奈良の未来

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「平城宮跡展示館」建築工事に着手

2015-11-28 19:15:57 | 平城宮跡・県営プール跡地
国土交通省が平城宮跡「朱雀門」南東に整備しようとしている、「平城宮跡展示館」の工事が始まったみたいです。
いよいよ平城宮跡が本格的な「観光地」へと生まれ変わろうとしています。
楽しみですね。



産経WEST 2015.11.28 http://www.sankei.com/west/news/151128/wst1511280052-n1.html

以下引用




整備される平城宮跡展示館の完成イメージ図


奈良に「平城宮跡展示館」29年夏オープンへ

世界遺産、平城宮跡(奈良市)の朱雀門(すざくもん)南東で、国土交通省が「平城宮跡展示館」の建築工事に着手した。「国営平城宮跡歴史公園」としての利用拠点となる施設で、平成29年7月の完成を目指す。朱雀大路を挟んで西側には県が観光関連施設を整備予定。一帯は“歴史公園の玄関口”に生まれ変わる。

平城宮跡展示館の建設地は、閉館した「シルクロード博記念館」の跡地。平城宮跡展示館は歴史公園を運営管理し、利用案内サービスを提供するとともに、宮跡に関するガイダンスなどを行う。建物は鉄筋コンクリート造り一部2階建て、延べ約6800平方メートル。展示内容などは今後、文化庁や奈良文化財研究所など関係機関と調整していく。

また朱雀大路、二条大路についてはさらに奈良時代当時が体感できるよう整備するという。

国営公園区域は約122ヘクタールで、発掘調査、研究が進んでいる特別史跡の中枢部である「シンボルゾーン」とその東西の「緑地ゾーン」、特別史跡区域外などの「外周ゾーン」、公園全体の利用拠点となる「拠点ゾーン」の4つに分けて整備。拠点ゾーンの朱雀大路西側は県の整備区域で、計画では29年の完成をめどに駐車場やバスターミナル、観光案内・物販施設、飲食・交流施設などを整備するとしている。

国交省近畿地方整備局・国営飛鳥歴史公園事務所平城分室は「アクセスもよくなるので、歴史公園の玄関口として利用していただきたい」と話している。



朱雀門南東部(朱雀大路の東側)は国の整備区域で、今回着工される「平城宮跡展示館」は平成29年夏のオープンを目指している、とのこと。
朱雀門・大極殿の復元に続き、「観光地」としての平城宮跡の整備が始まりました。

ちなみに、朱雀門南西部(朱雀門の西側)の整備は県の担当で、バスターミナル・商業施設他の整備になります。




拠点ゾーン 計画平面図


国・県による拠点ゾーンの整備が終われば、平城宮跡はやっと訪問者にやさしい「観光地」になれると思います。
世界遺産である「平城宮跡」は誰が来てもその価値を体感出来るような、そんな整備を期待したいですね。



JR奈良駅西側旧市有地、ホテルとマンションの概要発表

2015-11-14 15:18:47 | ホテル関係


フクダ不動産HPより



JR奈良駅西側旧市有地の「ホテルとマンション開発」概要が発表になりました。
なかなか堂々としたもので、西口駅前の景色を一変するような建物になってます。


産経ニュース 2015.11.14 http://www.sankei.com/region/news/151114/rgn1511140073-n1.html?view=pc

以下引用

JR奈良駅前に29年にホテル開業 旧市有地、分譲マンションも

奈良市のJR奈良駅西側の市有地(約2500平方メートル)を購入したフクダ不動産(橿原市)は13日、ホテル「ピアッツァホテルJR奈良駅前」と分譲マンション「ピアッツァコート奈良駅前」を建設すると発表した。平成29年3月竣工(しゅんこう)予定で、ホテルは同年のゴールデンウイーク前の開業を目指す。

ホテルは地上11階、地下1階建てで、延べ床面積約8400平方メートル。シング ル110室、ツイン25室、スイート2室とハンディキャップルーム1室を備え、飲食 店など9店舗が出店予定。料金は「シティホテルとビジネスホテルの中間」を想定している。

マンションは地上13階建てで、延べ床面積約8700平方メートル。3LDKと4LDKを計84戸、3千万~4千万円前後で販売する。

この土地をめぐっては、市がホテル誘致を目指して20年に東京都の不動産管理会社に10億円で売却したが、同社が経営破綻。21年に市が8億円で買い戻し、今年1月に行った一般競争入札でフクダ不動産が12億110万円で落札した。会見したフクダ不動産の福田文彦代表取締役は「奈良観光に来た人に楽しんでもらえるようなホテルにしたい」と話した。



ホテルは地上11階、地下1階。
飲食店他9店舗がテナントとして入るみたいです。

JR奈良駅西口方面には、「ホテル日航奈良」や「なら100会館」があります。
でも商業施設がほとんどなく、ペデストリアンデッキに人が誰もいない状態が続いています。ほとんどの人が東口(公園側)の方に流れて行きますね。

こんな状態なのでその船出は大変だと思いますが、西口活性化の先駆けとして頑張って貰いたいですね。




フクダ不動産HPより

奈良ドリームランド跡地「規制緩和せず」 仲川市長

2015-11-13 22:00:14 | ドリームランド跡地
奈良ドリームランド跡地の件で、仲川市長が記者会見の場で発言されたようです。
「規制緩和しない」
ますます再開発が不透明になりました。


