北へ南へ、東へ西へ

旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

編成は長~~い  VIA鉄道(2):カナダ

2009-07-03 15:09:50 | 異邦の風景

2000年CANADAの旅・その1

 VIA鉄道大陸横断「カナディアン号」は、西海岸のバンクーバーから東海岸に近いオンタリオ湖のほとりトロントまで週3便ほど運行されている。走行距離は4,466km、所要時間は、東行きが71時間、西行きが73時間余りとなっている(2009年現在)。この時はバンクーバーからじゃスパーまで17時間の乗車だった。距離にして1/4ほどであろうか。ジャスパーで1時間ほど停車した後ロッキーを下りトロントまでの後半は、平原の延々と連なる田園地帯を限りなく走るのだが、この後は乗車していない。

 バンクーバー駅で出発を待つ列車の最後部展望サロンカー(パーク・カー)、内部はサロンとなっていて飲み物がサービスされている。



 VIA鉄道のサイトでは客車は27両の連行となっているが、感覚としては当時はもっと多かった様な気がする。何しろ日本の鉄道の様に、1号車から順序よく並んでいる訳でなく、先頭の機関車と最後尾のパークカー以外は便宜的にごちゃごちゃに連結されており、号車番号から連結数は分からないのだ。そのため渡されたチケットの車両番号を頼りにしらみつぶしに確かめながら、指定されたコンパートメントを探さなければならなかった。所々の乗車口に立っている係員も、ホームといっても乗車口とは段差があり、踏み台で登らなければならないのでその手伝いと、車両内の部屋番号の案内のみで、列車番号までは把握していない様だった。



 後方がホームへの入り口だったので、機関車へ辿り着くのにかなりの距離を歩いた。その日はディーゼル機関車3重連での運行だった。



 最後尾は展望パークカーであるはずが、ホームのもう一方は蛇腹を露出させて切り離された車両だった。走り出してから理解出来たのだが、あまりの長編成でホームに入りきらず前後二つに切り離されていたのだった。出発時に、一旦走り出した車両がホームを出た辺りでやや長く停車していた時、連結したのであろう。

 

 乗車したのは中程の車両であったろうか、ツアーの大半のメンバーは最後部に乗っていたので、添乗員に連絡に行った時、十数両を通っていったと記憶している。この時も、列車番号を頼りだったので、一両ずつ確かめていったら不幸にも最後部であった。もっとも、おかげでパーク・カーのラウンジで、コーヒーを飲むことが出来たのだから幸運だった・・・?。パーク・カーの屋根上、客車の屋根上にも、ガラス張りのドームが見えるが、スカイライン・カーと呼ばれる展望台で、編成中いくつか設いていて、自由に登ることが出来る。

 「カナディアン号」の全体像を見たのは、ジャスパーに到着して下車し、町の散策に出た時だった。野っ原の中の線路は真っ直ぐで列車も直線に停車していたのだが、それでも最後部までは見渡すことは出来なかった。




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