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狭いベランダで育てているバラのこと、一緒に暮らす猫のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

伊丹美術館にて、絵本の引き出し『林明子原画展』を見てきました。

2017-11-18 16:01:33 | 美術・芸術・絵画教室
20年くらい前に初めて林明子さんの原画を見て、その素晴らしさにもう一度見たいと思っていた夢が昨日叶いました。

今回の原画展は、記憶が定かではありませんが、前回より更にたくさんの原画、より多くの情報が展示されていたと思います。

確かなデッサン力とやさしく繊細なラインと暖かい色使い、ファンが多いのも頷けます。


小さなころ、恥ずかしがり屋で絵を描くのが大好きだった林明子さんにとって、

1人で部屋にこもって絵を描くと言うお仕事は自分にぴったりだったそうです。


絵本を描く前は、真鍋博さん(星新一のSFの挿絵を描いていた方ですよね?)のアトリエで働きながら

イラストレーターとして雑誌にイラストを描いていらしたそうです。

そんな初期の作品や、初めての物語絵本〈はじめてのおつかい〉

そして〈あさえとちいさないもうと〉〈おふろだいすき〉〈きょうはなんのひ?〉などなどたくさんの原画やラフスケッチが展示されていました。

知らなかったのですが、角野栄子さんの〈魔女の宅急便〉の挿絵も林さんが描かれたそうです。


しかし、何といっても私のお目当ては林明子さんがお話も作って絵も描いた〈こんとあき〉

この話を読むと何故か泣けます、こんとあきの友情(?)絆(?)、二人っきりで旅しておばあちゃんちに行く楽しさや心細さ、おばあちゃんちに着いた時の喜び

本当に大好きな絵本です、お父さんもお母さんも出てこないお話が書きたかったそうです、ホントそこがとってもいいです。


原画はもちろん写真は撮れなかったので、自分の持っている絵本の写真を少し貼っておきます(急いで撮ったので影が入ったりですみません下手です)



赤ちゃんの頃からずっと一緒


こんの腕が破れちゃった


腕を治してもらうために電車に乗って鳥取のおばあちゃんちに

途中、こんのしっぽが電車の扉にはさまったり、犬に捕まって砂の中に埋められたりと色々あるのですが


無事におばあちゃんちにたどり着いて、腕を治してもらいます。


読む方も本当にほっとするシーンです。


こんのぬいぐるみが展示されていて感激!
販売もしていましたが、結構なお値段であきらめました。
こんのぬいぐるみは、林明子さんが手作りされたものだそうです。(上の画像は販売の物、実物の画像ではありません)

この画像を選んだ理由は、こんがお弁当を買いに行くシーンが好きだったからです、あきはお弁当を買いに行ったこんがなかなか帰ってこなくて心配で泣き出してしまいます。
私も、幼かったころ母が電車を降りてお弁当を買いに行くと、いつも発車する前に帰ってこれるかと心配でドキドキしていました。


次に買った絵葉書を


〈あさえとちいさないもうと〉


かがくのともからかみひこうき


〈魔女の宅急便〉


〈魔女の宅急便〉
宮崎駿監督の〈魔女の宅急便〉は見ましたが、本は未読、面白そうでした、読んで見たいと思いました。




美術館には写真を撮るコーナーがありました。


この牛乳を持って撮ってください、みたいでした。


伊丹市立美術館は、和風な建物で庭は石庭でした。




可愛いチケット

とても満足した一日となりました。

林明子原画展情報はこちら

(追記)林明子さんのアトリエの展示もありました。色鉛筆や絵の具、筆など興味深かったです。


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