立ちで、高さ50~60㎝、茎葉は2~3個。花は茎頂の花軸上につき散形状で、花弁は6個あって白色、広い卵形で長さ約1㎝。
 名前の由来は、サンカヨウの葉がハス(ハスの葉の漢名が荷葉(かよう)と呼ぶ)の葉に見立てられ、山まハスから山荷葉(さんかよう)となったといわれる。
 サンカヨウの果実は、球形の液果で、熟すと黒紫色になり白粉をかぶる。
                          (ネットより)


 流れる雲



 帰り道、パラグライダーの群れを見た。
 三国川の河川敷に次々降下していく。
 パラグライディング競技会でもあったのか。







 夕方TVのローカルニュースで、魚沼市の鳴倉山で選手ではない60代のスタッフがパラグライダーで飛行、どこかに引っかかったらしい。無事、助けられたということだ。

 雨のち曇りのち晴れ。
 本日も晴天なり。





大源太へ

2013年06月02日 | 日記

 湯沢中央公園脇を車で通る。大人、子供の波が公園に吸い込まれていく。
「越後湯沢ユニバーサルウォーク」の横断幕。登り旗が風に揺れていた。

 車の運転をして大源太まで走るのは久しぶり。
 そのせいか、集合時間より早く着いたものの疲れた。腰を下ろすところもないので、運転席で待機。
 ほどなくして、先生を入れた12名が勢揃い。
 描く場所はこの辺をベースにして、キャニオン内は自由だが遠くには行かないようにとのことだった。3時半にはここに集合。
 会長に断って、ヴィチーニのある駐車場まで行った。
 土曜日なので、観光客が押し寄せる予感もあったが。



 9時20分頃のヴィチーニ。パンを焼く竈の煙が上っている。大源太山が真正面に見えるし、なんてのどかなんだろう、そう思ったのはその時だけ。
 腰を下ろしてみたら、山は木々にじゃまされて隠れてしまう。
 大源太川をはさんで、ヴィチーニは向こう側、こっちは空き地だったが、町営 バスの待機場所なので、駐車禁止。
 私がキャンバスをたてた場所も移動した。
 日陰で涼しいところだったが、虫には閉口した。帽子やバンダナに虫除けスプレーをかけてもすぐに寄ってくる。遠近両用眼鏡の下の眼をめがけてやってくるのだからたまったものではない。苦肉の策として、ハンカチーフで顔を覆った。今度、顔の部分がネット状になっている帽子が必要だ。

 10時を過ぎて、観光バスでどっと人が押し寄せる。
 大源太湖の遊歩道を歩いてくる人の波。
 ヴィチーニからいい匂い。
 組み立て式の椅子に座り込んだまま、立てなくなった私。
 失敗したな。
 こんなに人が多くては用足しにも行けない。
 絵だって、最初の意気込みはどこへやら、少しも筆が進まない。

 おもしろいもので、お昼近くになったら人混みが途絶えた。
 残ったバスは1台。空車。
 私も、絵具はそのままにして駐車場まで歩く。
 足腰が痛い。
 先日八海山にワラビ採りに出かけ、少し無理をしたせいもある。
 ストレッチ代わりに歩く。

 大源太湖へそそぐ流れ






 遊歩道の藤の花



 大源太エリアマップ



 小型バスがまた入ってきた。
 ヴィチーニの客らしい。

 空車の大型バスと小型バス、ガランとした駐車場。
 後ろのドアを開けはなって、そこに足を投げ出し、持参の弁当を食べる。
 フリーマーケットで、50円で買った弁当箱だ。色も茄子紺で気にいっている。
 ご飯にゆかりをふりかけ、横に、ウインナー、豚肉の照り焼き、佃煮、セロリ、ミニトマト、わずかずつ詰めただけの弁当。タッパーに、ワラビと加賀揚げの炒め物少々。弁当箱のお弁当は美味しい。

 静かになったヴィチーニ



 3時30分の大源太湖



 湖面も大源太山も、おちついたたたずまい。

 多くの人が、山とみずうみを描いていた。
 先輩も新人も上手い。
 私の絵、批評にも値しなかった。
 テーマが分かりませんね。
 何を描きたかったのですか。
 ヴィチーニと新緑の木々のつもりだったが、うまく描けなかった。

 車を運転して、写生会の仲間入りができた、そのことだけでも満足しているのです。

 新たな一歩を踏みだした私がここにいる。