院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

AKB48・峯岸みなみさんの謝罪映像

2013-02-04 03:56:47 | 芸能
 AKB48の峯岸みなみさんが、丸坊主になって泣きながら恋愛事件を謝罪した映像を Youtube に流した件について、ネット上で意見が乱れ飛んでいる。大部分が批判的な意見である。整理すると以下のようになる。

(1)丸坊主は見苦しい。映像自体が気持ちが悪い。

(2)AKB48の恋愛禁止の掟を侵したのなら、謝罪では通らない。退団すべし。

(3)いや、そもそも恋愛禁止というのが人権侵害ではないか?

(4)あの映像はヤラセであることがミエミエだ。ビデオを撮ったのは誰か?

(5)あの映像を仕掛けて、すぐに削除したのだから、また秋元一家は大儲けする。

(6)あの映像を Youtube に流したのはまずかった。世界中でニュースにされてしまった。日本の恥だ。

(7)AKBファンはカルト教団みたいで、気持ちが悪い。

(8)週刊誌で騒がれたら峯岸さんが謝罪してしまった。相手の男はどんな気持ちだろうか?(謝罪されるほど俺は悪いことをしたか?と思うだろう。)

(9)そもそもテレビが取り上げるような事件なのか?政治問題や、震災復興問題など他にもっと重要なことがあるだろう。

 私も峯岸みなみさんの謝罪映像をテレビで見た。そして私なりの感想をもったのだが、私と同じような意見は(私が見た限り)一件もなかった。

 私の意見は「芸能人は見られてナンボ、注目されてナンボの商売である。だからヤラセであろうとなかろうと、峯岸さんの今回の行動はこれだけ注目されたのだから、大成功である。芸能人は目立つためなら(犯罪にならなければ)何をやってもよいのだ」ということである。

 かつて沢尻エリカさんが「別に?」発言でマスコミからバッシングを受けたが、そのときに俳優の津川雅彦さんは「あれでいいのですよ。芸能人なんていう存在は元来、反道徳的なんで、騒がれるのはよいことであって、騒がれないとかえって困るのですよ」という意味のこと言っていたので、感心した覚えがある。

 劇作家の別役実さんの本「当世商売往来」(岩波新書)には、タレントという職業の定義は、「存在しているだけでお金を稼ぐ人で、ほかに能力がない人」とあって、笑ってしまった。

(以上は昨日までのネット上の話。今日は峯岸さんへの応援、同情コメントが普段の10倍来ているという。だから峯岸さんの行動は大成功だったわけだ。)

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2 コメント

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ぼうず問題 (ぺロチャン)
2013-02-05 09:25:52
こんにちは。
「芸能人は何をやってもいい」ということに、基本的には同意します。今回の件も、峯岸さんの髪が伸びれば、忘れ去られていくでしょう。
しかし、「芸能人は反道徳的な存在」というのはどうでしょうか。芸能人は、ステイタスを獲得したと同時に、一般人と同じ規範をも同時に求められるようになったと感じています。とくに薬物問題などはそうです。
さて、今回の坊主の件に似ているのは、ボクシングの亀田三兄弟の放言です。あのときも「目立てばいい」という意見を散見しました。実際、彼らは普通のボクサーより知名度を獲得したと思います。
それでも、私は峯岸、亀田双方に形容しがたい不快さを感じます。ややスノッブなもの言いとして「趣味のいいバッドテイスト」という形容がありますが、それにならえば「趣味の悪い悪趣味さ」を感じるからです。
芸能人に道徳を説くことがナンセンスだとしても、パフォーマンスへの批評が成立しなければ、あまりにも寂しいと思いますね。
そういう意味で、「悪趣味を悪趣味である」と発言する人が、いてもいいのではないかと思います(その一人が私ということです)。
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ご意見に賛同 (管理人)
2013-02-05 13:04:10
ペロチャンさん、コメントありがとうございました。ご意見に賛同いたします。津川雅彦さんが正確に「芸能人は反道徳的」と言われたかどうかはっきりしませんが、意味としては「芸能人にまっとうな常識や道徳を要求するのは筋違いだ」というようなことだったと思います。亀田三兄弟には私もペロチャンさんと同じ不快感をもっています。
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