院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

毒をもつ植物が存在するのはなぜか?

2012-09-04 06:25:00 | 生物
 猛毒をもつ植物すなわち毒きのこや毒草は、なぜ毒をもっているのだろうか?

 植物が毒をもっているか否かは、それを食べる動物には分からないはずである。だから、動物が毒きのこや毒草を食べても、食べた個体が死ぬだけで、その情報が他の動物個体に伝わるわけではない。だとすると、捕食者から身を守るために植物は毒をもつわけではなさそうである。

 昔、あるアメリカの公園に野生の鹿がいた。その鹿を同じく野生のピューマが捕食して困ることがあった。そこで、公園の管理者はピューマを殺して鹿を守ろうとした。その結果どうなったか?天敵のピューマが減ったおかげで鹿が大繁殖した。

 面白いのは、その後である。大繁殖した鹿は公園内の植物を食べつくし、食べ物がなくなって、今度は鹿が大量に餓死したのである。

 こんな話を出したのは、もしかしたら毒のある植物は、一定数の動物を殺すことにより(すなわちピューマの役割を果たすことにより)生態系の安定性に寄与しているのではないか?

 毒をもっている植物や、そうでない植物が存在することにより、自然界の平衡は微妙にコントロールされ、あらゆる植物種や動物種が絶滅しないで済んでいるのではあるまいか?

 むろん以上は、毒きのこや毒草の存在理由にかんする私の想像に過ぎないが。

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