俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

アスリート

2012-05-25 15:04:06 | Weblog
 近頃、中年が元気だ。大相撲の夏場所は37歳の旭天鵬関が制した。テニスのクルム伊達公子選手は41歳だし、中日ドラゴンズの山本昌投手は46歳だ。メジャーリーグのロッキーズには49歳のモイヤー投手がいる。
 中年だけではない。老人も元気だ。ロンドン五輪の馬術の代表には何と70歳の法華津選手が選ばれた。日本最高齢のプロスポーツ選手は同じく70歳のボートレーサーの加藤峻二選手だ。
 身体能力のピークは多分25歳ぐらいだろう。身体能力と技術のバランスがトータルな運動能力となる。運動能力とは徐々に向上する技術とピーク以降は衰える身体能力の総和だ。
 かつて14歳の岩崎恭子選手が100m平泳ぎで金メダルを獲得した。身体としても技術としても未成熟な時点で世界の最高峰に立った。これは水泳という種目の特殊性を物語る。人類は陸上生活に適応した動物だ。イルカやマグロのような流線型の体形へと成長する訳ではない。凸凹の少ない少女体形のほうが競泳では有利だから未成熟の段階で最高の運動能力を得たのだろう。

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