奈良の未来

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県外消費が年4000億円

2012-04-20 08:42:30 | 奈良の現状・提言
読売新聞奈良版で次のような記事がありました。

YOMIURI ONLINE 読売新聞 2012.4.19 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20120418-OYT8T01046.htm

以下引用

県外消費 年4000億円 県推計 服購入や外食 大阪で

4000億円が県外に流出――。県が県民の1年間の消費について調べたところ、約4分の1が県外で使われていることがわかった。担当者は「地元経済の活性化や税収増のため、県内での消費拡大に知恵を絞りたい」と話す。

 総務省の2009年全国消費実態調査で、県外消費の割合が奈良は全国1位だった。県は現状を把握するため昨年9月、20歳以上がいる6300世帯を対象に郵送でアンケートを実施し、20・6%にあたる1297世帯が回答した。


奈良県民の1年間の消費の内 約4分の1が県外で消費されているとの事。 以前から奈良の人は大阪で買物や飲食をするとは思っていましたが、4分の1の4000億円とは少しビックリしました。 これだけの金額が県内で消費されれば、奈良の経済に大いにプラスになるでしょう。 大阪の経済の一部を奈良が支えてきたように思います。 これからは県民自ら意識を変えていって、出来るだけ県内で消費していかないといけませんね。
そのアンケートで県外消費と県内消費の特徴がはっきりしてきました。

県内での消費割合が最も高いのは商品が生鮮食品類の94・8%、サービスが保健・医療サービスの91・6%。一方、県外では商品が外出着など紳士服の46・3%、サービスが宿泊・パック旅行他86・1%だった。

ようするに普段の買物と医療サービスは県内で十分対応が出来る、ということだと思います。 それだけスーパーや病院は結構身近にあるのでしょう。 一方、外出着などを買うときは県外、旅行等のサービスは県外で というような結果も出ています。
このアンケートでは県内消費を増やす方法も質問しています。

県内消費を増やす方法を尋ねると、〈1〉センスの良い店舗の誘致・立地〈2〉一定の割増金を付けた県内全域で使える地域振興券〈3〉百貨店を中心とした大規模な商業集積地開発だった。県商業振興課は「記紀・万葉プロジェクトなどを通じ、県外からの観光客の呼び込みにも力を入れたい」としている。

やはり県民は消費意欲は大いにあるが魅力のある施設が無い為、仕方なく大阪、京都に向かっているということなのでしょう。 「センスのよい店舗」「百貨店を中心とした大規模な商業集積地」がこれからの奈良経済のキーポイントだと思います。 奈良県民が地元で消費したくなるような魅力のある商業集積地が出来ることを期待します。 

これだけの消費(4000億円)が県外に出ているのは本当にもったいないですね。 2009年の総務省の消費実態調査によると、奈良県の県外消費はなんと全国1位だとの事。 ということは全ての都道府県が奈良県よりも県内消費が多いという事になりますね。 これは相当に恥ずかしいことだと思いますがいかがでしょう。 こういった事が奈良県民が奈良を好きになれない一つの理由になると思います。 行政としてもただ県内消費を訴えるだけでなく、大規模商業集積地を見据えた新たなまちづくりプランを早急に作成するべきだと思います。 ただ記事の最後にある県商業振興課のコメントが気になりますね。 県外消費4000億という問題は「記紀・万葉プロジェクト」では解決できない根本的な問題です。 それを一緒に考えてしまうところに今の奈良県の実態があるように思います。 


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2 コメント

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意外 (綾紫)
2012-04-24 05:26:13
これは意外ですね。

最近、イオンが学研奈良登美が丘、高の原、大和郡山にできていますし。

ただ「センスのよい店舗」「百貨店を中心とした大規模な商業集積地」は確かにキーポイントですが、今の時代、どんなに頑張っても関西地区で食い合うだけ、という懸念も拭えません。
地金地消 (奈良の未来)
2012-04-24 23:06:00
そうですね。奈良で消費が増えても大阪で減るだけかもしれません。しかし本来奈良のお金は奈良で消費されるべきものであり奈良の経済に貢献するものでないといけません。大阪のお金は大阪で消費され大阪の経済に貢献すればいいでしょう。そうすることにより地域格差が無くなり、地域相応の経済規模で生活できるように思います。
県外消費全国1位。ちょっと恥ずかしいですね。(笑)

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