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最澄・空海(熟脱仏教の元祖)と日蓮(下種仏法の元祖)が正しく認識されていれば、大乗はかなり理解できる

2010-02-05 09:12:34 | 日蓮・富士門流
 真言の法義では新義・古義とあるが、覚鑁の新義の方が優れている。陀羅尼でも非常に正確に当時伝来されたものを伝えている。陀羅尼の発音に関しては天台を上回っている。光明真言・大金剛輪陀羅尼だけでもその正確さが理解出来る。

 大乗の全体組織の理解は天台が最高である。天台は総合大学、真言は単科大学のようなもんだ。最澄が真言教を空海に教わったけど、途中で仲たがいしたのは2人の仏教での価値観が大きな原因であるのは間違いないだろ う。

 日蓮は末法の凡夫は熟脱仏教では救われないとした。もっと基本的な薫習を経て悟道に向かうべきものとした。法華曼荼羅は初心仏法者が観心の的として使う本尊である。
法華経には安楽行品もあり、末法の観心が日蓮の行法オンリーではないことを示唆している。ここは末法の仏法者の心すべき点であろう。

 真言宗のご本尊が何であるか?・・・答えは高野山大伽藍にある。金堂に薬師如来が本尊としてある。勿論秘仏であるが、これが実は真言宗の本当のご本尊である。東・西塔に金剛・胎蔵界の大日如来を置いている。真言ではご本尊を大日如来としているが、それは表の教義である。深い教義では本尊は薬師如来である。これは天台と全く同じ。そう、久遠実成釈迦を本尊としているのである。即ち天台・真言はほぼ同じ教義を根本としているのである。

 真言は天台のように法華経をあまり重んじない。では空海自身そうだったのか?と言えば彼の晩年期は法華経開題等、法華経に関する記述も多いのである。奈良の新薬師寺にある薬師如来像の体内に法華経を納めたのは彼であると言われている。開目抄からも空海が法華経をどう認識していたかが伺われるし、請来目録でも天台関連の書を持ち込んだことが伺われる。

 法華経の種・熟脱を見極めて熟脱の全体組織が理解されれば、大乗仏教の大本はほぼ把握できたも同然である。
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