fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

はじまりは5つ星ホテルから

2014-03-08 15:58:48 | 映画
木曜日に、観た映画『はじまりは5つ星ホテルから』(イタリア映画)

非日常を感じさせる部分と、女性ならかなりのパーセンテージで共感できる日常の悩みが上手く混ざり合って

とても楽しめた映画でした。

主人公のイレーネは、五つ星ホテルの覆面調査員。

世界の様々な国の五つ星ホテルを泊まり歩いて、五つ星にふさわしいかどうかをチェックする仕事。

優雅に微笑みながら、ホテルにチェックインし

部屋に案内してくれたボーイが立ち去るや否や、

ベッドをめくったりさわったりあちこちのぞいて埃がないかなどの部屋の様子から、さっきのボーイの立ち居振る舞いまで

PCを開けてあらゆる項目にチェックを入れていく。

頼んだ、ワインやスープの温度まで温度計で計っていました!

いろいろな国の五つ星ホテル、調査員の仕事、普段絶対に見ることのない映像が私たちをゴージャスな夢の世界へと連れて行ってくれます。

イレーネ役のマルゲリータ.ブイという女優さんが、チャーミングでやさしくて知的な自立した女性を自然体で演じていて魅力的。

独身で仕事を楽しみ、さしたる不満など無いように見えるイレーネ。

彼女の周りには、妹の家族、そして元は恋人今は親友のアンドレア(有機野菜の卸業者)がいてさみしさを感じることなどなかったはずですが

ベルリンのホテルで知り合った、人類学者で自由で自立した女性ケイトに起こったある出来事から

急に深い孤独と焦りを感じてしまう。

異性が親友というのも、女性同士の嫉妬などとは無縁な気がしていいな、と思いました。

でもある種二人の間に危うい感じもあることはあるんですけれどね。

さて、私が観終わった後思ったことは、家庭を持っていないから孤独であるということではなく

どこで誰といても孤独を感じる時はあると言う事(イレーネの妹が、夫と微妙な問題ですれ違う様を見てもしかり)と

イタリアでも日本でも女性の悩み(妹が姉が独身であることを憂うところなど)は、結構同じだと言う事でした。

私の勝手な思いは別にして、映画自体はイレーネという一見ゴージャスな仕事を持ちながらも一般的な生活を送っている女性の人生を俯瞰して観ることが出来る興味深いものでしたし
これからの人生をちょっと考えてみたい女性にはおすすめです。

観た後さわやかな気持ちとゴージャス感に浸れることは請合います。





一緒にベッドに入っても何も起こらないくらいの親友アンドレア、ハンサムでいい人、かなりタイプです。
有機野菜の卸業者ってところもツボです。

ケイト役のレスリー.マンヴィルの存在感!すごかった。



PS. 映画館に30分前に着いてチケットを買い

  販売員さんが「お席をお選びください。」と言ったので

  席の状態を表示している画面を見たら、埋まっている席はたったひとつ!

  思わず、「この映画、面白くないんですかね?」と販売員さんに聞いてしまいました(^^;)

  答えられるわけないですよね。

  上映時間が来て、部屋に入ったら観客4人、2人よりはよかったです。

  まるで、リビングでくつろいで観ているみたいな気がしてビールが飲みたくなりました。
  (映画の中のワインも美味しそうでしたが)




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