2015年のクリスマスの朝、電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が過労の末に自殺した。昨秋、労災が認定され、厚生労働省から強制捜査を受けた電通は社長が辞任。正式に遺族に謝罪した。まつりさんの母、幸美さん(54)が初めてインタビューに応じ、ジャーナリストの今西憲之氏に4時間、思いのたけを語った。
祭壇には、まつりさんが使っていたハンカチ、大好きなお菓子。愛用していたベッドにはパジャマやドレスなど。周囲はたくさんのお花であふれる。
「毎日、頭に浮かぶのはまつりのことばかり。仕事していても、寝る時も、夢の中でもまつり。ついこの間まで元気だったまつり。死んでしまったなんて信じられない」
そう涙ながらに話すのは、大手広告会社、電通の新入社員で、長時間労働、パワハラが原因で自殺に追い込まれた、高橋まつりさんの母、幸美さん。
「まつりと一緒にいるようで……」
手には、まつりさんお気に入りのTシャツが握られていた。
私も幸美さんと同じような気持ちだった。週刊朝日編集部で走り回り、元気いっぱいアルバイトしていたまつりさんの姿が目に浮かんだ。まつりさんは
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