院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

箱根旅行の思い出

2008-08-18 08:37:48 | Weblog
 生まれて初めて箱根に行ったのは、わたしが小学校3年生のときだった。母に連れられて行った。小学校6年生で病死した妹も一緒だった。

 箱根は旅館が高くて泊まれないので、母が関係していた上場企業の慰安寮に泊まった。当時は、多くの会社が観光地に山の家、海の家を持っており、職員の福利厚生に使っていた。

 場所は強羅だった。硫黄の匂いがした。登山電車で登っていくと、だんだん寒くなってきた。真夏に寒いところへ行くというのが、エアコンのなかった時代、最高の贅沢だった。

 都会育ちの私は、初めて山の「緑の絨毯」を見て感動した。

 夕食は豪華ではないがしゃれた料理。いつも食べている赤いウインナーソーセージにも包丁が入っていて、それだけで感動した。

 母の知り合いの上司も家族で来ていた。息子さんが中学1年くらい。ということは、その父親もたいした歳ではなく、中間管理職か。

 夜になって強羅は急に冷え込んできた。霧が出てきた。そのため、ガラス窓の外はすっかりミルクで覆われたようになって、何も見えなくなった。

 たった1泊の体験だが、私には強烈な印象として残っている。

 小学生には1泊でよいから、旅行経験が必要である。中学生ともなれば、海外旅行が一生の思い出になる。高校生以後ではもう遅い。自分で行けるからだ。

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