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拾い読み★2017-275≪コラム記事≫

2017年10月02日 22時59分16秒 | マリーンズ2017

史上初「5球団競合外れ1位指名」が躍動、ロッテ佐々木が見せた大器の片鱗

1軍再昇格後の1戦目でプロ初完投勝利をマーク

 9月13日の北海道日本ハム戦、9回を投げ120球、被安打8、奪三振5、失点1の好投で、プロ初完投勝利を挙げたルーキー・佐々木投手。9月21日の埼玉西武戦でも7回1失点で2連勝を決め、29日のオリックス戦では中継ぎとして3回を完璧に抑えた。2016年のドラフトで、史上初「5球団競合の外れ1位」指名を受けたエース候補が、シーズン最終盤から改めて大器の片鱗を見せ付けている。

 佐々木投手は、1994年生まれの23歳。都立日野高校を卒業後、桜美林大学でエースとして君臨し、輝かしい成績を収めてきた。昨年の首都大学野球リーグで菅野投手(現・巨人)らが持つ53イニングス連続無失点と、年間7完封のリーグ記録に並ぶ。さらにこの年、「投」ではもちろん「打」でも躍動して、母校を初の明治神宮野球大会出場、準優勝に導いた。

 そして迎えたドラフト会議では、5球団競合の末、千葉ロッテへ入団。オープン戦では4試合に登板して防御率0.59と結果を出し、開幕ローテーションの座を勝ち取ると、4月6日の北海道日本ハム戦でプロ初登板、初勝利を飾る。

 しかし、それ以降は白星に恵まれず、5月25日に2勝目を挙げてから、佐々木投手の長く苦しい戦いが始まる。6月11日の東京ヤクルト戦では初回7失点と崩れ、7回を投げ切ったものの5四球8失点。それでもローテーションを守り続けたが、7月5日の楽天戦で今季7敗目を喫し、ついに1軍登録を抹消される。ファーム降格後も、焦りから広背筋を痛めるという悪循環に巻き込まれるが、身体を動かせない間も映像で自身の投球フォームを見つめ直し、今シーズン中の1軍復帰を目指した。


若手投手が台頭するロッテの中で、エース格への成長を期待

 そして、9月13日の北海道日本ハム戦でようやく1軍復帰を果たし、70日ぶりに先発マウンドに立つ。8回裏には2者連続で四球を与え、1死満塁のピンチを招く場面もあったが、続く松本選手を三振、大田選手を投ゴロで打ち取りって無失点。初の完投勝利を飾った。9回1死、あと一歩で完封というところで横尾選手にソロ弾を浴びたが、この快投に対して指揮官も「コントロールがよかった。ゴロアウトも多く、四球を出して自滅するということもなかったし、次につながる投球だった」と評価した。

 復帰後2試合目となった9月21日の埼玉西武戦でも、7回を投げて被安打5、奪三振5、与四球2、失点1という好投で連勝を収める。初回に先制弾を浴び、4回以降は毎回走者を出したが、「強気で、逃げずに攻めていきたいなと思っていた」との言葉通り、要所要所を粘って決定機を凌いだ。また、先発が予定されていた28日の試合が雨天中止となったため、2番手として登板した29日のオリックス戦では、7回から3イニングスを投げて被安打1、奪三振3、与四球2、無失点。チームは完封負けを喫したものの、プロ2年目の成田投手とフレッシュなリレーをつなぎ、ファンを大いに沸かせた。

 完投勝利後のお立ち台では、「最後まで投げられるのはピッチャーとして幸せ」と語った佐々木投手。今季の千葉ロッテは、プロ2年目の成田投手、ルーキーの有吉投手、酒居投手など、先発・中継ぎともに若い投手が頼もしい姿を見せている。ドラフト1位の佐々木投手にはその筆頭として、いずれ押しも押されもせぬエースに成長してほしいところだ。

(フルカウント)

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ロッテ不遇のシーズンに現れた来季につながる希望、2年目左腕が見せた輝き

2年目左腕の成田、プロ初登板で初ホールドをマーク

 9月29日、本拠地でオリックスに敗れ、球団最多のシーズン86敗目を喫した千葉ロッテ。しかし、9月は今季初の月間勝ち越しを決め、来季に向けた明るい話題も増えてきた。29日の試合はプロ2年目の成田投手がプロ初先発登板を果たし、大卒ルーキーの佐々木投手がその後を受けるというフレッシュなリレーが実現。成田投手は敗戦投手となってしまったものの、佐々木投手ともども見応えのあるマウンドだった。

 小さな身体で躍動し、秋田商業高校時代は「東北のドクターK」として名を馳せた成田投手は、プロ2年目の19歳だ。憧れの存在として、母校の先輩であり共通点の多い東京ヤクルトの石川投手を挙げている。今季ファームでは19試合に登板し、62回、3勝3敗、防御率3.05という成績。フレッシュオールスターゲームにも出場し、1回を2奪三振、無失点に抑えた。初の1軍昇格を果たしたのは9月6日で、すぐさまプロ初の1軍登板機会が巡ってきた。

 メットライフドームの埼玉西武戦。延長10回裏。チームが1点を勝ち越した直後の大事な場面からの登板だった。「びっくりした気持ちもあったんですけど、落合さん(英二投手コーチ)が選んでくれたので、思い切って腕を振って投げていこうと思いました」と、先頭の秋山選手を外角の直球で左飛に打ち取る。しかし、続く源田選手に四球を与えると、森選手に安打を浴び、1死一、二塁となったところで交代。「かなり緊張しました」という1軍マウンドだったが、後を受けた田中靖投手が抑えたことでチームは逃げ切り、プロ初ホールドをマークした。

 その日のヒーローインタビューで、「このピッチングをしっかり反省して次の登板に向けて調整していけるように、これより良いピッチングができるように頑張っていきたいと思います」と、緊張した面持ちで語った19歳。そして、その言葉通り、プロ初先発登板となった9月29日の投球には、確かな成長の跡が窺えた。


プロ初先発ではNPB通算10万号を被弾で黒星も、3回連続3者凡退を披露

 爆発力のあるオリックス打線を相手に、6回で93球を投げ、被安打5、奪三振5、失点4。落ち着いた立ち上がりを披露し、2回からは3イニングス連続で3者凡退に抑えた。失投を確実に仕留められ、T-岡田選手からプロ野球公式戦通算9万9999号、マレーロ選手から10万号のメモリアル弾を浴びてしまったが、キレのある直球を主体として、打者のタイミングを外すチェンジアップが光った。

 指揮官も、成田投手のテンポの良さと「攻める姿勢」を高く評価。この日は、被弾したことも含めて、収穫の多いマウンドになったことだろう。女性ファンが選ぶ「2017マリーンズ・イケメン5」にランクインするなど、甘いマスクですでに人気を集めている成田投手だが、これからはその左腕でもファンの心をつかんでくれそうだ。

 今季の千葉ロッテは成田投手だけでなく、新人投手が奮闘している。開幕から10試合連続無失点を記録した有吉投手は1軍ブルペンにすっかり定着。チーム2番目となる52試合に登板し、2勝5敗16ホールド1セーブ、防御率2.92だ。先発陣では、後半戦からローテーション入りした酒居投手が4勝1敗と、安定感のある投球で存在感を見せ付けている。

 苦しむチームを立て直すには若い力が必要だ。来季を見据えた戦いの中、どれだけアピールすることができるか。若武者の成長が、今から楽しみでならない。

(フルカウント)
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