大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国資産管理会社に格付け会社の厳しい評価

2024年05月13日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        





欧米系の大手格付け会社の中國の4大資産

管理会社(AMC:不良債権処理会社)に対する

格付けが一段と厳しさを増している。 

4大AMCは、それぞれが中国の4大銀行である

中国工商銀行、中国建設 銀行、中国銀行、

中国農業銀行で発生した不良資産を処理する

企業で、AMCは移管された不良債権を人民

銀行から融資を受けたり、政府保証債券を

発行す ることなどにより不良債権の処分・

回収をするのが本業。

2000年代後半ごろにかけては、各企業ともに

当初の目的通りに順調に不良資産処理業務を

遂行してきたが、その後に業容が変態。

2009年に設立後の10年の期限を迎えると

各種の金融業免許をかき集め、総合金融会社

へと軸足を移し始めた。

手がける事業は、本来の純粋な貸出に加えて、

金融リース、信託、資産運用商品、富裕層向け

資産運用、さらには不動産バブルに便乗した

シャドーバンキング向け取引・投資を拡大。

主要な取引先の国有不動産開発大手の万科

企業までが破綻の危機に直面する時代となり、

格付け会社から格付けをジャンク級となる

投資不適格に格付けされる事態となって、

4大資産管理会社も軒並み格付けの引下げ

対象となり、ジャンク級に陥落。

たちまち、親企業の4大国有銀行にも波及。

不動産開発企業の破綻が、国有銀行にまで

本格的に影響が及ぶことになって来ている。

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