中国政府は、多数存在する国内のレアアース
採掘業者を整理統合し、１０～２０％は密輸出
されていた産出量の一元管理に備えて規制を
強化し、価格の吊り上げに動いた。
このため、レアアース類は騰勢を強めて、７月に
最高値を付けた後、永久磁石などに欠かせない
ネオジムは＄４５０/Ｋｇから２０％、液晶パネルの
研磨剤に使用するセリウムは＄１５/Ｋｇから
半値にまで急落している。
日本で進む代替品化や節約、更に新しい供給
源の出現などが、中国国内の需要減ムードに
拍車をかけたが、いはば需要家の反撃だ。
既に進められている米豪などでの鉱山開発。
高性能照明器具やモーターなどでの使用量の
大幅節約の実現、リチウムイオン電池での
コバルトの代替品の開発などレアアース全般の
使用量節約に備えた開発が勢いを増している。
鹿児島湾の姶良火口近くで、国内年間消費量の
１８０年分相当のアンチモン鉱床の発見。
陸上の埋蔵量の８００倍ものレアアースを含む
南太平洋深海の海泥層の発見。
陸にヤマがなければ海へと日本の探査が広がる。
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