NHK奈良ニュース 2015.11.13 http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053136851.html?t=1447411279558

以下引用

遊園地跡地規制緩和せず

大阪の不動産会社が公売で落札した「奈良ドリームランド」の跡地について、奈良市の仲 川市長は、風致地区などに指定され開発が制限されている跡地の規制は緩和しない考えを 示しました。
平成18年に閉園した「奈良ドリームランド」の跡地は管理する不動産会社が固定資産税などを滞納したため奈良市が土地を差し押さえ、今月10日に行われた公売で大阪の不動産会社「SKハウジング」が7億3000万円で落札しました。
落札した会社は、跡地の今後の利用について明らかにしていませんが、跡地は風致地区や市街化調整区域に指定され、住宅やマンション、それにショッピングセンターやホテルなどの商業施設は建設できないよう開発が規制されています。
奈良市の仲川市長は13日の記者会見で、「用途に制限のある土地を買ったあとに、自由に家が建てられるようになるなら錬金術みたいな話になってしまう。規制を緩和すれば土地の評価が大幅に変わってしまうので許されるものではない。あくまで規制の範囲で開発を考えてほしい」と述べて奈良ドリームランドの跡地の規制を緩和しない方針を示しました。
その上で跡地の今後の利用については、「まちづくりの観点でも重要な場所なので、会社の考えを聞いたうえで協議や相談に対応していきたい」と述べました。



まだ落札した会社が再開発案を発表していないので何とも言えませんが、規制緩和なしでは相当厳しいように思います。
それにしても仲川市長の発言は唖然としますね。

規制を緩和すれば土地の評価が大幅に変わってしまうので許されるものではない

公売の後に規制緩和をするのが問題というのなら、なぜ公売前に緩和をすることを考えなかったのか。
緩和をすれば評価が上がるのなら、「市民の利益」という考えから規制緩和をするべきではなかったか。
入札が1件で最低価格で落札された結果をみると、仲川市長の判断は大いに疑問に感じます。

まだ言うと「まちづくりの観点でも重要な場所 」ならなぜ積極的に関与しないのか。
規制緩和もせずに「協議や相談に対応 」するのか。

何か訳がわかりませんね。仲川市長には「まちづくり」への想いというものがないんですかね。本当に残念です。


記者会見の記事なので発言はこれだけではないと思いますが、もっと市民に向き合った行政をして欲しいですね。そう言えば荒井知事に対しても前に同じようなことを書きましたが(笑)


奈良ドリームランド跡地が落札。でも再開発の行方は・・・

2015-11-10 19:36:26 | ドリームランド跡地
奈良ドリームランド跡地の再公売が行われ、大阪のビル賃貸業者が落札しました。
しかしどんな「土地開発」になるのかは、今のところ「未定」ということです。


産経WEST 2015.11.10 http://www.sankei.com/west/news/151110/wst1511100032-n1.html

以下引用

奈良ドリームランド跡地、やっと落札7億3千万円 SKハウジングが再公売で…さてどんな再開発?

テーマパークの先駆けとして誕生したが、平成18年に閉園した奈良市の「奈良ドリームランド」跡地(約30ヘクタール)が10日、税金滞納による差し押さえ物件として奈良市による2度目の公売にかけられ、7億3千万円の最低入札価格でビル賃貸業「SKハウジング」(大阪市北区)に落札された。

昨年11月に行われた公売は今回と同条件だったが、放置された遊具の撤去に数億円かかることや、開発規制のためマンションや商業施設など収益性の高い建物が建てられないことが敬遠され、不成立に。だが、市中心部で甲子園球場8個分という広大な土地に市が提示した価格は「破格の安さ」(関係者)でもあり、公売後は市に20件以上の問い合わせがあったという。

落札したSKハウジングは、大阪を中心に貸しビル事業などを手掛けている。市によると、跡地は風致地区などに指定されているため、社会福祉施設やスポーツ施設など以 外は建設できないとされ、今後どのような再開発が行われるか注目される。



正式の落札は、納金されてからということらしいです。
そしてこの土地の跡地利用がこれで進んでいくか、といえばそうでもなさそうな気配です。

別の報道によれば、「土地の利用方法はまだ未定」とのこと。
今現在明らかに出来ないのかもしれませんが、どういう開発がなされるか分からなければ安心は出来ません。
規制でがんじがらめのこの土地をどうするのか、早く業者には明らかにして欲しいですね。
戸建もマンションも現状では建てられない、というのを承知の上で購入されるはずですから・・・。

この件では奈良市の行政責任は大きいと思います。
規制緩和を行わず公売を強行した、ということでもし市民の望まないような開発になったとすれば、それは奈良市民に対しての大きな「裏切り」です。
そもそも遊園地の跡地に「火葬場」という発想が出たことが考えられません。
やっぱり「大仏商法」的気質がまだまだあるんでしょうね。

こうなれば、仲川市長には落札業者と前向きに協議してもらってより良い「跡地利用」を目指して貰いたいですね。

最後に一言。
今回の公募で入札があったのはこの業者1件だったそうです。
仲川市長にはこの現実を噛み締めてこれからの行政を行って欲しいです。