市民フォーラムの見解でなく一意見の投稿として掲載します。
熊本地震に関連して安倍首相は全野党の党首と個別に会談して地震
の対応に特化した補正予算の編成と国会での成立について協力を求めました。
全ての野党がこの安倍首相の要請を受け入れました。
勿論熊本地震の余震の一刻も早い収束と全力での支援は当然のことです。
しかし、今回の補正予算は、インフラ機能を復興させるために県外のゼネコンを
肥えさせることを目的としていることと、アベ政権はこれを最大限利用して米軍の
オスプレイまで登場させ戦争法の施行を推進しようとしているのではないでしょうか。
これに疑問を持ちおかしいと言うと地震の復旧支援に協力しないとは何事だと「非国民」扱いし
排除していくとしたらそれはファシスト政策に繋がるのではないでしょうか。
方や、熊本地震を理由とした市民運動の自主規制や自粛の噂も入る一方、アベ政権は
これを復興の名のもとに汚くも最大限利用し北海道補選投票の前日に熊本入りし、被災者の
手を握る等のパフォーマンスまでやってのけています。それに対し野党共闘を訴えながらも
善戦したとはいえ、北海道補選において震災自衛隊派遣以降の気の使い方や恵庭等で負けた
迫力のなさは何なのでしょうか。
安倍政権自民の良い意味でも悪い意味でも手段を選ばずなりふり構わないやり口とは余り
にも雲泥の差ではないでしょうか。
民進党の岡田代表はもとより「アベ政権打倒」と言っている日本共産党の志位委員長まで
安倍首相と握手する姿は気色の悪さを感じます。かつての領土問題や北朝鮮への翼賛決議同様。
かつて関東大震災の際、在日朝鮮・中国人々を多く虐殺したように今回もトンデモナイ妄言やデマが
飛び交っています。これは現政権の意向を反映しているとも考えられないのでしょうか。
戦争とファシズムへの道は地震がまだ落ち着かない中であっても、突き進もうとしています。
安倍首相は野党を屈服させるために、握りたくもない手を差し出して岡田代表や
志位委員長はこれに応じたのではないでしようか。
安倍政権同様に選挙のための大衆受けする迎合のポーズなのでしょうか。
この人たちはこのことが「挙国一致」に向かい戦前に日本共産党を始めとした勢力が転向解体され
「大政翼賛会」に走ったことに思いははせられないのでしょうか。
今全国で広がっている政党を超えた運動の底力こそ安倍政権の協力要請やゼネコン支援などの復興予算投入
などではできない熊本大分支援の大きな力になるのではないでしょうか。
(4月27日朝日新聞記事)