人間には、ご承知のとおり「記憶」があります。
でも、この「記憶」は幻想ですね。
「記憶」は幻想であるから必要では無いと、いうことでは
ありません。
人間に与えられたものですから使えばいいのです。
ですから1日、トータル10分もあれば十分では
ないでしょうか。
問題が起きるのは「記憶」が一人歩きするからです。
つまり、頭の中で勝手に妄想する「思考癖」が
「記憶」だからです。
目を閉じているとすぐ浮かんで来るのが「記憶」で、
念であり思いであるのですね。
浮かんで来るのは自由ですから、それを相手にしなければ
ひとりでに消えていくのです。
しかし浮かんで来る「記憶」を事実としていると、
飛び付く癖がありますからからそのまま幻想世界となるのです。
これを完全にコントロール出来るまで持っていくのが、
“只なる実践”の持続です。
これを、平凡な私達が一昼夜にして出来るものでは
ありません。
思考癖を溶かすには、やはりコツコツと、今々と、
ただ“実践”して行く以外にありません。
とにかく迷いの思考を入れずということです。
“只なる実践”の持続が、迷いの無い“只の道”です。